本格的な寒さがやってきている。
受験シーズンも。
私の娘も、今日はセンター試験。
結果を恐れず頑張れ、と心の中で、祈る。
「頑張れ」と直接行ってしまうと、
逆にプレッシャーになってしまうことが多い。
「頑張れ」は、従って、使い方に気をつけねばならない言葉。
自戒を込めて、気軽に使いすぎるようだ。
さて、今日は2部構成の予定だった。
第1部は、昨日の行動日誌。
第2部は、昨日の連載の「サミットストア権太坂スクエア店」後篇。
しかし、予定量をはるかに超えてしまったので、
申し訳ないが、「サミット」は来週月曜日に飛ばすことに。
期待して待っていてくださった皆さんには、お詫びします。
ちなみに明日は、「ジジ」の登場なので。
昨1月18日、12時半から、東京・グランドプリンスホテル赤坂で、
日本チェーンストア協会新年賀詞交換会。
協会加盟企業トップ・幹部をはじめ、
日本の消費財産業の製・配・販のほとんどが集まる会合。
もちろん商工族の政治家も、官僚も、ジャーナリストも。
林紀男協会会長(イズミヤ社長)は、
ドル安円高の国際経済から、
原材料の値上げ問題まで概括したうえで、
「経営努力」を強調した。
私もそう思う。
取り分けて2010年までの「経営努力」が、
とくに日本チェーンストア協会のメンバー企業には、
重要な意味を持つ。
重大な重みを持つ。
生死を分けるほどに。
乾杯の発声は、カゴメ社長の喜岡浩二さん。
カゴメは「ブランド価値経営」を推進しているが、
私は、グローバルマーケットに持って行って、
価値ある個性を主張できる日本メーカーの一つが、
カゴメだと見ている。
キッコーマン、伊藤園、カゴメか。
さて、懇親会では、たくさんの方々に、新会社設立のご報告。
例によって、チェーンストアトップには、
竜巻のように御挨拶の人の行列ができていて、
長話はご遠慮したが、
それでもちょっとお話させてもらったのは、
大高善興ヨークベニマル社長、
夏原平和平和堂社長、
清水信次ライフコーポレーション会長、
春日哲夫相鉄ローゼン社長、
大創産業矢野博丈社長といった面々。
矢野さんは「近頃めっきり酒が弱くなったが、行こうよ」
誘ってくれた。
お付き合いします。とことん。
会社設立したら。
イオン岡田元也社長には一番最後まで、
マスコミの、いわゆる「ぶら下がり」がついていたので、目礼程度。
セブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長にも、
ジャーナリストの輪が出来上がっていた。
こちらも、目礼で恐縮。
そのほかにも、多くの方々とお話、ご挨拶。
多謝。
その足で、湯島天神へ。
娘の合格祈願。
すぐに、目白、学習院大学創立百周年記念会館へ。
学習院マネジメントスクール。
「DSCM基礎コース 2007年秋講座 成績発表会」。
4つのチームに分かれた受講生が、研究成果を発表する最終講座。
実に、確かな研究で、内容も面白かった。
チーム松「製版のコラボレーションを成功させるには」
チームうさぎちゃん「リアルとネットの複合型次世代売り場のありかた」
チームCS「ネット販売でのCS追求と成功パターン」
チームNCKK「ネットスーパー台頭による流通革命!(仮)」
という、研究テーマを掲げて、30分ずつの成果発表。
「ネットスーパー」に高い関心が寄せられ、
それが研究対象になっていることに、
私は、興味がわいた。
勉強にもなった。
シーコムス㈱代表取締役関口寿一さんが指導教員。
太陽システムテクノロジー取締役執行役員専務松川孝一さんが、
各チームごとの講評。
そして私が、全体講評。
私は、いつもの「辛口応援」。
しかし、ネット販売において、
専門店は成功事例を多く有する。
アマゾン・ドットコムのような。
スーパーと称される品揃え型総合店は、
イギリスのテスコの成功例を持つが、
それもリアルとネットの複合型。
「テスコ・ドット・コム」には、イギリスの全世帯の96%が加入している。
ウォルマートは、ネット販売で、アップグレード市場を探索した。
ネット販売は、リアルのための補完機能となるのか。
それとも水先案内人となるのか。
別次元の可能性を持つのか。
当然ながら、次元の違うご利益を提供してくれるものであることは、
間違いない。専門店が担当している領域では。
では、「総合品揃え業態の領域はではどうなのか」
時間軸・地域軸、さまざまな軸を設定してみるとよい。
ここには「リーチ」と「リッチネス」の概念も必要となるだろう。
「ネット」と「スーパーマーケット」との融合が、
面白いテーマ資源そのものとなる。
それは現代人のライフスタイルを読み取る行為となるからだ
一度、よく考えて、書いてみたいテーマだ。
最後は、学習院マネジメントスクール校長上田隆穂教授が、
講義風ご挨拶。
途中から黒板を使っての熱の入ったお話。
さすがの内容。
そして懇親会。
学習院生涯学習センター長湯沢威教授の御挨拶。
製・配・販の若手が学習院マネジメントスクールという場で勉強しつつ、
コラボレーションを試みる。
日頃の仕事から飛躍し、自分の立場をわきまえつつ、
それを乗り越えようとする。
そこに、さらなる可能性が生まれる。
今年、5月から「2008DSCM基礎コース春講座」が始まる。
今回は、私は最初の講義「概論」の予定。
乞う、ご期待。
今日一日は、製・配・販の中に身を置いた。
私は、
三者のコラボレーションの次に、
ハーモニーが来る、
と言っている。
しかしその前に、淘汰がある。
美しいハーモニーは、
無駄なものをそぎ落とし、そぎ落としして、
やっと出来上がるからである。
そこまで行かねばならない。
2010年までに。
コラボレーションは、実は第一段階なのだ。
<結城義晴>