ドル安がとどまらず、
とうとう1ドル100円を切った。
12年ぶりに、99円台に。
世界の通貨、ドルには安定してもらうほうがよい。
グローバル化が進む中での世界通貨のドルは、
世界言語の英語と並んで、世界標準。
世界標準は、何よりも安定がよい。
少なくとも小売業やサービス業にとっては、
それがよいと思う。
消費財産業やホスピタリティビジネスは、
相場の乱高下で儲けたりはしない。
だから平和産業なのだ。
戦争産業は、戦争による混乱が、相場の波をつくり、
それによって儲けをつくったりする。
私たちには、それがない。
だからドルも、安定してもらいたいものだ。
さて3月13日、千葉県成田エクセルホテル東急。
日本セルフ・サービス協会の通常総会。
その前に、今年2月の第42回目の、
2008年スーパーマーケットトレードショーの結果報告。
出展規模は1009社2246小間。
海外からも24カ国、145社86小間の出展があった。
このインターナショナルなエキジビターは、
今後、どんどん増えるに違いない。
来場者数は、3日間で、7万5052人。
昨年が7万3542人であったから、1510人の増加。
今年は、初日に登録して、2日目にも来場といったケースが多かった。
事前登録してIDを発行する場合もこの来場者数にカウントしない。
だから、実際に数えたらもっともっと増えたはず。
あくまで予測だが、8万人は超えただろう。
来場者の内訳。
①スーパーマーケット・総合スーパー42.2%
②食品メーカー11.7%
③食品関連卸売・商社・輸入代理業11.4%
④設備機器メーカー8.3%
⑤ホテル・飲食業・サービス業6.0%
前年よりjも伸びたのは、①と②、
そして、コンビニ・FC4.6%、百貨店・各種専門店4.2%、
さらにドラッグストア2.4%。
エキジビターもビジターも増えたうえに、
ターゲットがフォーカスされてきた。
すなわち専門フェアとして、
規模が拡大しつつ、精度が高まってきたということ。
これだけの国際級の食品フェアで多数の来場者を迎えながら、
ゾーニングや事前登録システムがうまくできているために、
混乱がほとんどなかった。
併催催事の基調講演、特別講演、無料セミナー、
レセプションパーティ、食の商談会なども大盛況だった。
これだけの事業が、多くの協力者があるとはいっても、
基本的に10人の協会職員を中心に企画運営されていることは、
驚異に値する。
三浦正樹専務理事をはじめ運営事務局の皆さん、
そしてとくにチーフプロデューサーの川崎かおるさんには、
「ご苦労様」と言いたい。
日本のスーパーマーケット応援団長として、
「ありがとう」とお礼を述べたい。
さて、来年の第43回トレードショーは、
2月11日、12日、13日。同じくビッグサイトで開催される。
テーマは、“創”ニッポン。
今年、来場できなかった皆さん、ぜひおいでください。
今から、手帳に予定を書き込んでください。
出展を希望する皆さん、早めにお申し込みください。
来年の満小間時期は、早い。
スーパーマーケットトレードショーは、
何のためにあるのか。
もちろん、日本のスーパーマーケット産業の健全な発展のため。
これは最大の目的。
しかし、私は思う。
「つくり手を育てるため」
つまり小さなメーカーや生産者を発掘し、彼らの販路を開拓する目的。
さらに言えば、「スーパーマーケットは最も敷居の低い食育の場」。
トレードショーは、だから、顧客を育てる目的ももつ。
従って、こうなる。
売り手を育て、
つくり手を育て、
買い手を育てる。
そして、
日本の食文化を育てる。
そんな目的をもつものなのだ。
さて、トレードショー実行委員会の後、
平成19年度通常総会。
そして協会事業説明会。
さらに特別講演会。
講師は、私、結城義晴。
日本セルフ・サービス協会50周年事業の目的と内容。
「最も働きたい企業をつくることとは何か」。
そして、薬事法改正を実現させたもの。
これらは、ご理解いただけたと思う。
次の50年に向けて、私たちは何を残すか。
「人を残す」
これです。
だからコーネル大学リテール・マネジメント・アカデミーを、
この秋、日本に開設する。
これは日本のスーパーマーケットの業界内大学です。
ご理解とご協力のほど、
お願いします。
<結城義晴>