アメリカに来てから、6日間が過ぎようとしている。
今は、9日午前3時過ぎ。
ラスベガスのホテル「モンテカルロ」の24階の外に夜景が見える。
さて、今回はみ皆さんへの質問。
あまり深く考えず、すぐに回答を出してみてもらいたい。
10月31日、ハロウイン。
それが終了し、どうしてもハロウイン商材が残る。
もちろん生鮮食品ではなく、加工食品や非食品のこと。
そこで、みなさんは、いくらで売り切る?
半額派?
75%引き派?
アメリカでは大体この二派に分かれる。
ウォルマートは、半額派(写真はネイバーフッドマーケット)。
2度目の質問。
あなたの最大の敵、ウォルマートが半額処分派。
皆さんは、どうする?
実は、
大半の企業が半額派。
しかし、ターゲットは75%引きで売り切る。
さて、再再度、聞く。
みなさんはどうする?
ファミリーダラーという6300店を展開する店。
ここも75%引き派。
半額派は、トータル粗利益を下げないことを考える。
75%引き派は、現金化することを優先する。
同時にハロウインの売り場をすぐに換え、
クリスマス商戦に入ることを思考する。
まあ、ハロウインが過ぎても、
まったくわれ関せず。
売り場も価格もそのまま。
こんな店はアメリカでは生き残れない。
だからほとんどが50%引きで売り切る。
75%引きでキャッシュに換える。
来年までとっておいて売ろうなんて手合いはいない。
私が皆さんなら、ターゲット派にする。
しかし売り場を見ていたら、
ターゲットもKマートも、
ハロウインの翌日、翌々日、翌翌々日と売り場変更に、
時間を費やしていた。
ウォルマートは、早かった。
すぐにクリスマス売り場に転換。
これが、凄い。
ウォルマートは、今年11月1日、
「クリスマス商戦突入宣言」を発した。
だから、全店で、あっという間に、
ハロウインからクリスマスに、変化(へんげ)して見せたのである。
私なら、売り場転換はウォルマート派。
売り切りはターゲット派の75%引きでいく。
さて、実は、もう一つ答えがある。
コストコ。
コストコは、メンバーシップホールセールクラブ。
業務用顧客も多い。
だから、クリスマス商材など、
9月から販売開始し、クリスマスが始まる前には
完全に売り場から撤去してしまう。
どうするか。
クリスマス当日の前に、
業務用の顧客に値引きして完全売り切りを果たしてしまうのだ。
だから三つに分かれることになる。
ウォルマート派、
ターゲット派、
コストコ派。
さて、あなたはどれ?
<つづく、結城義晴>