商人舎のホームページ兼結城義晴のブログ。
左の枠に、同志ブログというコーナーがあります。
その中の「胡桃の三流句」というボタン。
押してみてください。
ウォルナットさんが、
スーパーマーケットやホームセンターの決算分析を毎日、
掲載してくれています。
勉強になります。
資料価値もあります。
お勧めです。
どうぞご覧ください。
とりわけ5月25日の決算書の読み方は、
説明のし方がとても分かりやすい。
「知識商人」を育てよう。
そんなウォルさんの意気込みが伝わってきます。
さて、昨5月28日、東京・田町の笹川記念会館。
パチンコ・チェーンストア協会の
第7期定時社員総会が開催された。
中間責任法人の年次総会は、「社員総会」と称する。
その席で、協会から表彰されたのが、
ニラク社長・谷口晶貴さん(右から二人目)、
トライ&トラスト社長・山田孝志さん(右から三人目)、
大商会長・国澤良幸さん(左)。
いちばん右が、現代表理事のダイナム社長・佐藤公平さん。
皆さんおめでとう。
この総会で、
学生懸賞論文の入選発表と表彰式も行われた。
私は、審査委員長。
壇上の委員長席から、最優秀賞の野澤和人君のスピーチ姿をパチリ。
最優秀賞30万円、
優秀賞10万円。
どれも素晴らしい力作。
私は審査委員長挨拶で、
「これらの論文は業界の宝です」と言った。
総会の後が、本日のメインエベント。
第25回PCSA公開勉強会。
何と、笹川記念館2階、3階のメインホール満杯で、
ホワイエに大型スクリーンを持ち込んで、
そこにも席をつくった。
それでも200人ほどの申込者には、
お断りせざるを得なかった。
総参加者1016名。
なぜ、こんなに注目されたのか。
それはパチンコホール業界のイノベーター「ダイナム」の大改革を、
ダイナム・ホールディングス代表執行役社長・佐藤洋治さんが、
自ら90分もの時間をかけて語るという講演会だからだ。
タイトルは「ダイナム大変化の中身」
ダイナム・グループは、最新決算の年商1兆0678億円。
営業利益158億円。
その前の年は、営業利益21億円。
絶不調のどん底状態だった。
そこからどう再建されたのか、
どう改革されたのか。
今期は営業利益300億円と前年対比2倍増する。
前々期に比べると、10倍増以上。
これは、なぜなのか。
ダイナムにどんな大改革が起こったのか。
どんな改革を起こしたのか。
それが佐藤さんの「言葉と文字と数値」で、
熱く語られた。
私は、久しぶりに「マネジメントの本質」を、
経営者自身から聞いた。
①情報改革
②意識改革
③行動改革
そのために、情報を公開すること。
誰にも分かりやすい数表をつくり続け、使い続けること。
過去の経験を捨てること。
そして新業態に挑戦すること。
佐藤さんの熱意が、聴衆にそのまま伝わって、
異様な熱気を生み出した。
パチンコホールという業界が、変る瞬間。
それがこの講演だった。
もちろん、昨年の1月から始まったダイナムの改革。
それを支えたのは多くの人々の信頼である。
佐藤さんの言う「信頼関係者」の「信頼」そのものが、
この大改革を成し遂げたことは間違いない。
第一部が佐藤さんの講演。
第二部が、私の担当。
「パチンコホール5つの転換策」
30分のコンパクトな講演。
4時間講演も出来るけれど、
こういうのも、得意なのです。
チェーンストアの鎖の話と、
最近このブログでも盛んに書いている「ニッチ」の話。
ドラッカーの「すでに起こった未来」のこと、
変化と不変、駕籠かきの教訓、
マクネア教授の「小売の輪仮説」、
そして5つの転換策。
結論は「ビジネスの乗り物を変えよう!」
第三部は、パチンコホール専門コンサルタントの宮本正暉さん。
これも30分で、テーマは「儲かる1円パチンコ営業のノウハウ」。
第四部は、牛島憲明さんの担当。
パチンコトラスティボード有識者懇談会メンバー。
その意味での私の同僚で、ジャスダック出身の株式の専門家。
タイトルは「ホール業界の現状と未来への思考」
メーカーや行政への鋭い指摘や妥当な注文が、
さらりと込められたよい提案だった。
4人の講演会。
1016人の聴衆。
私は、この世界が確実に、
イノベートされつつあることを確信した。
そしてここに私が存在したことに、
誇りを感じた。
㈱商業界時代、私は商業の地位を、
その社会的役割と同等のものに引き上げる努力をしてきた。
士農工商といわれた商業の地位を。
現在も、まったく変らない。
だから「商業の現代化」を標榜している。
その意味で、私にとってパチンコホール業界も、同様である。
その社会的役割は、
正しく位置づけられるべきである。
正しく評価されるべきである。
正しく会社を経営し、
正しく店を運営する者に対しては。
熱の入った講演会の後は、
懇親会。
ここでも、講師陣を代表して、
佐藤洋治さんのご挨拶。
「まだ、語り足りない」とのこと。
佐藤洋治の熱が、あふれ出している。
乾杯の音頭は、三好正也さん。
パチンコトラスティボード有識者懇談会座長。
元経団連事務総長。
そして、佐藤さんが表の立役者とするならば、
裏の立役者、パチンコ・チェーンストア協会専務理事の中嶋基之さん。
商人舎発足の会をやったばかりなので、よーく分かります。
本当にご苦労様でした。
固い握手。
革命的な一日だった。
当然、この日も充実していた。
さて今日は、仙台へ。雨の中。
<結城義晴>