2003年9月~10月「20日〆行動日誌」
□商業界主催の「ダブリン&ロンドン視察ツアー」は、お蔭様で大収穫を上げることが出来ましたし、大成功のうちに終了することができました。ありがとうございました。事務局を入れて、総勢40人のヨーロッパツアーはわが社始まって以来の規模のものとなりました。太田美和子さんと私のダブルコーディネートに、『食品商業』山本恭広編集長の随行という顔ぶれの上に、参加者が豪華メンバーで、最後には同窓会のような雰囲気さえ出来上がりました。私にとっても、生涯忘れられない小旅行となったのでした。
□9月23日秋分の日、成田空港から英国航空で、ロンドンへ。私にとっては、昨年10月以来の渡英。12時間のフライトのあと、ヒースロー空港で乗り換えて、その日のうちにアイルランドの首都・ダブリンへ。夜、9時過ぎ。こちらは初めて訪れる街です。アメリカ西部の田舎町という感じで、すぐに親しめるところです。高層ビルがないことが、何より私たちを安心させてくれます。この町に「スーパークイン」は本拠を置いているのです。
□翌24日は、朝から、太田さんの講演を聞いて、大型バスで、まずテスコの最新店へ。テスコはイギリス第1位のチェーンストアですが、アイルランドにも進出していて、こちらでもシェア第1位の座を占めています。店は、ディスカウントタイプのスーパーストア。次に、いよいよスーパークインの最新店「スウォード店」、本部のある「ルーカン店」を視察。ルーカンでは、憧れの『ブーメランの法則』の著者で、スーパークイン社長のファーガル・クインさんに1時間に渡って話を聞かせていただき、大感激。一つひとつの質問をかみしめるように飲み込んでから、丁寧に答えてくれる姿勢は、真の商人、まことのビジネスマンの姿を教えてくれるのでした。トップの考えが、店の隅々まで浸透していて、それが強く顧客に伝わってくる。良い経験をしたという実感が残りました。クインさんの言葉では「買物体験=ショッピング・エクスペリエンス」というフレーズが、私の心に刻み付けられました。顧客に良い買物体験をしていただくのが、自分たちの役目である、というのです。詳しくは『食品商業』12月号で「スーパークイン特集」を組みますので、そちらをご覧ください。夜は、アイルランドパブへ。スーパークインで働いている日本人の高木茂樹くんと落ち合って、楽しいひと時。高木君が日本に帰ってきたら、どなたか採用してあげてください。勇気にあふれた青年です。
□25日、あっという間のダブリン旅行は終わり、ロンドンへ。ロンドンは、テロの予告があったらしく、市内が大渋滞。目的のグリニッジへ到着するまで、バスで5時間もかかってしまいました。バスのなかで私はしゃべり続けました。到着したセインズベリー「エコストア」では夜間マネジャー以下、スタッフが待ち受けてくれていて、スナックやドリンクを出して、歓待してくれました。もちろん、店内外の案内、レクチャーも十分にやってくれて、大満足。
□26日は、朝、私の講演。その後、スインドンの「アズダ・ウォルマート・スーパーセンター」へ。ここでも、店長以下暖かいもてなしを受け、丁寧なレクチャーに大満足。チャリティーのCDやプライベートブランドのクッキーなど頂いて、ここでも感激。マーク店長の口から、この日11時にモリソンズが英国セーフウエイを買収したことが明かされるというハプニングまであって、団員の中からは「奇跡のツアー」という声まであがりました。テスコの店を2店じっくり視察してから、ホテルへ。その晩、私たちはミュージカル「ストンプ」を楽しみました。翌日は午前中、自由行動のあと、午後の便で帰国。日本は28日、日曜日、昼。
□29日、出社、即、小社役員会。30日、続けて役員会とその他の会議□月が変わって、10月。1日。一日中、恒例の部長会、編集長会議・新製品開発会議。2日会議の連続。3日、商業界会館の改装会議。着々とリニューアルは進んでいます□6日、朝からキリンビール大陳コンテスト審査。鈴木國朗さん、水口健二先生と三人羽織。16時、奥住正道先生訪問。社長就任のご挨拶。夜、旧知の萩原政利さんと一献。7日、大阪へ。商業界近畿ゼミナール。8日、午前、「飲食店経営」拡大媒体会議。午後、全日食チェーン大会。夜、パーティを中抜けさせていただいて、小社主催「部門別セミナー」のご挨拶。9日、出版部合同会議。午後、日本自費出版クラブ総会と親睦会。ここでも中抜けして、『食品商業』媒体会議。10日、問題解決。
□14日、津田沼視察。収穫大。夜、ロックフィールド社長の岩田弘三さんと青山で会食。私の社長就任祝い。ありがとうございました。15日、サミット本部。最高顧問の荒井伸也さんを訪問。たくさんのお願いを聞いていただき、感謝。午後、『商業界』媒体会議。16日、『ファッション販売』媒体会議。昼、ジュエリベルテオオクボ会長大久保利春さん告別式。合掌。17日、金子税経事務所。その後、矢作勉編集長がアメリカ出張のため、耕文社で、販売革新編集長代理の出張校正。夜、フレッシュフード研究所の奥田則行さんと会食。20日、出張校正続き。夜、慶應義塾大学教授の嶋口充輝さん、山崎一さんと熱談。
□今月はお疲れ様。
〈結城義晴〉