結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年05月18日(日曜日)

ジジの「あれ」 [日曜版]

Good Sunday!
ジジ横むき
ひしぶりのおやすみです。
ユウキヨシハルさんの。

週のまんなかに、
かえってきました。
アメリカから。

週末は、大学に、
おしえにいきました。

リッキョウ大学。
立教

そのまえの日は、
ガクシュウイン大学。
学習院

門の門。

ボクは、まってました。
ねながら。
寝る1

ぐっすりと、
ねながら。
寝る2

今日は、いい天気。
おとなりのムラノさんのおうちの木の枝も、
アオアオとしてきました。
お隣

おとうさん、あさはやくから、
ドウグをだして、
道具
よういしています。

きのうの夜は、3時すぎまで、
パソコン、パチパチ。
「たまには新聞みたいに、朝晩更新宣言だ」
なんて言ってました。
日曜日なのに。

ボクは、足もとでねてました。

なのにまた、けさは、
でかけるみたいです。

ねえ、ねえ。
おとうさん。
でかけるまえに、
あれ、ください。
あれ
あれですよ。
あさの、あれ。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年05月18日(日曜日)

アメリカFMIとsupermarket巡り⑩「続ゲルソンズ・スタディ」の幸せ基準

米国ロサンゼルスの老舗スーパーマーケット。
ゲルソン。
ロゴ

もう30年ほど前から、
アーデンというグループの傘下にありますが、
現在、カリフォルニアのサンタバーバラからサンディエゴまで、
18店のチェーンストアとなっています。

1951年にゲルソン兄弟が、
ロサンゼルス郊外の高級住宅地に創業。
今年で56年を迎えています。

アーデングループは、
ニューヨーク証券取引所に株式上場して、
健全経営を支持し、
ゲルソンはその中で、
「幸せなローカルチェーン」を謳歌しているのです。
「高い顧客サービスができるネイバーフッドマーケット」
これが創業の精神で、
このミッションは、現在も引き継がれています。
ミッション
青果部門では、オーガニック商品を多数品ぞろえします。
各部門のバイヤーが直接、市場に赴いて買い付けしますが、
絶対に良いものしか仕入れないし、
良いものしか売らない。
それが取引先にも顧客にも、知れ渡っています。
日本のスーパーマーケット関係者にも。
seika
だから成長が遅い、ということになりますが、
それでも安定した資本の下、
18店舗までジワリジワリと伸びて来たのですから、
私は、幸せな企業だと思うのです。

真ん中の女性がヒー・ソック・ネルソンさん。
シニアディレクター・オブ・ストアオペレーションという役目。
ゲルソン全体の店舗運営の責任者(その右がこの店の店長)。
店長
「この店には店長・副店長のほかに、
6人のマネジャーが配置されています。
従業員は180人。
60%がフルタイマーです

フルタイマーが多い。
パートタイマーは少ない。
アメリカでは極めて珍しい企業。

「みんな何年も、
何十年もこの会社で働いています」

青果部門のマネジャーも日系人で、20年選手。
日系人
店舗入り口に近い所に、小さなオフィスがあって、
顧客サービス係の美しい女性が常駐しています。
こんしぇryジェ

バックヤードで働く人たちも、
ベテラン揃い。
在庫は、すべて頭に入っているという。
店も実は古い、人も古い。
しかし店はいつも新しい。
リニューアルを施しているからだが、
見ていると人心もリフレッシュされている。
バックヤード

青果はこの地域で生産されたものを、できるだけ並べる。
肉は対面売り場で、
「プライムやチョイス」のグレードを中心に品揃えする。
ミート
デリはほとんど店内加工。
寿司とパンはコンセッショナリー。
花売り場には、フラワーデザインの専門家がこれも常駐。

生鮮食品のゲルソンといわれるが、
グロサリーは一般のブランドよりもランクの高い高級ブランドを揃える。
「ゲルソンブランド」を増やしていきたい、とするが、
それはローカルブランドを探してきて、
ゲルソンで確実に品質を管理して販売するということ。
プライベートブランドとは、
ローカルブランドの全量買い取りから始まるものなのです。

紀ノ国屋社長の増井徳太郎さんは、30年ほど前に、
この店で直接、研修を受けたといいます。
陳列やレイアウト変更などを、
ゲルソンのアソシエーツと一緒になって、
学んだそうです。

私は、25年ほど前に、
当時の社長であったアラン・シャーンさんに、
単独インタビューをしました。
『食品商業』の特ダネのような記事でした。

その中で、印象に残った言葉がいくつかあります。
四半世紀も経過した今でも、
覚えている言葉です。
「私は、このゲルソンで、
ハイスクールの時に、
ボックスボーイとして
スタートしました。

そして大学に行って、その間もずっと、
ゲルソンで働き続けました。
そんな家族的な風土がゲルソンの特長なのです」

ボックスボーイというのは、
サッカーサービスで、袋詰めを仕事とするワーカーのこと。

私はこの時から、ゲルソンの「幸せ基準」を感じ取っていました。
そしてそれが21世紀の現在も続いている。

アラン・シャーンは、もうひとつ印象的なことを言いました。
「私たちは、
このビバリーヒルズで創業したから、
こういったハイクラスの
マーチャンダイジングをする店になった。
もしダウンタウンで創業していたら、
ボーイズよりももっと上手に、
低所得の顧客に対応しているに違いない

ボーイズというのは、当時、ロサンゼルスにあった店です。
ディスカウント・スーパーマーケットという分類に、
入る店でした。

つまり徹底的に地域対応、顧客対応していくことが、
大切であって、
けして高級化が良いと考えているのではない。

だからゲルソンは、全体に、
アッパーグレードの商品とサービスを提供しながら、
18店もの店舗数の企業に成長することができたのです。

当時、ロサンゼルスでは、
第1位ラルフ、
第2位ボンズ、
第3位ラッキー。

こんなランキングだったでしょうか。

ラルフも転売を重ねられ、今は、クローガー傘下。
当時、独立系のボンズは現在、セーフウェイのグループ。
衣料品のファッションセンターと食品のコンビネーションストアで、
一世を風靡したラッキーは、
まずアメリカンストアズに買われ、
その後、アメリカンがアルバートソンに買収されたあと、
昨年、そのアルバートソンが三分割され、
現在は、食品卸のスーパーバリュー傘下。

ゲルソンは、当時から、アーデングループの下、
まさに、着実な道を歩んで、
今もゲルソンであり続けているのです。

「幸せ基準」で見てください。
あなたはどちらがいいですか?
どんな道を歩みたいですか?

おやすみなさい。
よい週末を。

<結城義晴>

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