11月2日。
明日は、[文化の日]。
私が㈱商業界を辞してから、
2カ月が過ぎた。
目下の私の課題は、「時間管理」である。
私のブログによく出てくる上野光平さんの言葉に、
私にとって衝撃的な次の文章がある。
「五五歳を過ぎてから、時間管理のベースとして
『生き方の目標』を具体的に決めることとした」
上野さんは、63歳でこの世を去った。
55歳からの8年間。
生き方の目標が設定され、
それは上野光平の年賀状や暑中見舞い、
さまざまな公的な文章で明らかにされた。
そしてこの8年間、
すべてが、自然と、
これらの目標に集中し集積されていった。
上野光平は、「戦略的時間管理」と名づけた。
「戦略的時間管理の効率は、意外なまでに高い」
上野さんは、書き残している。
上野さんも言っているが、
人間にとって「時間」とは、「生きること」そのものである。
だから「時間管理」は「生き方管理」ということになる。
生き方を管理するなど嫌いだ、という人がいるかもしれない。
ならば、「生き方のマネジメント」と言葉を変えてもよい。
自分の生き方、自分の時間は、
自分でしか管理できない。
自分にしかマネジメントできない。
上野光平の「戦略的時間管理」は、
『戦略的な生き方のマネジメント』ということになる。
「時間管理は、時間をうまく使いこなす
あの手この手のテクニックではない」
その上野光平の「戦略的時間管理法」とは。
「したいことは山ほどあり、
できる時間は足らないのだから、
したいことの一部は我慢してやらない、
その代わりに、
したいことの一部は集中してやる」
これが「上野流戦略的時間管理」の原則である。
「好きなのにやらないのだから、
思いきりが必要だ。
時間管理とは生活の思いきりだと思う」
ストイックな人だ。
大の読書家であった。
しかし読書はするが、小説類はカットした。
私の場合にも、これは実によく当てはまる。
別に、小説を読まないわけではないが。
やりたいこと、
やるべきこと、
やれることの一部は、
徹底して、
集中的に、
実行する。
そのために、
やりたいことの一部は、
思いきって、
やらない。
それが「生き方のマネジメント」である。
<結城義晴>