今日、19日で、
日本銀行福井俊彦総裁の任期が切れた。
このドル安円高のまっただ中に、
「財界の法王」とまで言われた最重要ポジションが、
空席となる。
逆に考えると、この局面で、
空席でも支障なしという職責に、
堕してしまっていたことが、
明らかとなったのか。
この緊張感のなさが、
現在の私たちの国の実態なのか。
さて、昨日のこのブログで、
「ドル安還元セール」の提案をした。
早速、ウォルマートは、日本の西友で、
それを始めると、発表。
エドワード・カレジェッスキーCEOは、
日本経済新聞記者に対して、語ったという。
「直輸入品拡大に大きな商機あり」
もともとウォルマートは、
創業者サム・ウォルトンの時代から、
偉大なるハイ・ロー・オペレーターと言われていた。
すなわち、
「商機に対するに敏なり」のDNAを持つ。
それが、現在の世界的商品調達力を活かして、
発揮されるわけだ。
ただし、そういった商品が、
人々の暮らしに必需の生活財かどうかはわからない。
もうひとつ、
「素性の確かな商品」であることを忘れたら、
それは意味がない。
私の言葉でいえば、
五つの方法。
一 利は元にあり
二 利は売りにあり
三 利は内にあり
四 利はこの品にあり
五 利は他の品にあり
ここに、
「品質は、維持・向上させよ」という表現が付かねばならない。
現在は、特にそうだ。
だからこうなる。
一 利は元にあり、
しかし品質は維持・向上させよ
二 利は売りにあり、
しかし品質は維持・向上させよ
三 利は内にあり、
しかし品質は維持・向上させよ
四 利はこの品にあり、
しかし品質は維持・向上させよ
五 利は他の品にあり、
しかし品質は維持・向上させよ
昨3月18日、福島出張。
㈱いちいの取り引き先との会合で講演。
いちいは、福島県に展開する年商174億円のスーパーマーケット。
鮮魚部門がとりわけ強化されている。
私は、これからのローカルチェーンは、
特徴を持たねばならないと思っている。
それも「際立った特長」
「際立った特長」を少なくとも二つは持たねばならない。
それは二つの部門という意味ではない。
二つの部門でもよいし、
鮮魚部門とホスピタリティ溢れるレジチェッカー部門でもよい。
スーパーマーケットの原理原則を徹底したうえで、
それができれば、必ずサバイバルできる。
いちい代表取締役社長・伊藤信弘さんは、
私より5歳下の脂ののったトップマネジメント。
勉強熱心で、体力・気力充実。
今後が大いに期待できる。
講演では、私の持論を展開。
取引先との間に共通言語、共通認識を持って、
一体となって、まずは2010年の区切りまで、
頑張ってほしいものだ。
<結城義晴>