今日から11月。
11月を制する者、年末を制す。
11月は、マーケティング月間。
さて、その11月に入る直前の10月31日のイベント
「ハロウィン」
夕方、サーティワン・アイスクリームが、
顧客の、凄い行列をつくっている。
覗いてみると、ハロウィン向けの商品が大人気。
「魔女のトリック」
「マジカルミントナイト」
「マジカルシェイク」
アイスクリームのカップも、
オレンジ色のカボチャをデザインしたハロウィン仕様。
アイスクリームを買うと、おまけのキャンデーなどが貰える。
店頭・店内、ハロウィンデコレーション一色。
ここまで盛り上げると、
頂点となる10月31日の夕方には、
なるほど行列が出来る。
よく見ると、値引きセールもやっている。
サーティワン(31)アリスクリームだけに、
ハロウィンの10月31日に31%の値引き。
ダブルコーンあるいはダブルカップ。
すなわち大容量商品の値引き。
レギュラー520円⇒355円
スモール360円⇒245円
店全体ハロウィン。
商品もハロウィン。
パッケージもハロウィン。
おまけもハロウィン。
店名31アイスクリームに引っ掛けて、
ハロウィンの31日に31%引き。
バスキンロビンス・サーティワン・アイスクリームは、
日本で810店舗、年商130億8777万円に成長している。
不二家の傘下。
ハロウィンは、もともとはガリア人(ケルト人)の収穫祭。
ガリアは、ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」で有名だが、
ローマから見たフランス地方をガリアといった。
それが、カエサルによってローマの属国になり、ローマ化し、
そのローマが今度は、キリスト教国になって、
このガリア人の収穫祭もキリスト教の祭りのひとつとなり、
ヨーロッパに広がり、アメリカに広まった。
日本でも。
日本の商業が、
ハロウィンをプロモーションに活用するか否かは、
別の問題。
私は、自分の店の商圏内に、
ハロウィンを楽しむ顧客が増えてきたら、
顧客の暮らしに合わせればいいと思っている。
実際、昨日は、大きなマンションや自治会で、
全体を上げてハロウィンのパーティを展開したところが多かった。
このイベントは、子供が主役である。
だから広まりやすいし、実際に広まっている。
収穫を祝うという、共有できるテーマ性もある。
カボチャという象徴的な商品もある(本来は、カブなのだが)。
ハロウィンでなくとも良い。
米や野菜の収穫祭でもいい。
サーティワンアリスクリームのように、
店をあげて、
店員もお客も心から楽しんで、
イベントするのがいい。
そこに、社名・店名の「31」のようなものが関連付けられていたら、
不思議な誘引力を持つ。
「ナーンダ」でもいい。
お客は、飢えている。
楽しむことに。お客は、待っている。
「軽い落ち」のついたイベントを。
その連続攻撃を。
<結城義晴>