松崎靖さんから「虹の架け橋」が送られてきた。
松崎さんは、群馬県みどり市の大間々で、
洋品店「足利屋」とさくらもーるアスクを経営する。
その松崎さんが、毎月1日に発行する地域新聞「虹の架け橋」。
愛読者は多い。
私もその一人。
11月1日版で、147号。
12年以上も続けられている。
発行部数は、1万1000部で、
このうち1万部が新聞折込で配られる。
すなわち、チラシの一種ともいえる。
しかし、まったくチラシではない。
確かに、「新聞」である。
私はいつも、小学校のときの学級新聞を思い出して、
気持ちが温かくなる。
発行者・松崎靖の人柄と人間性が、にじみ出ている。
表面には、トップ記事と「小耳にはさんだいい話」という連載。
「世界一小さな足利屋トイレ美術館」という写真構成のコラム、
そして「靖ちゃん日記」という手書き文字のユーモア編集日記。
裏面には、「読者の架け橋」という地域イベントの紹介、
「郷土を美しくする会」のお知らせ、
松崎さんの奥様の「和子のウイッグレポート」という営業コラム、
さまざまな地元のニュースなどがある。
そして全体の6分の1くらいのスペースに、
控えめに、お薦め商品や定休日のお知らせなど、
チラシとしての本来の機能がある。
最新号の「小耳にはさんだいい話」は、
『非効率な会社がうまくいく理由』(中島セイジ著・フォレスト出版)から、
シャボン玉石けんの森田光徳社長の生き方に、
松崎さんが感動したエピソードが書かれている。
森田さんは、無添加石鹸づくりに33年をかけて、
今年9月17日、76歳でご逝去。
森田さんは学び続けることを、佐藤一斉の『言志四録』から引用した。
「少にして学べば、すなわち壮にして為すことあり。
壮にして学べば、すなわち老いて衰えず。
老にして学べば、すなわち死して朽ちず」
松崎さんは、私と同年の士。
いつも、私が学びたいと思うひと。
「虹の架け橋」からも、学ぶことばかり。
みなさんも、お客様とのコミュニケーションの「架け橋」。
地域とのネットワークの「架け橋」。
根本的に考え直しては?
松崎靖と足利屋の「虹の架け橋」。
ご覧いただきたい。
<結城義晴>