「劇激変」いかがでしょう。
お店や売り場を持っている人だけでなく、
マーケティングの勉強と思って、
以下の話を聞いてください。
たとえば、美術館で絵を見る。
その時に、自分なりの視点を持っていると、
よく分るし、面白い。
たとえば、人物画ならば、
描かれている人物の「耳」を見る。
レンブラントもモディリアニも、
もちろんフェルメールも、
見事な耳を描いています。
一方、耳を丁寧に書いていない作家もいる。
耳が立派に描かれている絵画は、
例外なく、良い。
名画です。
「耳」を見る視点を知っているだけで、
絵画の鑑賞が楽しくなる。
今、売り場づくりの視点を知っているだけで、
売り場を見ることが楽しくなる。
絶好のマーケティングの勉強の機会なのです。
さて昨日までのクリスマス商戦と打って変わって、
日本人の年末年始商戦。
イメージの大変化をお客様に伝えることは出来ましたか。
クリスマスは、もう、来年までやってこない。
今はもう、年の暮れから来年に向けて、心は跳ぶ。
そんな印象をお客様に与えることはできていますか。
クリスマス商戦も、前半は、
盛り上がりに欠けるものでした。
歳末際の商戦も同様。
だから「劇激変」が必要なのです。
しかし「劇激変」だからといって、いきなり、
歳末際のアメ横のような売り場づくりや商品・価格展開ではありません。
大掃除や年賀状づくりなど、
暮らしそのものの総決算のこまごまとしたことが、
この時点のお客様の最大の関心事です。
舞台装置を歳末際仕様に大変化させておいて、
これから3日間は「小出し」作戦です。
26日、27日、28日。
前半戦は、控え目な小出し作戦。
そして、29日、30日、31日と、
盛り上げて、大爆発。
お分かりのことと思います。
メリハリ、強弱。
オーケストラの音楽と一緒です。
カラオケと一緒です。
昨日までの「クリスマス商戦」。
品格と感謝の「クリスマス商戦」。
お店は、「品格と感謝」にあふれていることでしょう。
その上で、気分は歳末。
しかし、際の29日の前までじっと我慢して、
淡々と、粛々と、整然と、現在の3日間を維持する。
それが、実は、
クリスマス商戦からの最も際立った「劇激変」なのです。
これが、今日の回答です。
正解者は手をあげて(!)。
ご投稿を。
待ってます。
<結城義晴>