2007年の最終日。
明日からは2008年。
明日になると、今日は、
「昨年」「去年」「旧年中」となる。
「平成20年」のほうが、
キリがいいという理由で、
確実に多くの局面で使われるようになるに違いない。
しかし私は、今、
何か、大きな手のようなものが、
働いていると思えてならない。
その大きな手は、
私たちをわしづかみにして、
2010年に向けて、
動かそうとしている。
だから平成20年よりも、2008年という視点で、
ものを見、ものを考えておいた方がよいと思う。
そのうえで、時流に乗るのもよい。
そのうえで、自主自律もよい。
商業においては、
両方必要だ。
時流に乗る商人がいる。
自主自律の商人がいる。
それがよい。
しかし、グローバル5を目指すコングロマリットも、
小さな町のお豆腐屋さん、漬物屋さんも、
例えば、今秋の「値上げ」の影響を免れることはなかった。
大きな社会の事象から、
逃れることはできない。
足利屋という洋品店を経営する親しい友・松崎靖さんから、
メールを頂戴した。
「今年最後の一日をお店で過ごします。
私が家に戻った30年前は、
大晦日が1年で1番忙しい日でしたが、
今は衣料品は静かです。
それでも1年の締めくくりの日、
精一杯お客様に感謝します」
この姿勢が、すごく良い。
今年も1年間、時間は、
すべての人に公平だった。
8760時間。
52万5600分。
3153万6000秒。
52週。
12カ月。
バルタザール・グラシアンは、
こんな風なことを書き残している。
真の意味で、
一人ひとりの人間に与えられるものは、
時間しかない。
だから、その時間を、
楽しく生きるのがよい。
平穏な心で生きるのがよい。
喜びに満ちた時間を過ごすことは、
人生を2倍生きるようなものだ。
自分と無関係なことに心を寄せるのも愚かならば、
自分の問題に無関心なことはもっと愚かだ。
今年1年を、
つれづれなるままに思い起こして、
私は、
時間に感謝したいと思う。
ありがとう。
<結城義晴>
追伸。
2007年8月23日に結城義晴のBlog[毎日更新宣言]を発しました。
その後、9月9日、12月31日まで、と時間を区切って、
[リニューアル・オープン宣言]。
そのタイムリミットが、今日です。
よく続きました。自分でもそう思います。
ご愛読、心より、感謝いたします。
明日、再び、1年間の[毎日更新宣言]を発する予定です。