ボクは夏休み。
定位置。
食堂のまるいテーブルの、
窓側の椅子のうえで、
寝ていました。
ユウキヨシハルさんは、
単行本のゲンコウ、
やってます。
でも、なにか変です。
だから、おきてみた。
なんといったらいいのか、
わからないけれど。
どこか、変わった気がします。
どこが変わったのでしょう。。
やっぱり外です。
外が変わった。
そうです。
外の空気がちがうんです。
ボクには、わかります。
イノベーションしたボクには、
変化がわかるんです。
ほら、ずいぶん、
ちがってきたでしょう。
光のぐあいが。
外の空気が、
こんなに変わった。
みなさん、
見てください。
空には、
もりもりした雲がなくなりました。
夜空の月も、
すっきりときれい。
もしかしたら、もう、
秋がやってこようとしているのかもしれません。
ユウキヨシハルのおとうさんは、
気づいたかな。
おしえてあげようか。
人間のひとたちは、
こういったこと、
わかるのでしょうか。
ボクの時間は、いつも、
ゆったりとしています。
でも、ゆったり過ぎてゆくから、
こういうこともわかったりするんです。
<『ジジの気分』(未刊)より>