「生産性三原則」とは?
<高木剛さんとは20年来のお付き合い。
東京御茶ノ水の連合本部・会長室で、激務の高木さんに、
労働組合と会社との関係の本質を語ってもらった。感謝>
結城
小売りや外食を見ていると、
労働組合を作ることによって初めてまともな会社になれる,
という発言がトップからずらりと出ています。
高木
どの業界でも、働いている人にとっては、まず労働条件です。
それからいろいろな権利。
こういうものをきちんとしていくことは、
労働組合のあるなしにかかわらず、
経営者のマネジメントのなかで非常に大きなポイントです。
ただ、経営者も、せいぜい何十人の従業員なら,
大体どういう人だとか、働きぶりなどを直接見られるかもしれませんが、
100人や1000人になったら直接見られる限界を超えます。
そのなかで労働組合が健全に役割を果たせれば、
そういうマネジメントに求められている機能も,
レベルアップして緩和していけるだろうと思います。
最初は労働組合なんて、
赤旗振りまわして、うっとうしいんじゃないか、
と言う経営者もおられるのですが、
こんなにありがたいものができるのに、
なぜそんなにうっとうしがるのかと思う。
労働組合がないときには、
すべて経営者の皆さんや管理職の皆さんがやらなければいけないのです。
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