結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年08月20日(水曜日)

夏野菜相場下がり、安値⇒夏の終盤は、夏野菜をどんどん売ろう!

7月終盤から夏野菜の相場が、
下がりつづけている。

7月31日付中国新聞。
「猛暑の影響で生育が早まり、
入荷が増えている夏野菜の卸値が、
中国地方の卸売市場で下落。
7月下旬の卸値で比べると、
過去5年の平均を指す平年より47割、
台風などで高値傾向だった昨年より68割も安い」

「7月30日の1キロ当たりの広島市中央卸売市場の平均卸値は、
キュウリが126円で平年と比べ42%、
ナスは116円で60%、
ピーマンは100円で64%、それぞれ安かった。
昨年よりは6078%も低くなっている」

昨8月19日付神戸新聞。
「神戸市中央卸売市場によると、
今夏はダイコンやホウレンソウなど一部を除き、
野菜は安値で推移。
今年8月の第2土曜で比べると、
平均単価(1キログラム当たり)は、
ナスやレタスが昨年の約4割、
キャベツやトマトは約6割に」

理由に関して、農林水産省は、
「よくわからない」という回答。

考えられる理由の第1は、
天候と生産の状況変化。

今年は、梅雨期に雨が少なかった。
梅雨明けもはっきりしなかったし、
その後も晴天が続いた。
だから夏野菜の生育が早まった。
このため卸売市場への入荷量が一気に増えた。
その結果、価格が下落した。

第2の予測は、消費の側の問題。
今年は猛暑、そこで野菜より果物の方が好まれた。
さらに手間のかかる野菜料理が敬遠された。

夏野菜とは、特に夏季に収穫される野菜。
キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、トウモロコシ、
オクラ、枝豆、ニラ、カボチャ、ズッキーニなど。

夏野菜
夏野菜にはカラフルなものが多い。
売り場作りしやすい。

不思議なもので、夏に収穫される野菜は、夏の生活に効果的。
夏は、紫外線などで目や体が疲労する。

夏野菜は、カロチン、ビタミンC、ビタミンEなどを多く含む。
夏ばてに効果が高い。

今年の8月商戦。
4つの段階に分けた。

第2段階のピークは長かった。
9日から17日。
イトーヨーカ堂は、ぴったりこの期間、
「朝市」を展開した。

そして今週、夏の終盤。
お盆ピークには、不況感が強いといっても、
それなりのごちそう続きだった。

しかし終盤は、夏に名残惜しみながら、
節約に戻る。

だから今、相場安の「夏野菜提案」には絶好のチャンス。

今週末は、夏野菜から発想した商売を、
大展開したい。

青果売り場はもちろんのこと。
鮮魚、精肉、日配、そして惣菜売り場も。

小売業に限らない。
レストランや外食でも、
夏野菜に関連した展開を図ることは可能だ。

明確な意図をもって、
お客に伝わるように、
そしてその意図やアクションが、
顧客に伝わったかどうかを、
一つ一つ確認しながら、
小さな修正を繰り返しながら、
やるか否か。

それによって、
成果は大きく変わる。
お客様の懐事情と、肉体的条件。
そして店の側の売りやすさ。

ただし、野菜の相場が下がるから、
売上高がまた低くなるという考えだけは、
持ってはいけない。
頭をかすめてもいけない。

今は、お客様の喜びだけを、考えよう。
お客様の気持ちに、同期しよう。

そうすれば、成果は自然に上がる。

小さな爆発を提案してきたが、
最終盤にきて、絶好のチャンス到来。

「失敗を恐れない!」

さあ、もう一息、頑張れ。

<結城義晴>

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