Everybody! Good Monday!
今日は、2008年3月最後の日。
明日から、4月が始まる。
私の入院も、1週間が過ぎ、あと1週間か。
窓から桜満開が見える病室もある。
がんばります。
昨夜は看護士さんに了解を取って、
午前1時まで仕事。
燃えてきた。
仕事ができるだけの体調に、
なりつつあるということ。
率直に、うれしい。
でもパワー全開までは、まだまだ。
ところで、4月17日の商人舎発足の会。
私が入院している間、
ちょっと停滞しているみたいです。
是非是非、多くの方々にお集まりいただきたいと、
お願いいたします。
なんだか、「流通業界のVIPだけが集まる会合」
こんなイメージができつつあります。
もちろん発起人やご参集者には、
VIPがズラリと並ん下さっていますが、
私は、「お客様のため」を心底から望む人々の、
おおきな輪をつくらせていただきたいと思っています。
会費を「励まし祝う会」では1万円、お願いしています。
すみません、スタートしたばかりの会社ですので。
しかしこれは、会場費や食事代、
単行本「お客様のために いちばん大切なこと」など、
お土産代になります。
とにかく今、
「元気の出る」会合とセミナーにしよう。
そう考え、病院の中からですが、
張り切っています。
是非、大きな輪にご参加ください。
大きな輪をつくることに、ご協力ください。
お仲間、会社の皆さん、お取引先に、
「お客様のための大きな輪」をつくること、
広めてください。
心より、お願いします。
「お客様のために いちばん大切なこと」
この単行本は、
その「輪づくり」のための、
ツールだと位置づけています。
さて、月末のゴールデンウィークに向けて、
しかも、ものみな値上げの季節に、
自らの姿勢を、キリリと見せるとき。
この春の値上げで、
一世帯当たり平均1万3000円以上の家計費が、
アップされる予測であるという。
公共料金は電気・ガスが値上げ。
奈良市では、学校給食費まで値上げされた。
まさに「値上げラッシュ」。
「われわれのコストダウンの努力を、
率直に価格に反映させる。
その結果、去年の今月と比べて、
同じ商品を同じ量、買っていただいたとき、
1カ月に1万円分お客様に還元できたら、
それがこの地域のお客様全員に、
1万円のベースアップをしたことと同様になる」
ヨークベニマル前社長の故大高善二郎さんが、
言っていたことを思い出す。
今、顧客は、価格に敏感だ。
これがこの一カ月の最大テーマ。
だから、わが社、わが店の、
売価に矛盾があってはならない。
絶対に。
現時点の「商人としての禁忌」
このくらいに受け止めてほしい。
もちろん値上げに関しては、
是々非々で臨むしかない。
「利は元にあり」だからである。
しかし、コストダウンは、
「利は内にあり」の問題。
最大限の努力をしたい。
リーダー、トップマネジメントには、
今、このキリリが求められている。
さて、私は、今、病院の中から、
怒りに燃えている。
ガソリン税率引き下げ問題で、
「士農工商」の名残が見えているからだ。
福田康夫総理によって、
道路特定財源の一般財源化の方針が打ち出された。
これには評価があってよい。
しかし国民に税金がお返しされるのか、
はたまた税による財源確保を優先させるのか。
これ、「あちらを立てればこちらが立たず」の典型。
オクシモロンの問題だ。
すなわち現代的な問題。
21世紀的課題。
これに20世紀的対応では、問題解決は図れない。
あちらも立てて、こちらも立てる。
その必要がある。
その中で、ガソリンスタンドに、負担が集中している。
元売り各社はやっと意思を表明し始めた。
新日本石油、出光興産、ジャパンエナジー、コスモ石油など、
石油元売り各社は、3月31日、
4月1日以降に出荷するガソリンの卸値を、
値下げする方針を明らかにした。
ガソリンは、典型的な蔵出し税。
すなわち「ファクトリーゲート・プライシング」。
原価がはっきりしている消費財である。
しかも全国どこに行っても、
レギュラーとハイオクの2アイテムしかない。
これほどティピカルな「コモディティ・グッズ」はない。
コモディティ・グッズの特徴は、
①価格が最大の価値となる商品
②ブランドに意味のない商品
③寡占化される商品
このコモディティ・グッズの領域で、
単品商売といってよいガソリンスタンド。
一部の大チェーンしか成長はない、と断言できる。
今、営業しているお店は、
はっきり言えば、
石油元売りから、
「生かさず殺さず」で扱われた小売商である。
残念ながら。
早めの商売転換、企業転換をお勧めしたい。
しかし、商品がコモディティ化していても、
当事者には見えないものだ。
だから周りの同業者の売価にばかり気を取られている。
「高売り店」になったらおしまいだ、
という強迫観念に包まれている。
やがて国が助けてくれる、と心の底で待っている。
成長を望んだ多くのガソリンスタンドは、
もう30年以上も前に、
業態の転換を図った。
たくさんの企業がホームセンター開発に入った。
千葉県に本部をおくケーヨーホームセンターなど、
その代表。
青森県弘前市の「みちのく石油」は、
極めて革新的なセルフサービス・スタンド業態を開発して、
全国から注目されたが、
ガソリンがコモディティであることを承知していたから、
早々と事業を元売りに売却して、
オーナーの岡晴男さんは悠々自適。
それでも、ガソリンの世界に、
「士農工商」が残っていることは明明白白。
お客様たちは、ガソリン値下げ、
実に喜んでいる。
ここには、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんのいう
「商人の才覚と算盤」が必要。
政治家も、元売りも、
小売りを生かさず殺さず。
ならば小売りは「才覚と算盤」で、
顧客をつかむ。
ガソリンスタンドが今、正念場を迎えている。
「大きな才覚と算盤」を使うときだ。
それを見ている、他の商業。
教訓にせねば。
もったいない。
コモディティは価格の問題になる。
コモディティは寡占化される。
ガソリンスタンドがそれを表している。
いっそのこと、目一杯時代に逆行して、
国営にでもしたらどうか。
ガソリンは低価格安定で、国民に支給される、という形。
コモディティなんだから。
そして政治がこんな状態なら、
社会主義国家以上に社会主義のようだ、
と諸外国からみられているのだから。
私、病院の中から、怒っている。
とにかく今、顧客は価格に敏感なとき。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>