2004年5月から6月の「20日〆行動日誌」
私にも時差ボケがやって来るようです。この12年のうち、ヨーロッパ出張は十数回になりますが、これまではこんな感じになったことはありません。2週間、白夜のヨーロッパで生活していると、日本に帰ってきてからも、慢性の睡眠不足のような状態に陥ってしまいます。それでも元気を取り戻して、「今日も一日、優しく、強く」「今日も一日、慌てず、急げ」
□5月から6月への『20〆行動日誌』□5月20日、午前中は『ファッション販売』の拡大媒体会議、午後は『販売革新』の拡大媒体会議。両媒体とも、このたび編集長が変わりました。前者は、『販売革新』から異動して矢作勉新編集長、後者は総務人事部から三浦美浩新編集長。どちらもよろしくお願いします。この日、午前中には韓国のコンサルタント金さん来社。優れた人物です。韓国のウォルマートやカルフールの情報は有益です。夕方、清水へ。末廣鮨で一献。相手は、西友の木内政雄社長と良品計画の松井忠三社長。ホステスは、ヴィノスやまざきの種本祐子専務。豪華メンバーの会食は、深夜まで。その晩、私は三島泊。翌21日、カラリと晴れて、小社主催の緊急セミナー「西友沼津店から読み取るウォルマートの戦略」。午前中は店舗を視察。塩口永店長の元気な顔が印象的。午後は沼津商工会議所でセミナー。講師は私と吉田繁治さん、新井康之さん、矢作編集長というメンバー。ご参加の皆様、有難うございました。夕方、慌てず急いで帰京。日本チェーンストア協会総会と懇親会出席。ここでもチェーンストアトップの方々とお会いして満足。西友会長の渡邊紀征さんとは「リー・スコットへの手紙」に関する熱談。楽しいひと時。22日土曜日、2日続いて小社主催・SAPジャパン協賛の「業務デジタル化研究セミナー」。吉田繁治さんの講演に続いて、ホーマック前田勝敏社長、パルタック山岸十郎副社長、三井物産田口義和リテール事業開発部長のメンバーでパネルディスカッション。私がコーディネーター。中身の濃い討論だった。
□24日、朝『商業界』媒体会議。午後、来年の2月ゼミナールのための第1回企画運営委員会。25日、午前中、恒例の部長会。昼は、青山斎場で故岩城彬さんの社葬。帰社して、編集長会議・新製品開発会議。そして26日、成田からAF275便でパリへ。シアルドール審査委員会出席のため。
□12時間のフライトでシャルル・ド・ゴール空港に到着。そのままディズニーランドホテルへ。審査委員会はパリ郊外のユーロディズニーランドに隣接されるニューヨークホテルで開催されるのです。まるで商業界の2月ゼミナールです。シアルドールはパリ国際食品見本市が主催する世界ヒット商品コンクール。今年は第10回で、私は第5回から日本代表として参加しています。12カテゴリー別に27カ国代表アイテムが金賞を競う世界でたったひとつの総合コンクールです。といってもやって来るのは27人のプレゼンテーターを兼ねた審査委員。すべてがジャーナリスト。翌27日、28日と2日間で立て続けに12カテゴリー、約400アイテムの審査は展開されます。そして28日夕方、カテゴリー別の金賞が発表されるのです。今回、私は、乳製品カテゴリーでロッテ・クーリッシュによって、さらにノンアルコール飲料カテゴリーで花王・ヘルシア緑茶によって、シアルドール金賞を獲得しました。おめでとう。ニュージーランドのピーター審査委員が3つの金賞、スペインのハイメ委員が2つの金賞と、3人で過半数を採るという集中化現象が見られました。それでも私は大満足。クーリッシュはこの2年間の乳製品世界一、ヘルシアはソフトドリンク世界一が認証されたことになります。28日夜はパリ市内に戻って、他の審査委員とレジーナ泊。29日まで懇親、情報交換。
□30日、アイルランド・ダブリンへ。オール日本スーパーマーケット協会(AJS)のトップヨーロッパセミナー一行と合流。31日はスーパークイン視察。私がコーディネーター。ちょっと品切れが多い感じがしたが、相変わらず『ブーメランの法則』は厳守されていて感動。その日、ダブリンからロンドンを経由してエジンバラへ。エジンバラ城の姿は心に残った。6月に入って1日、セントアンドリュースへ。途中から激しいシャワー。前身ずぶぬれ。それでも完走。満足。セントアンドリュースらしくて良い。2日、湖水地方へ。夕方、スーパーマーケットのブース視察。観光地の店ながら大繁盛。3日、ピーターラビットとワーズワースの世界を満喫。4日チェルシーからマンチェスターへ。マンチェスター駅ではセインズベリーローカルを見た。そして特急列車でロンドンへ。5日、セインズベリーエコストア、アズダ、テスコといった市内の代表的な店舗を視察。アズダの集客力、テスコのアズダ対策など、今回も収穫大。セインズベリーはちょっと気にかかる。マークス&スペンサーは売りに出されている。夕方、ユニクロとはハロッズに。ハロッズの食品売場は大改装していて、また進化した。夜はトップセミナーのお別れパーティ。荒井伸也会長、油座栄専務理事ほか多くの人々とさらに深い絆ができた。6日、一向は帰国。私は再びパリへ。7日、パリで情報整理。
□8日昼、帰国。11時間後の9日朝、成田着。空港で着替えて、出社。予算編成役員会。夕方、商業界同友会の青山庄司チューターの「健康の達人」受賞のパーティへ。お祝いのスピーチは短く。10日、『食品商業』媒体会議。午後、AJS総会へ。ヨーロッパで絆を深めた人々と、もう再会。この日は日本ボランタリーチェー協会総会にも参加。こちらはセルコチェーン理事長の平富郎さんの講演がすばらしかった。夜は、東京ドームホテル泊。翌朝、仙台へ。寺岡ニューバランスフェアで講演。青果部門のコンサルタント池田寿太郎さんが聞きに来て下さっていて、感激。12日、商業界新入社員の最終社長面接。
□14日、出版合同会議、出版販促会議・新製品開発会議。午後『飲食店経営』媒体会議。15日、大阪へ。帝国ホテルで第8回コノミヤ会記念講演。芋縄純一会長の経営思想や経営手法はこういった会合に参加するだけでよく分かる。すばらしい。23日、福岡。寺岡セミナー。夕方帰京して、立教大学へ。「としま公開ビジネスセミナー」の講師。テーマは「中小企業の経営革新」。17日,『コンビニ』『ファッション販売』拡大媒体会議。18日、予算と人事の役員会□この編集後記を書いているうちに、時差ボケは直った。(結城義晴)