結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年04月23日(水曜日)

「4・17商人舎発足の会」実況中継④「結城義晴を励まし祝う会」感無量!

野村證券社員、インサイダー取引で逮捕。
私は個人的に、一切、株式の取引はやりません。
ジャーナリストとしての矜持。

しかし、証券に従事する人間の、
しかもM&Aを助言する立場の人間の、
インサイダー取引は、
人間の性を考えさせられる。

「知識社会の知識商人」には、
まず第一に「自己の仕事へのプライド」と、
それに勝る「モラル」が要求されるのです。

さて、4月17日木曜日、実況中継はいよいよ佳境に。
東京お台場・TFTホールでの「商人舎発足の会」。
会場2

「結城義晴君の独立を励まし
商人舎発足を祝う会」

始まり、始まり。
写真は、式次第。
式次第

会場には大型スクリーン。
映し出されているのは、
「商人舎のマーク」<デザインは㈱ケノス>
会場1
皆さんの入場の間、
[結城義晴のBlog毎日更新宣言]から抜き出したビデオが流された。
この会のビジュアル担当・商人ねっと武智暁人さんの労作。
感謝。

そして全員入場の後、
㈱商人舎の企業紹介ビデオ。
これが、サプライズの優れもの。
商人ねっと武智さんの優秀作。
これからしばらく、私は各地の講演のイントロで、
このビデオを流してもらおうと思った。

最初は、発起人代表・荒井伸也さんから、お礼のご挨拶。
この「励まし祝う会」は、93人の発起人会主催。
だからまず発起人代表から、
ご参集いただいた皆様へのお礼のご挨拶がある。
発起人代表

荒井さんは、30年前の私との馴れ初めから、話してくださった。
そして、私は55歳という年代がいいとのご指摘。
日本の流通業界は、
ダイエーの中内功さんをはじめとする第一世代、
荒井さんたちの第二世代、
そして私たちの第三世代に分かれる。
それぞれ15歳くらいずつ離れている。
その第三世代の私の年齢的ポジションがよいという評価。
これは嬉しい。
丁寧で、説得力のあるご挨拶、
心より感謝。
荒井さん挨拶

「師よりの言葉」と題して、お二人から。
まず、㈱商業界倉本初夫主幹より。
「商業界からは多くの人が、卒業していった。
結城君もその一人。頑張って欲しい」。
倉本主幹挨拶

話が終わって、倉本主幹、
「本当によかっただろう?」
こう、声をかけてくださった。
「本当によかったです」

師からの言葉、次は、渥美俊一先生。
現在、アメリカにチームを連れて、視察セミナー中。
そこでビデオレターでのご登場。
4分30秒。
渥美先生
「結城君は、ペガサスクラブ中堅育成セミナーで一番をとった。
編集者・ジャーナリストではこれまで、たった一人」
まずお褒めの言葉。
私が25歳のときのこと。
「誰よりも、現場を地道に調査して、会社や店を評価し続けてきた」
これも嬉しいご指摘。
「その上、出版者の社長として、経営中枢で、
アドミニストレーションを体験した。
それがジャーナリスト、評論家、
コンサルタントとして、活きてくる」
渥美先生は、結城義晴の価値を、
本人以上に、把握してくださっているんだと、
私は、心から感謝。
そして感無量。

渥美先生のビデオレター・スクリーンを、
皆で見上げる。
イオン岡田卓也さんもいらっしゃる。
荒井さん、倉本主幹、これからご挨拶いただく面々。
見上げる

激励のご挨拶は、まず、
㈱菱食相談役の廣田正さん。
廣田さん挨拶
廣田さんや㈱菱食とは、商業界は、
共同で事業を展開したことがある。
私が取締役になるずっと前のこと。
だから廣田さんは、㈱商業界の内実をよくご存知。
その上で、結城義晴の実績を評価してくださった。
嬉しかった。
やはり、「廣田の前に廣田なく、廣田の後に廣田なし」だった。

ヤオコー会長川野幸夫さんの激励の言葉。
商人舎のスローガン「自主独立。自己革新。社会貢献」
この三つのスローガンは、商業者に向けたものだろう、
との読みを展開してくださった。
そのとおり、私たち商人舎自身に向けると同時に、
現代化を目指す日本商業に向けたスローガンでもあります。
川野さん挨拶
川野さんは、何でもお見通し。
「商人の魂を持ったジャーナリスト」を標榜する結城義晴を、
正しく評価してくださった。
感謝。

日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さん。
もちろん日本のスーパーマーケット第一号の紀ノ国屋社長でもある。
増井さん挨拶
「日清カップヌードルを売らない増井です」
まず、私の講義の言葉を引いて笑いをとり、
日本セルフサービス協会50周年に、
コーネル大学のリテイル・マネジメント・アカデミーを立ち上げる。
私が協会のエグゼクティブ・アドバイザーとして、
この仕事にまい進するといった話。
増井さんは、洗練された人だ。
どんなときにも動じない。
見習わねばならない。

ダイナム・ホールディングス佐藤洋治さんは、
「結城さんにありがとうと言いたい」と、
激励してくださった。
佐藤さん挨拶
パチンコホールのチェーンストアを志向して仲間を集め、
自身は、280店年商1兆2000億円の企業に育て上げた。
「木造ローコスト標準店舗」を開発し、
さらに新しい業態を開発し、イノベーションを成し遂げた。
私は、志高き経営者を尊敬し、佐藤さんを始めとする
ホール企業を応援している。
ジョン・F・ケネディのコンシューマードクトリンを引いて、
佐藤さんは消費者主権を力強く強調した。

商業界全国連合同友会会長の小松務さんは、
岩手県二戸で、小松製菓という南部煎餅の超優良会社を経営する。
セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランドも手がける。
小松さんは、簡潔なご挨拶。
小松さん挨拶
私と小川寛専務との二人三脚の旅立ちを、
祝福して下さった。

激励のご挨拶の後は、花束贈呈。
商業界全国女性同友会名誉会長の西端春枝先生から。
ずっと私を支援してくださった。
西端先生挨拶
今日のお言葉は、「寛容」について。
「寛容」とは、人を許し受け入れること。
偉い大学教授の話をたとえにして、
実に深くて厳しい内容を語ってくださった。

寛容を口にする者多し。
されど寛容を実践できる者少なし。
もって銘ずべし。

西端先生からのお花。
柔らかくて、小さな手との、握手。
「ありがとうございました」
花束贈呈

花束をもらった結城義晴。
またまた感無量。
花束

そして、ご挨拶。
実は、何も考えていなかった。
直前に4時間講義した。
だからそのとき全部、話した。
ここでは、心に残ったことだけ、話そうと考えていた。
結城挨拶
30年勤めた商業界を卒業したこと。
商業現代化を目指すこと。
そのために「無私と利他」を貫くこと。

「知識商人」を養成、育成すること。
そのお手伝いをするということ。
「コーネル・リテイル・マネジメント・アカデミー」が、
設立されること。
挨拶
私は、三度も「無私と利他」を言ったそうだ。
心底、そう思っているから。
「知識社会に知識商人を輩出したい」
心底、そう思っているから。

最後は、乾杯の音頭。
真打、横山清さん登場。
日本セルフ・サービス協会名誉会長、
アークス社長。
べらんめえ調のユーモアと活と檄。
横山さん乾杯の音頭
「卒業なんて気に食わないし、独立も実は気に食わない。
新しい世界に入学というのならばいい」
ごもっとも。
金輪際、「商業界卒業とは言いますまい」
「何はともあれ、結城義晴君に大いに期待する」

「乾杯!」

乾杯

私は、何度目か分からないほどに感無量だった。
「人々に向かいて、言うことなし」
この心境だった。
感無量
これだけの人に激励し、期待してもらって、
不思議に責任の重さというのは、感じなかった。
ただただ、感謝の念が溢れ出し、
明日への力が漲っていた。

そして、全員の皆さんとの交流の時間へ。
宴会へ
スポットライトが当たっているところに、
結城義晴あり。

<明日の最終回に続く。結城義晴>

2008年04月22日(火曜日)

「4・17商人舎発足の会」カメラ実況中継③日本流通業人物事典

4月17日、商人舎の発足の会が盛況に終了したら、
次は、「渥美俊一ビッグストアづくりの急所」特別研修会と、
「結城義晴のUSAスーパーマーケット研修会」にまい進します。
このページの左をご覧ください。
前者は、渥美先生が、どこよりも易しく分かりやすく講義します。
それだけでも価値がある。
ぜひ、ご検討ください。

さて、商人舎発足の会・実況中継。
第一部・記念講演会が終了して、
第二部「結城義晴君の独立を励まし商人舎発足を祝う会」へ。

私たち商人舎メンバーが金屏風の前で、お出迎え。
今回は、そのお出迎えの模様を実況中継。

4時間の講演が終わり、私は上着を引っ掛けながら、
メイン会場入り口前の金屏風のところに駆けつけた。
そして、大きく一息。
お迎え

ヨークベニマル大高善興社長と握手。
言わずと知れた日本最高峰のスーパーマーケット企業。
金屏風
今度の私の本『お客様のためにいちばん大切なこと』にも、
大高社長には登場してもらった。

左はカーヴ・ド・リラックスのオーナー内藤邦夫君。
日本を代表するワインの専門家で、
私の大学時代の、産業社会学研究・壽里茂ゼミの後輩。

参加してくださった全員の方が、
こうして一列の行列をつくってくださった。
ありがたい。
行列

私たちは、全員の方々と、
もれなくご挨拶することが出来た。
行列2

講演会場から真っ先に、宴会場へ移動してくださったのは、
ダイナムホールディングス代表執行役佐藤洋治さん。
パチンコホールのチェーンストア。
年商1兆2000億円で280店舗になる。
ダイナム社長の佐藤公平さんもご一緒に、入場。
佐藤さん

商業界全国連合同友会副会長の栗原一博さんと、
同じく商業界同友会の厳島健一さん。
栗原さんは、商業に限らず、物事をきわめて理論的に考える人。
厳島さんは、温かくて信義に厚い硬骨の人。
栗原さん

商業界エルダー吉澤誠之助さんは、
特にお世話になった。
昨年の商業界ゼミナール実行委員長。
私が㈱商業界社長として成し遂げた最後の商業界ゼミの委員長。
二人三脚のゼミナールだった。
吉澤さん

ツルヤ社長の掛川興太郎さんとは、
旧知の間柄。
しかし久しぶりの再開。
掛川さん
長野県で、きわめてユニークなスーパーマーケットを経営。
「差異性」という言葉は、掛川さんとツルヤのためにある。

代表発起人・荒井伸也さん、ご入場。
私は、30年前からのお付き合い。
ずっと私の後ろ盾になって下さった。
荒井さん、佐々木さん
よねや社長の佐々木隆一さんとご一緒に。

菱食相談役の廣田正さん。
商業界時代から、会社ぐるみで大変お世話になった。
「廣田の前に廣田なく、廣田のあとに廣田なし」
私がこう表現した食品卸売業界の重鎮。
廣田さん

万代社長の加藤徹さん。
講演会も最前列で、
「ウン、ウン」と大きくうなずきながら、熱心に聞いて下さった。
アメリカにもご一緒して、私の勉強仲間といった感じ。
ありがたい。
加藤さん

ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんも、
こうして行列に並んで下さった。
柳井さん1
そしてご挨拶。
柳井さんには、私、同志的なものを感じている。
カジュアルウエアの分野で世界一になってもらいたいと思っている。
柳井さん2

惣菜コンサルタントとして日本第一の林廣美先生と、
惣菜チェーンむすんでひらいて社長の原田政照さん。
今年、惣菜イノベーションのセミナーをやりたいと思っています。
よろしく。
林先生、原田さん

平和堂社長の夏原平和さんと、
「たんす屋」を展開する東京山喜社長の中村健一さん。
なぜかお二人並んでいらっしゃった。
夏原さん、中村さん
夏原さんにも、本当に親しくさせていただいている。
今、日本はリージョナルチェーンが元気のよい時代。
平和堂はその代表だ。

ドラッグストアのキリン堂会長の寺西忠幸さん。
寺西さんにも、ずいぶん応援してもらった。
感謝の気持ちでいっぱいです。
寺西さん

CVSベイエリア社長の泉澤豊さん。
コンビニのイノベーター。
発想の天才。
泉澤さん

紀ノ国屋社長の増井徳太郎さんは、
日本セルフ・サービス協会会長。
ロックフィールド社長の岩田弘三さんと並んで、ご入場。
岩田さんは第2回商業界商人大賞受賞者。
岩田さんとは、農林水産省「中食市場研究会」でご一緒した。
それ以来、10数年のお付き合い。
増井さん、岩田さん

ジョイス社長小苅米淳一さんは、私の健康アドバイザー。
「結城さん、講演で声がかれるのは、
正しく複式呼吸していないからだよ」
この時、こう注意された。
私の事を思っての、心温かいご指摘なのです。
小苅米さん

全日食協同組合理事長の田中彰さん。
田中さんにも、ずいぶんお世話になった。
日本のボランタリーチェーンのトップリーダー。
田中さん

そして西端春枝先生。
ニチイ創業者・西端行雄さんの奥様で、
マイカルの前身ニチイの実質的な創業者のお一人。
現在、商業界全国女性同友会名誉会長で、
日本中の女性商人の象徴的存在。
ナガサワ食品副社長の長澤政代さんがいつも脇を固めてくださる。
西端先生、長澤さん

関西スーパーマーケット社長の井上保さん。
オール日本スーパーマーケット協会副会長。
心の底から、スーパーマーケットの商品が好きな人。
マーチャンダイジングの専門家。
そして人柄がいい。
本当に信頼できるリーダーだ。
井上さん

とりせん社長前原宏章さん。
前原さんもオール日本スーパーマーケット協会副会長。
前原さんも、井上さんに負けず劣らすマーチャンダイジングのプロ。
ご自分でも調理するその腕は、玄人はだし。
毎夏、軽井沢で、私、その腕を堪能させていただく。
今年も楽しみにしています。
前原さん
写真手前は、ヤマナカ社長の中野義久さん。
こんなに人柄のいい人はいるか、というくらいに素晴らしい人。
スーパーマーケットというビジネスは、その人柄が活きる仕事です。

ブルーチップ常務の宮本洋一さん。
私の講演に出てくる鹿児島の、小さな、凄いコンビニ。
宮本さんは、ご実家を助けてこの店の経営もしていらっしゃる。
今年、私は必ずその店に行くことにしている。
宮本さん

寺岡精工の寺岡和冶社長は、
チャレンジャブルなトップマネジメント。
イノベーションに次ぐイノベーション。
それが会社に溢れている。
寺岡さん
写真奥は、浅香健一さん、鈴木國朗さん。
20年来の迷人会のメンバー。

ホスピタリティの権威・力石寛夫先生。
二人のビッグセミナーをやりたい先生です。
力石先生
ご著書『ホスピタリティ』は㈱商業界最大のベストセラーです。

伊藤園副会長、タリーズコーヒージャパン社長の荻田築さん。
伊藤園の大陳コンテストの審査委員として、長いお付き合い。
現在、タリーズの経営にまい進していらっしゃる。
荻田さん

ヤオコー会長の川野幸夫さん。
日本スーパーマーケット産業随一の理論実務家。
会長になられて、これからはこの産業全体の指導者としても、
嘱望されています。
よろしくお願いします。
川野さん

そしてイオン名誉会長相談役の岡田卓也さん。
言わずと知れた日本商業の第一人者。
私、ずいぶん可愛がっていただいた。
岡田卓也さん
『岡田卓也の十章』という本は、
私の商業界時代の最後の仕事になった。
岡田さんは、「自分の実印を押した本」と言ってくださった。
「著者名は君にしてもいいよ」とも言われた。
恐れ多くて、ご辞退し、
この本は著者名なし、発行者・結城義晴で発刊された。

アークス社長・横山清さんは日本セルフ・サービス協会名誉会長。
「クリティカル・マス」という私のテーマは、
横山さんからいただいた。
横山さん
「クリティカル・マス」だけでは説明がつきにくいので、
私は「範囲の経済」という概念を見つけ出して、
それらを融合させた。
さらに「コモディティ」を付け加えて、
私なりの論理立てが出来上がりつつある。
みんな横山さんのおかげ。
感謝しています。

写真左は、システムスインターナショナル会長の荒井好民さん。
私が商業界社長を退任したとき、
真っ先にお電話くださった。
もう20数年のお付き合い。
東急グループの総帥だった五島昇さんの秘書をされていただけあって、
その人的ネットワークは想像を絶する。
その上、博識・英語堪能。
凄い先生です。

なぜか、列の一番最後は、イオン社長・岡田元也さん。
間違いなく日本の商業をリードする国際級の人物。
岡田さんの考え方が、全体に大きな影響を与える。
大事な判断です。
そしてそれが出来る人でしょう。
岡田元也さん
商人舎発足の会の「励まし祝う会」入場実況中継は、
結城義晴による日本流通業界人物事典のようになってしまった。
私は、全員の方と、堅い握手をした。

「商人舎」という社名を、
皆さん、自分のもの、あるいは馴染みあるものと、
受け止めてくださったように感じた。
それが何より、嬉しかった。
ありがとうございます。

<実況中継は続く、いよいよ「励まし祝う会」が始まる。結城義晴>

2008年04月21日(月曜日)

「4・17商人舎発足の会」カメラ実況中継②記念講演会

Everybody! Good Mondy!

2008年4月第4週。
ゴールデンウィークに向かって、
突っ走れ。

今年の黄金週間、後半の5月に入ってからが、
本当のピーク。

昨年から値上げ、値上げ。
そしてガソリン税の騒動。
お客様は、価格に敏感になっています。
かといって、ゴールデンウィークには、
いつもと違った楽しみ方をしたいと考えている。
旬を楽しむ。
地域性を楽しむ。
団欒を楽しむ。
二人の生活を楽しむ。
親子の交流を楽しむ。

確実に、いつもと違った、
もっと深くて濃い楽しみ方を提案せよ。
これが第1点。

値上げ値上げといっても、
実は外食産業も値上げしている。
だから、食品小売業は、あれっと思ってもらうことで、
内食に、お客様を引っ張ることが出来る。

食分野は、今年は内食対外食の闘いとなる。
これが第2点。

値上げが相次ぐと、プライベートブランドの出番となりやすい。
朝日新聞まで、一面トップで特集した。

しかし、今、プライベートブランドが伸びるときではあるが、
それは、プライベートブランド商品そのものの優劣によって、
伸びるのではない。
そのプライベーとブランドを売っている店の信頼度に左右される。

今年のゴールデンウィークは、まさに、
店舗ブランドの信頼性が問われるときとなる。
これが第3点。

店舗ブランドはプライベートブランドよりも、
上位概念となる。
店舗ブランドが信用されていないのに、
同じ品種において、
いくらプレイベートブランドがナショナルブランドよりも安くても、
売れるはずはない。

店舗ブランドが信頼されていると、
ナショナルブランド値上げのときに、
劇的なブランドスイッチが起こる。

その最大のチャンスがやってきているが、
店の信頼、店舗ブランドとは、
もうすでに出来上がっているもの。
いまさらじたばたしても、
一挙にそれをあげることは出来ない。

だから、誠実に誠実に、商売すること。
これしかないのです。

お客様がたくさんいらっしゃるときこそ、
品質のよいものを、
丁寧に、誠実に売る。

それでいて、いつもと違う楽しさを、
計画的にご提供すること。

これです。

 

さて、「4・17商人舎発足の会」実況中継の
続き、第2弾。

午後1時に始まった、記念講演会。
結城義晴、もう絶好調。
講演4

2時間経過して、午後3時きっかり、休憩に入る。
休憩2
東京ファッションタウンTFTホールのホワイエは、
広くて、明るくて、清潔で、ゆったりとしている。
お茶やコーヒーを楽しみながらの、
談笑やご挨拶が繰り広げられました。

藪下雅治先生を囲むグループ。
藪下先生

杉山昭次郎先生とセイミヤ社長・加藤勝正さん。
杉山先生

30分の休憩時間は、結構早く終わった。
休憩3

第二部、上着を脱いだ結城義晴、
ますます好調。
結城節、結城ワールド。
後半は、アメリカ小売業のダイジェスト。
「現代化のためにアメリカに学ぶもの」
講演第二部1

そして「現代化と知識社会の知識商人」
結城義晴がいちばん訴えたいこと。
それは知識商人が次々に生まれて、
商業が日本の基幹産業となること。
名実ともに。
講演第二部2
やがて日本の国は、
優れた工業技術、情報技術、環境技術、さらに農業技術を、
海外に輸出するようになる。
日本は、今でも技術大国なのです。

同時に国内では、観光資源を最大限活用して、
海外から多くのお客様を迎えるようになる。
もちろん国内のお客様にも観光資源は、
十二分に堪能してもらう。
そのとき日本のショッピングとホスピタリティは、
世界でも最高水準となる。
普段の生活の充実と豊かさ、
観光やレジャー生活の楽しさ、快適さ、
どちらも世界トップレベル。

それが日本の経済を救う。

私はこう、イメージしている。

講演が最終段階に入るころ、
発起人や来賓の皆さんが、到着し始めました。
来賓

発起人代表・荒井伸也さん。
作家・安土敏として小説『後継者』が発刊されたばかり。
荒井

とりせん社長・前原章宏さんも、
荒井さんとご一緒に、前原
静岡の出張先から駆けつけてくださった。

関西スーパーマーケット社長・井上保さんも。
井上

ヨークベニマル大高善興社長と、
アークス横山清社長
は、
なにやら握手を。
大高、横山

ロックフィールド社長・岩田弘三さんは
いつもカッコいい。
TFTホールがいたく、気に入ってくださった。
岩田

コメリ会長・捧賢一さんも、ご到着。
ありがたいことです。
捧

こちらは、超のつく大物。
真ん中がイオン名誉会長相談役・岡田卓也さん
右が、荒井好民さん(システムスインターナショナル会長)。
そしてアークス横山さん。
大物

と、少しずつお集まりいただいているうちに、
4時間の講演が、5分オーバーして、
午後5時05分終了。
講演終了

拍手が、しばらく鳴り止まなかった。
私は、深々とお辞儀して、
控え室に駆け込んだ。
そのまま、壇上に立っていると、
涙が溢れて止まらなくなりそうだったからです。

<明日に続く、結城義晴>

 

2008年04月20日(日曜日)

ジジの「おねがい・ありがとう」[日曜版]

【結城義晴のBlog[毎日更新宣言]日曜版は、ジジという名前の猫が主人公となります】

ユウキヨシハルさん、
かえってきました。
jijiおはよう
このところ、なんだか、
しんけんに相手してくれなかった。

しごと、たいへんだった。
商人舎発足の会。
講演会
それが、おわって、
きもちがかえってきた。

本も、できた。
本と
よめないけど、
ボクもすきです。
こんどの本。
本と2
「おめでとう」

でも、つかれたみたい。
とっても。

あさ、おきてこない。

「おとうさん、おはよう」
おはよう2

おきてきた。

「おねがい、あれ」
「あれですよ」

お願い

「いただきます」
ごちそうさま

「ごちそうさま、ありがとう」
ありがとう

「ほんとに、ありがとう」
ありがとう2

きはながく、
こころはまるく、
はらたてず、
きは
ひとはおおきく、
おのれちいさく。

これでいきましょう。
おたがいに。

「これからも、よろしく」
よろしく

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年04月19日(土曜日)

「4・17商人舎発足の会」カメラ実況中継①開会しました。

4月17日、商人舎発足の会が、
私たちの出発となりました。
講演会
第一部「記念講演会」
第二部「結城義晴君を励まし商人舎発足を祝う会」

この準備から、終了までの約8時間を
ドキュメンタリータッチで、
カメラリポートします。
順次、アップしていきます。

ご期待ください。

会場は東京お台場。
国際展示場ビッグサイトの東京ファッションタウン(TFT)。
TFT
TFTホール入り口。
「商人舎発足の会会場」の小さな看板が掲げられました。
「ようこそおいでくださいました」
入り口
入り口ホールは、明るくて広い。
そこに受付が設けられました。
受付です
受付横には、お送りいただいたお花が飾られました。
イオン岡田元也社長、
CVSベイエリア泉澤豊社長、
文唱堂印刷橋本唱市社長、
商業界石川県同友会。
お花
大創産業矢野博丈社長からは、
蘭をお贈りいただいた。

心より、感謝。

受付の発起人の皆様の胸花。
胸花

結城義晴著『お客様のために いちばん大切なこと』
中経出版の営業の皆さんがつくってくださった書店。
この日のために、発刊された。
4月22日から、全国書店で一斉発売です。
書店

いよいよ第一部「記念講演会」が始まります。
司会は、㈱商人舎専務取締役小川寛。
私のパートナー、相棒、最も信頼する人。
司会2
㈱商業界時代には、一緒に取締役に昇格し、
ずっと苦楽をともにしてきました。
司会

講演テーマは、
「小売流通サービス業が21世紀の日本を救う」
講演1

結城義晴、一世一代の晴れ舞台。
いろいろな角度から、見てください。
今回だけは、お許しいただけるでしょう。
講演2

日本には、現在、経済も消費も閉塞感が漂い始めています。
さらに、少子高齢化社会を迎えようとしています。
大転換のときです。
後ろから

そんなときだからこそ、
商業やホスピタリティビジネスが、
消費や経済を活性化していかねばならない。
これまではトヨタやソニー、キャノンといったメーカーが、
日本の経済をリードしてきました。
その前は、新日鉄をはじめとする重工業。
しかしこれからは、こういった工業と
肩を並べて、商業・ホスピタリティビジネスが、
社会貢献しなければならない。
国内の財を回転させることで、
経済の活性化を果たさねばならない。
「内需」の掘り起しです。
この仕事は、大雑把なものではありません。
人間の体で言えば、毛細血管の仕事。
しかし日本の商業では、大動脈ばかりが重要に見える。
講演3
大動脈や大静脈も重要だけれど、
毛細血管も重要。
どちらも生き生きと血液を流し続ける。
それが、「商業の現代化」です。

私、少し、感動してします。
講演4

乗ってくると、私、上着を脱いでしまいます。
講演5
「商業現代化」を推進するのは、
商人です。
人です。

正義を貫き、自己革新を続ける商人です。
だから私たちの会社は「商人舎」という名前にしたのです。
講演6
商業統計の解説分析が終わったら、もう120分経っていました。
ここで休憩。
30分間。
休憩

(今日はここまで、次週につづく)

2008年04月18日(金曜日)

「商人舎発足の会」商業の現代化を目指して無私と利他を貫きます

ありがとうございました。

商人舎、旅立ちました。

「日本商業現代化」を目指して。

TFT
昨日のお台場TFTでの商人舎発足の会、
お陰さまで成功裡に終わりました。
私たちの想像を超えるものとなりました。

お集まりくださった皆様、
ご支援くださった皆様、
そしてお手伝いいただいた皆様、
心より、御礼申し上げます。

たった3人の会社、㈱商人舎。
しかし、3人だけではないことが、
よくわかりました。

多くの方が、ご支援くださった、
それがみんなで商人舎なのだと感じました。

本当にありがとうございました。

私は、13時からの講演、
30分の休憩を入れさせていただいて、
17時05分まで、
途中、声がかれるというアクシデントがありましたが、
それも乗り切り、勤めあげました。
結城講演
4月3日に退院してきたばかりという体調にしては、
気力も体力も充実していたのだと、
冷静に考えると、そう思います。

聞いてくださる方々に熱があるから、
私に熱が充満する。
それがみなさんの熱となる。
私の熱となる。
またみなさんが熱くなる。
私が熱くなる。

そんな感じでした。

その後の、「結城義晴君の独立を励まし商人舎の発足を祝う会」
私は、感動でいっぱいでした。

荒井伸也さんの発起人代表ご挨拶。
倉本初夫主幹の師よりの言葉、
渥美俊一先生のビデオレター。

そして廣田正さんの励まし、
川野幸夫さん、
増井徳太郎さん、
佐藤洋治さん、
小松務さん。

西端春枝先生のお言葉とお花。

横山清さんの喝と乾杯の音頭。

握手会での皆さんのコメント。

そして中締めの加藤榮一さんの一本締め。

 

皆さんの言葉の中に暖かい思いやりと、
私たちへの期待が、
満ち満ちていました。

「商業の現代化」を目指して、
「無私と利他」を貫きます。

これが私なりの「商業現代化」への一歩です。
結城義晴の「商業現代化宣言第一幕」です。

それには「知識商人」がたくさん誕生しなければなりません。
いや、もう「知識商人」はたくさんいます。
「知識商人」とはどんなものかを意識していないだけなのです。
意識していれば、「知識商人」を育てようとします。
それが、これからです。

知識商人とは、ピーター・ドラッカーの次の言葉に集約されます。

『ポスト資本主義社会』からの引用です。

「夕食に招く客には教養のある人がよい。
だが、砂漠では教養のある人はいらない。
何かのやり方を知っている人がよい」

「マーク・トウェインが1889年に書いた小説の主人公、
コネティカット出身のヤンキーは教養ある人間ではなかった。
ラテン語もギリシャ語も知らず、
シェイクスピアを読んだこともなく、
『聖書』もほとんど読まなかった。
しかし彼は、機械のことなら、
電気を起こすことから電話機をつくることまで
すべて知っていた」

商売のこと、
商品のこと、
お客様のこと、
これらをよく知っている専門家。

それが、知識社会の「知識商人」。

そして、
その専門知識に応じた専門技術を身につけ、
体を動かして、
お客様のために動くことができる。
実行することができる。
それが「知識商人」。

私たちの「商業現代化」の主役です。
そして「知識商人」こそが、
オクシモロンの問題解決を実現できるのです。

 

本当に、ありがとうございました。

そして今後を私たちとともに歩いてください。
お願いいたします。

合掌。

<結城義晴、商人舎一同>

なお、明日から、写真構成で商人舎発足の会の模様を中継いたします。

その一部。

パーティでの、ひとこま。
柳井正さんと結城義晴。
柳井さん

ご期待ください。

2008年04月17日(木曜日)

商人舎発足の会の朝に、思う

商人舎の新しい一歩が、
今日、記されます。

東京・お台場。
お台場1

自主独立を貫く。

自己革新を続ける。

社会貢献のために存在する。

私たちは、そう考えて、
商人舎を設立しました。

そして、横浜に小さなオフィスを設け、
今日の日の準備に入りました。

この半年間は、
今日のために費やされたといってもよい。

今日を迎えたいま、
感謝の念でいっぱいです。
お台場2

昨年の今頃、何をしていたか。
何を考えていたか。

振り返ってみると、
あまりに多くのことがあり過ぎて、
こんなに状況が変わってしまったのかと、
愕然とする自分があります。

しかし、変わることができた、
ここまで変わることができた、
それが、むしろうれしい。

ある人に言われました。

「押す力」と「引く力」がある。

そうです。
捨てる神あれば、
拾う神あり。

そうして、世の中のためになればいい。
私たちの場合は、
日本の商業・ホスピタリティビジネスのためになればいい。

無私、利他。

気は長く、
心は丸く、
腹立てず、
人は大きく、
己小さく。

これからの私たちのあり方です。

お台場3

商人舎発足の会の朝。

そのことだけを考えています。

よろしくお願いします。
そして、今日も一日、
ありがとうございます。

<結城義晴、商人舎一同>

 

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