結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年06月24日(火曜日)

久しぶりに完全徹夜したら、コーネル大学のことが日経新聞朝刊に載った

横浜の商人舎オフィスで、カンテツ。
完全徹夜。

来週から始まるアメリカ視察研修のテキストづくり。
夢中でやっていたら、真っ黒の空から、
少しずつ明かりが見えてきて……。
そら
朝が、やってきた。

妙に興奮しているものの、
やり遂げた気分の良さがある。
それでも、今日も一日、
重要な会議。
クールビズで。

などと考えて、タクシーで帰宅したら、
すぐに朝刊がとどいた。
嬉しいお知らせ。
新聞
日経新聞が取り上げてくれた。
「コーネル大学リテールマネジメント・プログラム・オブ・ジャパン」

「流通業の幹部養成」とある。

食品流通業のリーダーを育てる目的。

アメリカでは1950年代から、
企業内大学が盛んにつくられた。

先鞭をつけたのは、
ジェネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチ。
その後、モトローラやIBM、
ディズニーやマクドナルドが、
次々と企業内大学をつくった。

企業内大学の価値。

まず第1に、リーダー層を拡充できる。
何事にも、リーダーが必要だ。
リーダーの良しあしで、結果は全く違ってくる。
リーダーが分厚い層になっていなければならない。

第2は、戦略目標と教育を、
同期させることができる。

だからトップマネジメントが、
直接、次の時代のリーダーたちに、
メッセージを埋め込み続けることができる。

アメリカでは、トップマネジメント自身の力量こそ企業力となった。

第3は、知識の陳腐化の防止。
知識は常に陳腐化するから、
外部からの英知を集めた企業内大学は、
それを防ぐことができる。

第4に、教育をブランディングできる。
業績に応じて教育を施すのでは、
ばらつきがでる。
教育は、継続して、高いレベルを保たねばならない。
企業内大学が、独立採算を図ることができれば、
すなわちブランディングができれば、
教育は一貫する。
水準を維持することができる。

日本でも1997年NECが先鞭をつけて、
2000年代のはじめ、一種のブームとなった。

私たちは、日本のスーパーマーケット業界に、
業界内大学をつくろうとしている。

スーパーマーケット企業には、
残念ながら企業内大学をつくれる余裕がない。
ならば、こんな時だからこそ、
業界の英知を集めて、
私たちの手で、
業界内大学をつくろう。

そう考えた。

それがコーネル大学ジャパン。
コーネルのジン・ジャーマン先生も大賛成してくださった。

スタートは10月です。

皆さん、注目してください。

ちなみに私、副学長を務めます。
これからの一生をかけて、臨みます。

 

と、嬉しいニュースに喜んでいたら、
日本チェーンストア協会の5月の売上速報。
前年同月比、1.1%減の、2か月連続ダウン。

衣料品が8.6%減、住関連品が3.8%減。
サービスは10.4%のマイナス。
しかし食品は、1.2%増。

ますます、思う。
衆知を集めて、
革新的なリーダーを、
どんどん登場させねばならない。

そんな意気込みを、
たった一人で抱いた午前5時。
いや、ジジが寄ってきた。
「あれ」を要求している。
でもまだ早い。

これからひと眠りします。

おやすみなさい。

目が覚めたら、
明日がある。
こんなに喜ばしいことはない。

<結城義晴>

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