首都圏では、すごい雷と激しい雨。
社会が洗い清められるような印象。
我が家の愛猫ジジは、
ベッドの下の奥のほうに入り込んで、
震えていた。
街はすっきりとしていて、
さあ、新しい出発という感じ。
その昨29日、6月の「商業販売統計速報」が発表された。
経済産業省の商業動態統計調査の6月分速報値である。
卸売業全体の6月1カ月間の販売額は、
42兆1250億円で前年同月比5.1%増加。
小売業は、10兆9860億円で、0.3%増。
卸売業が好調で、
小売業はとんとん。
私がいつも問題にする卸売業と小売業の比率は、
3.83対1。すなわち日本全体の卸売業の販売額が、
小売業の3.83倍であったということ。
小売業の既存店の前年同月比は、
「百貨店」が、7.3%マイナス。
「スーパー」が1.3%マイナス。
「コンビ二」は、4.0%のプラス。
これも何度も書くが、コンビニは、
タバコの売上げが6月も大きく貢献した。
弁当・惣菜など中食は、下降線をたどり続けている。
既存店ではなく、総売上げで見ると、
百貨店は、7.5%マイナス、
スーパーが、0.6%プラス。
コンビニは、5.7%のプラス。
コンビニ○、スーパー△、百貨店×。
これが6月の販売額のトレンド。
最大の理由は、衣料品の売れ行き動向。
百貨店は、12.9%減(既存店12.8%減)、
スーパーは、8.9%減(同9.8%減)。
コンビ二は衣料品を殆ど扱っていない。
飲食料品は、
百貨店が、0.2%増(0.5%増)、
スーパーが、3.8%増(1.5%増)。
そしてコンビニでは、
ファストフードと日配品が1.2%増、
加工食品は0.9%減、
非食品が、20.1%増。
この非食品の異常値は、タバコ。
コンビニのサービス商品は、0.2%の減少。
ちょっと面白い傾向。
百貨店は既存店がよく、
スーパーは新店がよいこと。
よいといっても、どちらも落ち込みが少ない、ということだが。
百貨店は新しい店よりも、
古い店に固定客がつき、
スーパーは新しい店に、
顧客が集まっている。
ピーター・ドラッカーのいう「既に起こった未来」それが6月の商業販売統計速報。
これを来る8月にどう活かすか。
それには6月、7月と違う展開を図ることだ。まさしく知識商人の知恵比べとなる。
思い浮かべるだけで、
楽しくなる。
さあ、いざ、8月へ。
<結城義晴>