今年の夏のボーナスは、
全体で昨年対比0.3%の減額。
これからの景気や経営指標を予測すると、
経営者側もよく出したと評価できるでしょうか。
日本経済新聞の748社への調査。
昨年の夏が、前年比2.65%でしたから、
やはり下り坂にあります。
今夏、6年ぶりに減少しました。
世界経済は、21世紀に入ってから、
平均3%ずつ伸びてきたわけですから、
これまで好景気が続いていた。
その景気が、悪化している。
一方でインフレが進んでいる。
平均賞与金額は、38歳で83万1896円。
これが全国の標準。
製造業がやはり高く、87万0303円、
非製造業は74万3302円。
私にとってはまことに残念なことですが、
小売業・商業・サービス業は、
他の産業を牽引するというには程遠い。
商業の現代化のためには、
ボーナスも給与も、高い水準を維持し続けねばなりません。
もちろんその前に、企業自体の存続が大前提となります。
2010年までは、まだまだみなのご理解を得て、
企業力をつける時期でしょうか。
さて百貨店・スーパーの分類の15社は、
35.3歳平均で、53万2808円。
その他の小売業15社は、
32.4歳で、60万7852円。
外食・その他サービス業27社は、
34.0歳で54万1795円。
商社は23社で、平均年齢37.4歳で、
69万4494円。
こう見ると、百貨店・スーパーが、
いちばん低いことになります。
商社はこのところ絶好調の決算であったにもかかわらず、
意外に高くはない。
日経新聞の上場企業を中心にして調査ですから、
ほぼ全体像を表しているとはいっても、
賞与には企業差があります。
全体として見るのは、
これが消費傾向に影響を与えるからです。
だから今夏のボーナス商戦は、
やはり、これでいきましょう。
「Save Money! Live Better!」
商人舎7月の標語です。
さて、昨日は、午前中、
商人舎オフィスで、必死の原稿執筆とレジュメづくり。
本当に申し訳ありません。
遅くなりました。
私のデスクから見えるアジサイの花も、
もう枯れそう。
昼、銀座へ。
第21回パチンコ・トラスティ・ボード
有識者懇談会。
パチンコ・トラスティ・ボードは、
パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指す、
業界外の有識者・専門家による組織。
もう3年も、監査委員会が監査をし、
有識者懇談会は議論を続けている。
ボーナス話にご縁があるのか、
UIゼンセン同盟会長・連合副会長の落合清四さんも、
有識者懇談会委員としてご出席。
UIゼンセン同盟は民間の産別労働組合として日本最大。
組合員100万2244人、2536組合。
落合さんは、その総帥。
連合会長の高木剛さんは商人舎発起人のお一人ですが、
高木さんもUIゼンセン同盟ご出身で、
落合さんは、いわば高木さんの腹心であり、後継者でもあります。
座長は、元経団連事務総長の三好正也先生。
副座長が、元日刊工業新聞論説委員の岩崎秀雄さん。
今回主席の委員は、元インドネシア大使・川上隆朗さん、
早稲田大学ビジネススクール教授・松田修一先生、
それに元ジャスダック取締役・牛島憲明さんと、
落合さんに私。
今回から、新任の委員が三人。
マイクをもってお話されているのが、
㈱日本イノベーション社長の和田裕さん。
通商産業省入省のあと大阪万博の上申、
防衛庁官房審議官、特許庁総務部長、シャープ㈱副社長、
(財)日本特許情報機構理事長など歴任され、現職。
その隣が、専修大学商学部教授の黒瀬直宏先生。
中小企業政策の専門家。
そして3番目の新任委員は、弁護士の三堀清さん。
このメンバーで、
パチンコホールの健全化と産業化に向けた議論を展開し、
世論をつくっていきます。
まずは3年間の成果として、
この6月30日付けで、
「有識者懇談会からのメッセージ」を発信しました。
遊技新法の確立とパチンコホール企業の株式公開を謳っています。
パチンコ・トラスティ・ボードと有識者懇談会の目的が、
明確になったわけですが、
力強い新メンバーを加えて、
これからが正念場です。
議論と行動の展開が必須です。
起承転結の、「転」に差し掛かってきました。
次からの議論を楽しみにしましょう。
<結城義晴>