商人舎発足の会まで「あと5日」。
皆さんよろしく。
プレッシャーとプレジャーが、
ない交ぜになった感覚。
それが今の結城義晴。
プレッシャーは、4時間の講義。
私にも、あるのです。
緊張感、高揚感、不安感、また高揚感。
その源をたどると、
渥美俊一先生の存在の大きさに気づかされる。
「渥美俊一に迫りたい」
あるいは「超えたい」
もちろん、考え方もある部分は違うし、
主張するところも、異なるものがあるのは、
当たり前。
しかし、あのインパクト、
あの情熱、
あの使命感、
それには迫りたいし、いつか超えたい。
しかし、この気持ちが大きすぎると、結城義晴ではなくなる。
主張の内容、その説明方法、
この点において、あまりに渥美俊一を意識しすぎてはいけない、
結城義晴らしさを出していかねばいけない、
そう、考えました。
きっと渥美先生も、
こうして倉本長治先生を、
乗り越えてきたんだ。
僭越なことばかり考えつつ、
自分を鼓舞しています。
主張するところも、テキストづくりも、
だから結城義晴らしさでいきます。
ご了解ください。
これまで主張してきたことを、
ほとんどすべておさらいします。
これまでの総決算。
そして、それを捨て去って、
新しい自分に出会うことにします。
「商業の現代化」
これを目指して。
さて、仙台に講演出張の折、
泉地区を駆け足で回った。
3月17日に、イオン泉大沢ショッピングセンターがオープン。
一段と、面白い競争状況を見せている。
このエリアは、10数年前に、
『食品商業』編集長のとき、
編集部全員と田村洋三先生とで、
大クリニック特集を組んだ。
上越ウイング特集以来、
『食品商業』2月号の地域限定クリニック特集は、
業界の注目を集めるものとなった。
その仙台泉地区。
10数年前は、
泉中央という地下鉄駅のイトーヨーカ堂と、
郊外のダイエーの2強・総合スーパー。
それにちょっと外れた立地のジャスコ。
外側にヨークベニマルが迫り、
住宅街にみやぎ生協。
考えてみるとわかりやすい構図だった。
ショッピングセンターは、いまだ言葉だけで、
本格的でオーソドックスなものは、
一つもなかった。
いま、イオンはこの地に、泉大沢と富谷に出店している。
マックスバリュを核とした中規模のショッピングセンターと、
ジャスコを核とした大型ショッピングセンター。
このイオンと駅前のイトーヨーカ堂、
そして撤退したダイエーの後に入った西友。
さらにヨークベニマルのショッピングセンター。
こちらはユニクロやダイソーなど、
充実した日常生活充足型テナントぞろえで迫る。
山形県から進出したヤマザワはフード&ドラッグ。
この10数年で、競争状況は、
大きく変った。
ショッピングセンターの競争になった。
強い企業同士の競争になった。
弱い企業は撤退した。
私は、10数年の年月を、思った。
そのショッピングセンターも、
どうやら日本では、アメリカと同様にはならないようだ。
それでもショッピングセンターづくりの原則は、
貫かれていなければならない。
それを貫徹したものが生き残る。
このあたり、来週に続く。
今日はこれから、立教大学大学院の講義。
今年で4年目になる。
今回から、前期は「チェーンビジネス」を教える。
後期は従来どおり「ホスピタリティ・マーケティング」。
前期の私の講座は、巣鴨信用金庫の寄附講座となっている。
感謝。
私、教えること、大好きなのです。
教えることは、自分が学ぶこと。
学びつつ、教える。
ギブ&テイク。
フロー&ストック。
この循環。
それが、成長と進化を促す。
<結城義晴>