暮れも押し詰まった12月28日、9時30分。
東京・西日暮里。
ダイナムホールディングス。
佐藤洋治さんは、その代表執行役社長。
パチンコホールダイナムの持ち株会社。
佐藤さんはこちらの代表取締役会長でもある。
28兆円といわれるパチンコホール市場に、
常に革命的アクションを投げかけ続けてきた。
現在、ダイナムは287店舗、年商1兆1000億円。
しかし、ダイナムは、大型店・繁盛店を意識的につくらずにきた。
コツコツと汗水たらして、
現場を大切にしながら、
パチンコホールのチェーンストア・システムを構築してきた。
「私たちは現場第一主義です。
顧客の顔を見て、
商売をしなければならない。
本部も店舗も、
顧客の動向を敏感に感じながら、
反応しないと、
企業は駄目になる」
「その上で、
適切な利益が上がること」
「人のダイナムを目指しています。
会社や組織を運営する上で、
人の総エネルギー量が極めて重要になる。
企業が永続していく要素としては、
人のエネルギー量が大きくなっていくこと。
それが続いていかないと、
50年、100年はもたない」
「企業とは何か。
何のために働くのか。
これをトップや幹部が掘り下げていく。
それが50年後、100年後をつくる」
佐藤洋治さんの視点は、高くて、大きい。
パチンコホールを産業にする。
産業の次を見ている。
「ワンアジアクラブ」というNPOを主催し
アジアをベースに世界的視野を持つ。
「企業としての原理原則。
そして人の集団。
50年後に残るものは、それでしょう」
〈結城義晴〉