カリスマ店長の「スーパーマーケットクリニック」講座第2日目。
東北自動車道復路編は駆け足で。
ヨークベニマル須賀川西店。
古い店舗だが、よく使い込まれている。
顧客を知り尽くしているから、
目新しい要素は少ないが、安定感がある。
ヨークベニマルという会社全体に対する貢献度は高い。
精肉部門は、マスターマネジャーが担当し、上出来。
この店は、青果、鮮魚、精肉とも、
「マスター」の称号を与えられたマネジャーが担当する。
マスターは全部門に7、8人いるという。147分の7、8。
見事なエンド。
店頭在庫もこの1年、徹底して削減された。
その結果、店舗経常利益は、前年比120%。
バスを飛ばして、白河市へ。
「メガステージ白河」。
ネイバーフッドショッピングセンター。
ヨークベニマルを核店舗として、22のテナントが入る。駐車台数2260台。
ヨークベニマル・メガステージ白河店は年商40億円弱。
ベイシアやジャスコの大型店と競合。
一歩も引かず。
今回のコーディネーター加藤津代志さんと、
同店業務統括マネジャー白瀬敏子さん。
白瀬さんは、加藤さんがこの店の店長時代の元部下で、
右腕のような存在だった。
現在も、この店を支える。
パートタイマーとして入社し、
いまや業務統括マネジャーとして、
ヨークベニマル全体をリードするこの店で、辣腕を振るう。
その白瀬さんの管理によって、
維持されている床のウェットルック。
濡れたように見えるほどに、磨かれた床、という意味。
こちらは、レジチェッカーの鈴木明子さん。
ヨークベニマル全体のチェッカーコンテストで、
ナンバーワンになった経歴の持ち主。
必ず、すべてのお客様に最低5回のアイコンタクトを取る。
しかもそれがさりげない。
嫌味がない。
声が通る。
今日は2番レジに入っていたところを、
買い物した私が無理やりお願いして、ポーズ。
鈴木さんのレジには、行列が出来る。
わざわざ。
メガステージ白河のテナント。
マツモトキヨシ、スーパースポーツゼビオ、ゼビオ、電撃倉庫など。
さらにユニクロ、やまや、ダイソー(ダイユーエイトから転換)など。
ショッピングセンターとしてのテナント構成も良い。
だから客数も伸びている。
さて、ヨークベニマルの店を2日に渡って、5店視察。
団員の中から、標準化されてはいるが、どれも同じではない、という声。
そこが、ヨークベニマルの強さである。
なぜならば、地域が違うから。
店長がみな、自分の意思を持つから。
店長が、みなマーケティングするから。
日本のチェーンストアは同質競争の中にあるといわれる。
にもかかわらず、ベニマルは、標準化の中で、
各店が違いをつくっている。
十五夜のプロモーション展開も、
それぞれに違っている。
それぞれが競っている。
会社全体の大きな意思の中で、
各店長が自分の意思を持って、商売している。
ヨークベニマルだけを連続して見て行くと、
それが分かる。
スタンダーディゼーションの真髄がここにある。
このセミナーの収穫の一つ。
大宮で解散。
お疲れ様。
その後、私は、新宿住友ビル52階へ。
惣菜マーチャンダイジングの日本第一人者・林廣美先生と会う。
「荒野は砂ばかりではありません。
まず水を撒きましょう。
素晴らしい芽が必ず出るものです」
温かいお言葉、心より感謝。
中秋の名月を楽しみながら、今日という日に感謝。
<結城義晴>