結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2007年08月06日(月曜日)

トップマネジメントリレー対談【3】アークス社長横山清さん

「72歳の革命家」【第3回】結城義晴の述懐

横山清さんは、
ジャーナリストとしての結城義晴に、
「クリティカル・マス」というテーマ資源を与えてくださった、
私の恩人だ。

話をしているといつも、
その「人間力」のようなものに圧倒されてしまう。
人間としての器は、
北海道からはみ出てしまうほどに大きな横山さんが、
北海道で小売商売をやっているものだから、
「クリティカル・マス」が見えてしまったのに違いない。

それを私は、
「範囲の経済」と「コモディティ概念」に結びつけて、
商業マーケティングの理論構築に腐心している。
たぶん私のライフワークのひとつになると感じている。

それほど私は、横山さんに恩を受けた。

「正規軍は勝たなければ負けである。
ゲリラは負けなければ勝ちになる」私の著書『メッセージ』の言葉は、
実はお断わりしつつ、
塩野七生さんから借りて、
流通業の競争を語ったものだが、
横山さんはとても気に入ってくれた。

「日本のスーパーマーケット業界はこれまでローカルチェーン天国だった」
これも私の言葉に、俊敏に反応してくれた。

ジャーナリストとしての私は、
いつしか横山清という鋭い読者の目を意識し始めていた。
逆にジャーナリストとしての私は、
イノベーター横山清をいつも注目するようになった。

「私たちは最初に地獄を見た」
「16%の荒利で、3%以上の税前利益を出す店を、
20店舗以上つくることができた。
これは極めて先進的な体験でした」
「そよ風のようだけど、
毎日吹き続けるようなイノベーションが必要だと思う」

今回は横山さんから、実に率直な言葉が漏れた。
それは、横山さん自身が経てきた道と、
これから日本の商業が経験するだろう道程とを、
つなぐもののように思えてならない。

「八ヶ岳連邦経営」
「新北海道価格のNHK」
そして極めつけの「大夢(タイム)」

ビジョンを的確な言葉にする知性とユーモア。
若くして北海道大学の名寮長を務めた根っからのリーダーシップ。
さらに世間に逆流し続ける反骨精神。

「イノベーションというよりは、
レボリューションに近いものが来ると思う」

イノベーター横山清は、もしかしたら、72歳にして、
革命家になりかけているのかもしれない。

<㈱商業界社長 結城義晴>

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2007年8月
« 7月 9月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.