岩手、宮城内陸地震に被災された皆様に
謹んでお見舞い申し上げます。
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「世界的なインフレのリスクが懸念される」
日本銀行・白川方明総裁が発言。
ポールソン米国財務長官と額賀福志郎日本国財務大臣の会談でも、
同様のことが語られた。
インフレーション。
英語の意味は「膨張」。
すべての需要が、すべての供給を上回ってくる。
すると物価が上昇する。
貨幣の価値が下がる。
それによって、貨幣経済は、全体の均衡を保たれる。
それがインフレーション。
同じ価格で、買えるものの量が減る。
それが世界的に起こる。
国民、市民は、困る。
だから国家行政や中央銀行が介入する。
生活する人々の、その生活に負担が来る。
そんなときの至言。
「上げで儲けるな、下げで儲けよ」
イオンの前身・岡田屋の家訓。
すなわち、「今は、儲けるな」ということ。
利益をきちんと確保する。
自らの努力で。
コストダウンの努力。
無駄を省く努力。
効果を上げる努力。
時間を節約する努力。
そんなインフレ懸念の生まれた今日と明日は、
消費傾向が年間最低の6月の中の、
最大の書き入れ時。
父の日。
商人舎6月の標語は「節約、倹約。もったいない」
30日間、ずっと我慢する。
しかし、今日と明日だけは爆発する。
「ちょっと」だけだけれど。
アメリカでも、ファザーズ・デイといって、
店を上げて、盛り上げる。
お店にも会社にも、
自分がお父さんである人は多い。
リアリティがある。
それが、この盛り上がりを築いてきた。
通常、お父さんは一家の稼ぎ手。
そのお父さんの日。
消費に、大義が備わる。
消費にも、大義と実感があって、
顧客は、その間を揺れる。
実感が優先されるし、
その最大の要素は、財布の中身だが、
それでも、父の日には、
大義がある。
大義が実感を超える日。
「ちょっと贅沢」が許される日。
だから、目一杯、盛り上がりましょう。
食品ならば、
牛肉がいちばん売れる2日間。
刺身が売れる、ウナギが売れる。
プレミアム・ビール、
ちょっと贅沢なワインが売れる。
乙類焼酎が売れる。
純米酒、吟醸酒も売れる。
酒のつまみも売れる。
生活関連用品も、
衣料品も、
父に絡んだものが売れる。
「ちょっと贅沢」
「父へのプレゼント」
ちなみに、私が一番欲しいものは、
たった一つ。
時間。
多くの父たちも、「時間」のプレゼントは喜ぶ。
時間を有効に消費させてくれる商品。
反対に、時間をつくってくれる商品。
時間を生み出すために、
生活のルーティンを省く商品。
不思議なもので、
時間を消費するという側面でものを考えると、
人間は、時間を大切にして、時間を工面しておいて、
生み出した時間をだらだらと費やす。
それが贅沢。
働くことと休むこと。
その繰り返し。
父の日を明日に控えた今日。
仕事の時間は、充実させたい。
<結城義晴>
今週は、時間に追われた。反省。
イオンおゆみ野SCに関するスタディと考察。
次週に見送り。
お問い合わせをいただいた。感謝。
予告します。来週、火曜日。
ご期待ください。
追伸②
拙著『お客様のために いちばん大切なこと』
お手元にある方は、是非、
最終章、そしてあとがきまで読んでください。
必ず終わりまで、読んでください。
たった一つのお願いです。