11月4日、日曜日。
今年、2007年、
アメリカ合衆国では、
今日4日の午前2時をもって、冬時間へ変更。
だから4日日曜日は、25時間記録されたことになる。
なぜか、得した気持ち。
その得した2007年11月4日。
私は、25店の店に入った。
「17日間あめりか漂流記」第2日は、
その25店の半分の一挙スライドショー[前編]と簡単評価。
朝一番に訪れたのがスーパーKマートとトレーダージョー。
①Kマート×
Kマート苦しい。
なんとシアーズと統合させられて、
ケンモアなどシアーズブランドが並ぶ。
それでも、苦戦。
②トレーダージョー◎
その苦しい核店舗の横に、
わざわざ今年8月オープンのトレーダージョー。
自信の表れ。恐ろしや。
私の全米ランキングで46位まで上がってきた。
いま255店、年商50億ドル(推定)のオーガニック・グロサリーストア。
最近は生鮮食品、乳製品なども本当に充実してきた。
私はワイン2.99ドルとビール6本入りを購入。
ホテルの部屋ではいつも、トレーダージョー。
③ウォルマート・ネイバーフッドマーケット○
意外! 10月にダラスで視察したときには、
もうこれ、止めるのではと思った。
それもニューデザインストアだったから。
今、112店。
しかし、この店、2年前に訪れたときから見ると、
周辺に住宅が増え、活気あり。
スーパーマーケットはつくづく立地であることが分かる。
マーチャンダイジングは変わりなし。
売れるから利益出る。だから人手をかける。また売れる。
④ロングス・ドラッグ△
ロングスは、年商50億9705万ドル、509店。第45位。
標準化に問題あり。
⑤ワイルドオーツ△
ワイルドオーツは、ホールフーズへの統合が決まった。
ちょっと元気なし。
⑥ボーダーズ○
バーンズ&ノーブルと書店チェーンとして2強。
この余裕。この空間。お客さんがゆっくり読書。
ジュンク堂などが模倣。
良いものはどんどん真似ろ。
⑦ターゲット◎
ウォルマートに次ぐディスカウントストアで、
ウォルマートを凌ぐマーチャンダイジング、安定感あり。
年商595億ドル、1487店。全米第5位のチェーンストア。
特にソフトラインは充実。
買いたいものが的確にある。
⑧ボンズ×
セーフウェイ傘下。カリフォルニアでもこのネバダでも強かった。
しかし、このメインストリームと呼ばれるかつての主流派。
なぜかみな弱ぶくみ。。
「正札販売」していないから。
⑨ロス△
ブランド品の安売り店。
でも年商55億7021万ドル、797店のオフプライスストア。
年商も前年比12.7%増で、このフォーマットが存在すること自体、
アメリカのチェーンストアの進化を物語る。
⑩マービンズ△
かつてのソフトラインに強いディスカウントストアは、
リージョナルショッピングセンターに入って、まあまあの存在感あり。
⑪JCペニー△
全米15位、199億ドル、1033店。
日本でゼネラルマーチャンダイズストアと呼ばれたフォーマット自体の、
過渡期。
百貨店とターゲットの間で、どう自己のポジションをつくるのか。
シアーズともども、決定的なイノベーションが求められている。
⑫メイシーズ○
全米13位の世界最大百貨店、年商270億ドル。
どこに行ってもメイシー。
日本の三越伊勢丹、大丸松坂屋、西武そごうのスケールではない。
1社に集中。一般的な百貨店をメイシーに、
高感度百貨店をブルーミングデールに統一。
キッチンウエアなど、やはり抜群。
⑬ディックス・スポーティング・グッズ○
リージョナルショッピングセンターの核店を担える。
スポーツのTPOSを見せてくれる。
2フロア。2階から1階が見渡せる。
日曜日の午前から夕方までの駆け足評価。
アメリカでは、日曜午前は、
教会に行く人、家庭でゆっくりする人など、
多い。
だから落差の多い一日。
独断と偏見による簡易評価。
「漂流記」のタイトルに免じて、お許しあれ。
<明日に続く、結城義晴>