昨日のブログで、
ウェグマンズの熱血日本人・吉野邦夫さんを紹介した。
だから今日は、
そのアメリカの代表的なスーパーマーケット
ウェグマンズのプロフィルを、簡潔に。
1916年、ジョン・ウェグマンが、
ロチェスターに青果店をオープンしたところから始まる。
日本でいえば、八百屋出身。
そして、1949年、スーパーマーケットに業態転換。
最初のスーパーマーケット・キングカレンが、
1930年であるから、約20年後の出発。
現CEOダニエル・R・ウェグマンは 創業者の孫で、
三代目。
現在の出店エリアは、
ニューヨーク、ペンシルベニア、ニュージャージー、
バージニア、メリーランドの5州。
72店舗で、年商42億ドル、4830億円(115円換算)。
1店平均にすると、67億円の大繁盛店チェーンストアである。
1986年、プリペアードフード(調理済み食品)を扱う実験店をオープン。
これによってミールソリューションを提供した先駆企業。
さらに、これを進化させ、
「食事の提供」を志向。
1990年半ば、フードサービス部門を強化。
フードサービス部門は週販10万ドル。
試金石となったのはピッツフォード店。
厨房(バックヤード)で店舗すべての調理を行う。
厨房スタッフは100人以上。
すなわちこの間、
調理済み食品提供業から、
「献立を立てる助け、食事を簡単に作るお手伝いをする」に変化。
惣菜提供から、食生活提供に進化。スローガンは
「Helping you make great meals easy」
すばらしい食事を,
簡単につくる,
その手助けをします。
「手助けをする」ために、知識を基盤にした組織づくり。
「すばらしい食事」とは、健康的な食生活提供。
「簡単に」とは、15分以内に準備できること。
年4回、メニュー雑誌を発行、雑誌は上位30%の顧客に発送
店内でお客に調理法を教える「クッキングコーチ」は、
毎週60時間以上、デモンストレーションを行う。
2001年4月コンシスタント・ロー・プライス戦略を導入。
ウォルマート対策のEDLP戦略。
例えば、コカコーラは毎日89セントで販売。
クリネックスティシュは毎日99セント。
ウォルマートの価格に近づけ、
既存競合店より15%以上の低価格を実現。
サプライチェーンを見直し、
経費を削減することによって、成し遂げた。
『フォーチュン誌』の「最も働きがいのある企業ベスト100社」に、
10年連続でランクイン。
2005年1月、第1位。
2006年第2位、2007年第3位。
ウェグマン社は、カンパニーというよりも、ファミリー。
従業員「Our People」は大家族の重要な一員。
会社は従業員の夢を実現する手助けをするところ。
経営理念は、顧客と従業員に対して
「Everyday You Get Our Best」
わが社は毎日、[最善] を提供します
ダニー・ウェグマンCEOの5つの宣言
①Our Peopleを思いやり、Our Peopleの意見を聞く
②高い基準はウェグマンズの生き方、
行動のすべてにおいてエクセレントを追求する
③地域社会に良い影響を及ぼす
④Our Peopleを尊重する
⑤Our Peopleが自分自身の仕事を果たし、
会社に利益をもたらす判断が出来るように導く
ミールソリューション・カンパニーは、
アワーピープルによって、
つくりあげられ、
進化していく。
ウェグマンズは、
メインストリート・マーチャントである。
すなわち王道の商人たちである。
<結城義晴>