バーンズ&ノーブル
ボーダーズ
「複占」などと、小難しいしいことばかりで恐縮。
フォーマット別に2強が出現している。
百貨店はほとんどの有名企業が、
メイシーズ(フェデレーテッド)に統合。
ジュニアデパートのコールズ、
ローカルデパートのディラード、
超ホスピタリティデパートのノードストローム、
サックスなどが異次元の経営で対抗。
GMSは、シアーズ・ローバックとJCペニーに。
しかしフォーマットの機能低下。
ディスカウントストアはウォルマートとターゲットに。
Kマートは、何度も言うが苦しい。
どれもスーパーセンターへ移行中。
そのスーパーセンターは、ウォルマートの独走。
ターゲットの追走ままならず。
私は、ターゲットは生鮮食品・デリを扱わないほうが断然よいと思う。
KマートのスーパーKは言わずもがな。
メンバーシップホールセールクラブは、
コストコとウォルマートグループのサムズクラブ。
ホームセンターは、ホームデポとロウズ。
これらはよく知る話。
しかし、書店チェーンも複占化が進む。
バーンズ&ノーブル。
793店。
年商52億6125万ドル。3.1%の成長率。
純利益は、1億5077万ドル。これも伸び率は2.8%。
ボーダーズ。
1230店。
年商40億6390万ドル。
0.8%の成長率。
サバブのショッピングセンターには、
どちらかが出店している。
どちらも「スーパーストア」。
「スーパーストア」とは業界平均の2倍の売り場面積の大型化のこと。
そして、本を陳列するだけでなく、
ソファーや椅子を置いて、
ゆったりと読んでもらう空間を用意する。
バーンズ&ノーブル
このサービス提供は、実にいい。
スーパーストアづくりできない者は、
置いていかれる。
スーパーストアモデルを開発し、
それを顧客に認めてもらった店が、
「複占」の権利を得る。
しかし、
アマゾン・ドット・コムは、
年商107億1100万ドル。
26.2%の伸び。
0店。
純利益1億9000万ドル。
バーンズ&ノーブルとボーダーズを、
足しても93億2515万ドル。
他の追随を許さないインターネット書店は、
107億ドル。
これ、「複占」の次を、予感させる実例。
こんなに早々と、
私の結論らしきヒントを、
世に公表してしまってよいものか。
あな、恐ろしや、恐ろしや。
<つづく、結城義晴>