「旅は終わっていない」
昨日のブログに書いた。
そのとおりになった。
私たちの旅は、終わらなかった。
まだ帰国していません。
現地時間12日朝、8時30分。
バスは、快調にサンフランシスコ国際空港へ。
私は、バスの中で最後の短い講義。
アメリカ小売業6つの総括。
最後に言った。
「あっという間に終わってしまうものなのです、
こういうツアーは。
またご一緒したいですね」
そして空港。
ほぼ順調に手続きを済ませて、
私たちのユナイテッド837便に乗り込む。
古いタイプのボーイング747。
機体は飛び立ち、ほっと安堵の空気が流れた。
1時間半ほどして、
機内放送。
「車輪が戻りません。
サンフランシスコ空港に戻ります」
ボーイング747は飛び立ったものの、
車輪が収納できず、サンフランシスコ上空を飛びながら、
対策を練っていた。
判断は、戻って、再チェックすることに決定。
しかし、車輪に故障があると、大事故になる。
そこで、燃料をすべて上空から海上に捨てた。
消防車と救急車を大量に用意した。
そして着陸。
機内では、着陸して、機体チェックして、
すぐに飛び立つかのような空気が流れていたが、
全員、降ろされた。
混雑と説明。
クレームとあきらめ。
必死の説明。
もう一泊して、翌日8時に飛び立つことが決定。
ロビーにもどる。
ホテルが決まるまで2時間。
日本食のファストフード店は、
大繁盛。
私は、カツカレーにサッポロビール。
もちろん完食。
悪いけれど、この食事が今回の旅行で一番、うまかった。
ファストフード店では、カレーが売り切れた。
4時過ぎ、再集合。
空港近くのハイアット・リゾートに全員一緒に泊まることになった。
私たちは、再び、サンフランシスコ空港を後にした。
旅は、終わらない。
あっという間に終わるはずのツアーにも、
こんなことがある。
ご心配かけました。
家族の皆さん、会社の皆さん。協会の皆さん。
ご安心ください。
私たちは、もう一日、サンフランシスコの空気を吸って、
無事帰国します。
多分。
<結城義晴>