Everybody! Good Monday!
2008年8月最後の週です。
今日から、夏の後始末と秋の前始末。
関東地方、中部地方、東北地方は雨模様。
晴れたならば、朝夕が秋で、昼間は夏。
それがこの2週間ほどの天気。
だからお客様も知識商人も、
夏の後始末と秋の前始末。
お客様のほとんどは、
生活の後始末に終始する。
それが生活者だ。
学校に通っている家族の夏休みの宿題を考えてみれば分かる。
主婦は、秋物衣料と夏物の入れ替えを、
準備しなければならない。
それがなかなか出来ない。
それをお手伝いするのが、知識商人。
だから商人は、前始末を重視する。
「前始末」とは――
ユニクロの柳井正さんの言葉。
ご存知、ファーストリテイリング会長兼社長。
現在、衣料分野で「一人勝ち」といわれている。
その柳井さん、「前始末」「前始末」と、
口をすっぱくして言う。
単なる事前計画ではない。
プランを立てる。
それが実行され、
実践され、
実現されるところまで、
「前始末」しておく。
これを「システムにする」と称する。
この1週間は、9月、10月、11月の、
3カ月の計画が確認されるとき。
そして、年末商戦まで見通すとき。
そのためにチェーンストアやスーパーマーケットは、
本部と店舗との分業体勢をとっている。
チェーンストアを「標準化」に象徴させる人がいる。
学者もコンサルタントもライターも。
しかし、それは全く違う。
「標準化」はとても大切な概念だ。
しかし「標準化」を金科玉条のごとく考えると、
「画一化」になりやすい。
本部と店舗との分業こそ、
チェーンストアの本質だ。
そのために、店舗では、
「標準化」を前提として、顧客対応する。
個別の顧客対応のために、
「標準化」が邪魔をするならば、
顧客が優先される。
それがチェーンストアやスーパーマーケット。
だから今の時期、
本部が秋の計画、年末の見通しを、
「前始末」で終了させ、店舗に説明する。
店舗は「前始末」で、現場の準備をする。
それが、今だ。
本部と店舗の分業がない会社や店は、
どうする?
そんな会社や店では、
本部の役目をトップがやっている。
社長、専務、取締役の仕事。
トップの仕事として、
「計画の前始末]が手におえなくなったら、
あるいはずさんになったら、
それはトップ自身の能力と気力が足りないか、
トップマネジメントとしての資格がないか、
あるいは本格的なチェーンストアを志向しなければならないか、
どれかだろう。
前二者のほうが圧倒的に多いが。
そんな「前始末]のとき。
前を向いて、
前を向いて。
もう、後ろは、
振り向かなくてよい。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>