Everybody! Good Monday!
2008年2月第4週。
今は、3月3日の「ひな祭り」に向けて、
「売場は、一色」のはずが、そうでもないという感じ。
それよりも、季節感は、
梅の花や桜の花の開花によって、
強く感じられるのでしょうか。
2月が節分、バレンタインデーに特徴づけられるとするならば、
3月は、ひな祭り、ホワイトデーによって色づけされる。
2月が、女性が男性に誠意を見せる月ならば、
3月は、男性が女性に奉仕する月。
それはそれで、一貫したものが提案されれば、
お客様はその気分になってくれるものです。
気分を、こちら側でつくって差し上げる。
それが、現場に要求されること。
ところが、2月末で決算を迎える会社では、
特にこれからの2週間は、忙しい。
最後の詰めに、そして、来季への準備に、
各社、各店ともに忙殺される。
だから、毎年、意外なほどに,
「ひな祭り」商戦は、お座なりにされている。
私には、そう見える、そう感じられる。
表面的なプロモーションばかりで、
インパクトに欠ける。
だからチャンスでもある。
常にお客様の方を見ている店は、
成績が良いから、余裕がある。
だから準備怠りない。
だからまた、成績も良くなる。
逆の循環に入ったところは、
顧客不在に陥って、
だから決算期末などになると、
売場に提案性が欠ける。
お客様には、それは関係ない。
お客様は、それを冷静に見ている。
いや冷静に感じとっている。
だから、実は、今が大切なときなのです。
2月末決算ではない企業においても、
それは同じこと。
「神は現場にあり」
“Retail is Detail!”
「小売りの神は、細部に宿る」
2月第4週の今週こそ、
これが大事。
さて、次世代DVD競争に決着がついた。
HD-DVDをリードする東芝が、製造中止を表明。
ソニーなどが進める「ブルーレイ」が規格戦争に勝利。
アメリカでは、米国内4000店舗の世界最大小売業ウォルマートが、
HDの売り場からの撤去を発表したばかり。
その前に、1170店舗で年商359億ドルの巨人、
世界最大家電チェーンのベスト・バイが、
HDの敗北を裁定した。
小売業の判断で、
マーケットの意思決定がなされる時代。
かつての、ベータとVHS規格戦争を彷彿させるが、
あの時は、まだ、これほどに早い決着とはならなかっと思う。
ちなみに、私は、昨年末、
「ブルーレイ」を購入して、
個人的には決着をつけていた。
メーカーとして、
さらに小売業として、
今後、どう対応するのかにも注目し続けねばならないが、
この顧客から下される「二者択一」の意思表示。
私は、常に顧客から迫られていることの、
教訓にすべきだと思う。
とくに小売業は、いまや、
店も売り場も商品も、
常に、たった一人の競争相手と比較されている。
相手はたった一人。
マッチプレイのような競争。
顧客は、HDかブルーレイか、と迷って、決める。
同じように店も、白か赤か、迷って決める。
そういう時代。
皆さんも顧客の気持になってみると、よい。
赤か白か、決める。
その方が、面白い。
その方が、わかりやすい。
その方が、ラク。
政治も、店も、商品も。
これを「複占の競争」と、私は名付けた。
決算期末、ひな祭りを控え、「ブルーレイ」の勝利。
今週こそ、丁寧な仕事を。
「小売りの神は細部に宿る」
そういえば「ブルーオーシャン戦略」の時代でもあるから、
今年、来年度は「ブルー」の年となるかもしれない。
余談だが、わが商人舎のコーポレートカラーは「ブルー」。
私たちにとっては縁起の良いこれからだ。
といったところで、2月第4週。
Everybody! Good Monday!
(今、午前3時33分、今週も頑張ろう)
<結城義晴>