1バーレル135ドルを記録した。
アメリカ発のこの相場に世界中が、
どよめく。
しかしこれは、
テキサスのほんの一部の相場をもとに決められる。
だから小さな投機資金によって、
操作されやすい。
需要と供給のケインズ理論にのっとっていない。
しかしこの相場によって、また農産物の値段が上がり、
製品原価が引き上げられる。
そしてどこかで誰かが、儲けている。
私は、この儲けに絶対に加担したくはないし、
こういったグローバル化の前に立ちはだかりたいと思っている。
21世紀に入ってから、
世界中のGDPは年平均3.5%ずつ上がった。
実質経済という。
この間の物流経済は、7%伸びている。
そして金融経済は、
何と同期間平均で14%も伸びている。
しかし、必ずこれにはストップがかかる。
欧米人の言葉でいえば、
「神の手」が作用する。
私たちは、実質経済の観点で、
顧客のことを考え続け、
日々、努力を怠らないことだ。
神も仏も、味方してくれるに違いない。
さて、昨日、静岡県浜松市へ。
商業界静岡県同友会の総会の後の講演。
場所は、浜松駅前のアクトシティ。
45階建てのタワーがある。
講演テーマは、
「お客様のために いちばん大切なこと」
私の本のタイトルを、そのままテーマにさせていただいた。
1時間45分。
あっという間に、時間は過ぎた。
ご清聴、感謝。
商業界の同友会から呼ばれて講演することも、
相次いでいる。
地域商業、中小企業の皆さんのニーズがよくわかる。
私は、「Niche」を強調した。
「ニッチ・マーケット」などと使うときには、
隙間の市場のように意味付けされるが、
この言葉には、「最適の地位、ポジショニング」といった内容がある。
辞書を引いてほしい。
だから、地方中小商業は、
「ニッチ」になるべきなのだ。
懇親会では静岡東部同友会会長の萩原義満さんが挨拶。
㈱ハギニシキ社長。
写真が暗くて恐縮。
再び、アクトシティ45階からの景観。
静岡西部同友会会長の木村晃治さんにも、感謝したい。
元気なニッチこそ、
「幸せ基準」の高い生き方なのだ。
<結城義晴>