師も走る師走。
結城も走った。
12月第1週金曜日、7日。
朝から東京・西永福。
スーパーマーケット・サミット(株)本部。
店長連絡会で講演。
全店長参集の上、商品部・本部スタッフがほぼ全員。
大会議室だけでは足りず、
隣の中会議室に大型ビデオスクリーンが用意され、
そこでも私の話を聞いてくれた。
総勢200数十人とか。
田尻一社長も、朝6時の新幹線で大阪から帰社。
ビデオスクリーン組の中に入って聴講。
このあたりサミット流、田尻型。
さて私の掲げたテーマは、
「今、劇的な競争環境変革が起こっている!」
2010年に向かって、不思議な感じのする変革が進んでいる。
最初はローマのユリウス・カエサルが決めた西洋の暦。
その人間自身が決めた12カ月、1年、10年、100年、1000年。
20回の100年と、10年。
ただそれだけのことなのに、
2010年に向けて、ざわざわとした感じがある。
私には、それが感じ取れる。
そんな産業構造や競争環境の変化を、
現象の列挙によって明らかにするのではなく、
本質的な問題を整理するというアプローチ法で解説。
いつものやり方。
ご理解いただけただろうか。
もちろん店長をはじめとする、
現場の人々のモティベーションアップも、
狙いとした。
ご清聴を、感謝したい。
今後、私の講演ビデオは、
各店舗で、この日に聞けなかった人々に見てもらえるらしい。
担当の人事部マネジャー藤谷佳且さんには、特に感謝。
講演の後、田尻さん、藤谷さんと、近くの寿司屋で昼食。
私の話の中にあった「商人の本籍地と現住所」には同感してくれた。
今、田尻さんの関心はマーチャンダイジングにある。
その考え方の現場への定着を課題にしている。
最近リニューアルした町田店に体現されている。
私も早速、見に行きます。
田尻一さん、トップマネジメントとして、
堂々としてきた。
その考え方、話しぶり、振る舞い、
すべてにわたって、期待超越。
私も、我がことのように嬉しい。
後で藤谷さんのメールで知ったが、
「大変な反響」だったとか。
ありがとうございます。
そのままタクシーに飛び乗って、
環八、第三京浜を走り、新横浜へ。
日本チェーンドラッグストア協会事務総長・宗像守さんと面談。
いつも熱くなる。
今日も、熱くなった。
世の中を変革させることに挑戦する同志。
宗像さんは、この日本の薬事法改正にあたって、
業界、行政、立法を含めた全体のキーマン。
登録販売者制度への準備は
着々と整っている。
テキストには専門用語に丁寧にルビが振ってある。
試験問題も出来上がっている。
抽象化の力のつぎに、具現化の力が発揮された結果。
素晴らしい。
そのあと、目白へ。
夜の学習院大学目白キャンパス。
西5号館3階301号教室。
学習院マネジメント・スクールで講義。
テーマは「グローカル時代の流通業の課題と対策」
製造業・卸売業・小売業の若くて、意欲的な人財が、
秋から冬にかけて、毎週金曜日の夜、11回にわたって勉強、研究する。
その、第10回目。
皆、仕事が終わってから、駆け付けてきての勉強。
それでも熱心。
私も、張り切って、脱線も多かったが、
2時間15分ほど、語りまくった。
実は、私、無性に嬉しかったのです。
若い人たちに、
自分が体験してきたこと、
考えていること、
こうなって欲しいと思うこと、
それを伝えること。
講義が終わってから、アサヒスーパードライで乾杯。
一人ひとり、全員が、感想や質問を語ってくれた。
私は、できる限り丁寧に、正直に、答えた。
これも、無性に、嬉しかった。
不思議です。
ありがとう。
家に帰って、気がついたら、
一日中、立ちっぱなしで、
講義したり、ディスカッションしたり。
腰が痛かった。
師は走るではなく、
結城、立ちっぱなしの一席。
お後がよろしいようで。
<結城義晴>