昨2月12日、(株)ケノス社長の小林清泰さんが、
(株)商人舎を訪れてくれた。
ケノスは、デザイン・コンサルティングの会社。
小林さんは、一級建築士で、
小売業の店舗デザイン、CIなどの専門家。
チェーンストアのCIやデザインには定評がある。
ローコストで、
なおかつホスピタリティにあふれたもの。
難しい。
それを成し遂げるのがケノスである。
小林さんは、そのうえで、素晴らしい人格者。
その小林さんの会社ケノスが、
わが商人舎のビジュアル面を受け持ってくださる。
しかもそのデザインを、直接持ってきてくださる。
私は、胸がわくわくしていた。
さて、午後、3時過ぎ、
小林さんが携えてきてくださった3つのトータルデザイン案。
私は、初めて見せてもらって、
感動した。
涙が出るほどうれしかった。
そして、気づいた。
私たちの会社には、
まだ形となるものがなかったということに。
私は、言葉で、仕事してきた。
言葉を考える。
言葉を書く。
言葉を喋る。
言葉を伝える。
これはこれで大切なこと。
有益な手段。
しかし、小林さんの仕事は、
私とは違う。
言葉を見せる。
言葉が、見えるものとなった時、
言葉は、さらに強い力を持つ。
私は、小林さんがつくってくれた「商人舎」のデザインの数々に、
それを強く感じた。
頭では、分っていた。
数多くの事例にも接していた。
しかし、自分でつくった自分の会社の「言葉を見せる」ことは、
初めての経験だった。
小林さんとケノスがつくってくれたデザインを見ていて、
私は「商人舎」が自分のものではなくなりつつある、と思った。
「商人舎」が、もう、独り立ちし始めていると思った。
「自主独立」が、「商人舎」のスローガンの一つである。
その「商人舎」自身が、
自立し始めている。
うれしいことだが、
なんだかちょっとさみしくもある。
もう少し私自身のものでいてほしい気もするが、
何より、この「商人舎」を社会貢献できるものにしたい。
そう考えている。
「商人舎」のスローガンの一つが、「社会貢献」である。
そして、言葉が、デザインとなって、
「商人舎」自身のスローガン「自己革新」を遂げた。
ああ、うれしい。
小林清泰さんとケノスに、
心から感謝。
<結城義晴>
【追伸】
ケノスの「商人舎」トータルデザインは、
名刺、封筒、便せん、ファックス用紙、看板、テキストなど、
様々な局面で、徐々にお披露目いたします。