いよいよ8月です。
私は予言しました。
8月には、爆発すると。
爆発させましょう。
みんなの力で。
チームワークで。
大爆発とはいかないまでも、
小さな爆発を、たくさんつくる。
小さな爆発を、毎日つくる。
それが、2008年8月の爆発です。
そこで8月の商人舎標語。
「失敗を恐れない!」
これは、ソニーの企業文化のもとにあるものです。
そして故大高善二郎さんの好きだった言葉。
大高さんは、ヨークベニマル前社長。
昨日のこのブログでも、その言葉を引用した。
6月の商人舎標語は、
「節約、倹約。もったいない」
7月は、ウォルマートの新しいキャッチフレーズを拝借。
「Save Money! Live Better!」
6月、7月と我慢してきた。
抑えてきた。
それは、8月に爆発するための、我慢だったはず。
だから8月は、失敗を恐れてはいけない。
特に現場は。
失敗を恐れて、何もしないことこそ、
今、最も危険なのです。
失敗の責任は、上がとる。
失敗の責任は、私がとる。
だから、お願いです。
この8月は、「失敗を恐れない!」でほしい。
それは、必ず、皆さんのお客様に通じます。
お客様は、きっと喜んでくださいます。
今年の8月は、特別の月です。
8月8日から北京オリンピックが始まる。
8月2日からの甲子園高校野球は第90回記念大会。
スポーツ観戦の8月。
スポーツはアクティブな行為。
だから応援する人々もアクティブになる。
観戦する人も行動する。
高倉健の映画を見た後の人がみな、
肩をいからせて映画館から出てくるのと同じ。
8月5日には、二の丑の日がやってくる。
お盆休みも、今年は長期にわたる。
イベント目白押しの時には、
人々は、胸わくわく。
知識商人が、何か、やってくれることを、
期待に胸を膨らませながら、待っているのです。
それに応えなければ、知識商人ではない。
「失敗を恐れない!」
この心意気を、見せてください。
さて昨日は、新横浜国際ホテルで、
CFS絆の会が開催された。
あのハックキミサワのCFSコーポレーションの取引先の会。
5月の株主総会で、新体制も決まって、
新中期3カ年計画が練り上げられた。
絆の会総会では、この3カ年計画が発表された。
新社長の石田岳彦さんが、
パワーポイントを使って、
丁寧に説明。
まず、前期決算が増収増益に終了し、
新年度の第1四半期も増収増益、
7月も好調に推移していることの報告。
そしてこの間のアインファーマシーとの提携問題の経緯を説明。
株主総会でそれが否決されたこと。
しかし経営の透明性を確保し、
確かな業務執行を行っていかねばならないこと。
トータルヘルスケアのリーディングカンパニーを目指して、
新しい3カ年計画を策定したこと。
ハックドラッグとキミサワを両立させ、
さらにそこにイオンとの提携のメリットを加えていくこと。
相互信頼関係の醸成を通じ、
業績の改善、企業価値向上を実現させていくこと。
「私が先頭に立って」
石田新社長のこの言葉、印象に残った。
新経営計画の基本方針は4つ。
①クリーン(透明性)の確保
②構造改革の実行
③収益基盤の強化のための諸施策の実行
④人財の育成・強化へ向けた取組み
そして中期経営計画のロードマップが発表された。
「医・薬・食同源」を主テーマとして、
トータルヘルスケアを実現するために、
2009年2月期を「構造改革の実行」
2010年2月期を「収益基盤の確立」
2011年2月期を「新たなる成長戦略」
と3段階を踏むことが表明された。
とても良いプレゼンテーションだった。
総会では、大正製薬社長の上原明さんと、
菱食会長の後藤雅治さんの温かいご挨拶。
それから石田健二名誉会長のスピーチがあった。
石田さんは、しみじみと語った。
「昭和30年石田商店発足以来、50数年、
トータルヘルスケアのリーディングカンパニーを目指してきた。
このたび若い世代に経営をバトンタッチすることになったが、
何のわだかまりもなく身を引くことができる。
30数年前には、近代化が遅れていた薬局・薬店の、
業種から近代的業態への道筋をつくった。
日本ではじめて「ドラッグストア」を
つくったという自負はある。
平成5年にハックキミサワが誕生し、
お互いの未来、大きな夢を描いて、
フード&ドラッグを目指した。
翌6年に絆の会が発足し、熱い夢の絆の会は15回の節目を迎えた。
この間、米国流通業視察チャレンジツアーは毎回100名の編成で、
昨年まで20回を数えた。
日本の流通業界は今日、
予想をはるかに上回るスピードで
変化している。
まさにカットスロートコンペティションである。
米国と同じ状況が、
向こう岸でなく、こちら側で起こっている。
業界単位の優位性を論じることから、
企業単位の評価へと変わった。
すなわちビジネスそのものが評価の単位となる。
だからこそ、明確な個性をもって、
生活者にとってその店でしか提供できないものを提供する。
それがないと強者に駆逐される。
私は引退したが、プライベートオフィスを開設し、
研究者の立場を続けていくつもりである」
私は、この石田さんの話に、とても感動した。
総会では、井元哲夫副社長も
短いながら筋の通った挨拶をした。
「2カ月で中期3カ年計画を策定しました。
後は実行に移すのみです。
中期3カ年計画は公に対して、
コミットしたものです。
3年後、1600億円の売上高、32億円の営業利益。
イオンの経営資源とインフラを最大限活用し、
当社が持っている良き文化、良き伝統、
当社の経営哲学、これまでのコンセプトを堅持しながら、
経営に当たっていきます。
大変化が起こるだろうし、
陣痛が伴うかもしれない。
しかしこの経営計画を達成できたら、
3年後にはこれまでと
全く違ったステージに立っているし、
これまでと全く違った仕事を
することができるに違いありません」
イオン常務からCFSコーポレーション副社長に就任した井元さん。
こちらも感動的なスピーチだった。
総会の後は、懇親会。
乾杯の音頭とご挨拶は、
高橋辰夫さん。
花王カスタマーマーケティング(株)社長。
この間の経緯を熟知し、
また総会での発表を理解した上での、
温かくて力強い挨拶と乾杯の音頭。
その後、絆の会歴代会長の表彰。
初代会長が菱食相談役のご存知、廣田正さん(右)、
二代目会長が、大正製薬社長の上原さん(左)。
そして、懇親会のハイライトは、
CFSコーポレーションをここまで育てた石田健二名誉会長への、
感謝の花束贈呈。
この5月の株主総会でCFS取締役に就任した廣田さんから、
スピーチと共に花束、そして固い握手。
CFSとイオンとの問題を解きほぐして、
ここまでもってきた功労者は廣田さん。
「廣田の前に廣田なく、廣田のあとに廣田なし」
私が、公言するこの言葉。
今回も廣田さんは、証明してくださった。
私、石田さんと廣田さんの握手を撮影していて、
涙が出そうになった。
そして懇親会。
石田岳彦新社長と、私も、固い握手。
石田健二名誉会長とも、温かい握手。
横浜の関内にオフィスを設けて、
もう既に研究活動を始められている。
商人舎発起人でもあるから、
石田さんの事務所には頻繁に遊びに行くことになる。
よろしくお願いします。
菱食会長の後藤さんとも、熱き懇親。
後藤さんは、会話の中で、
「これからは知識商人でなければいけませんよね」と、
私の用語を使ってくださった。
とても嬉しかった。
絆の会顧問の(株)大木社長の松井秀夫さんも、
商人舎発起人のお一人。
いつも、ズバズバ。
今回もズバズバ。
気持ちいい。
ビールで乾杯。
そして花王カスタマーマーケティングの面々とも写真。
左が高橋社長、私の右が取締役執行役員の羽鳥利平さん。
右端がチェーンドラッグ部門部長の福田哲也さん。
最後にCFSコーポレーション新副社長の井元哲夫さんと、熱い握手。
私、商業界社長時代、井元さんとは、
一緒に問題解決したことがある。
人の話をよく聞いて、問題の根本を見抜く人。
現在のCFSで石田社長とコンビを組むに最適の人物。
イオンには、経営層に人材がひしめいている。
岡田元也社長の意気込みが分かる。
CFSコーポレーションの企業価値を、
岡田さんは高く評価しているのです。
さて、8月に入る。
「失敗を恐れない!」
これが8月の商人舎標語。
皆さんにも、この言葉を贈るが、
CFSコーポレーションにも、この言葉を贈ろう。
「失敗を恐れない!」
<結城義晴>
[追伸]
今日は、長編になりました。
最後まで読んでくださって、
ありがとうございます。