Everybody! Good Monday!
2008年9月1日。9月のスタートです。
上を見上げてごらんなさい。
秋空に変わってきました。
思い返せば、ちょうど1年前の昨日、
私は(株)商業界の代表取締役社長を退任し、
今日、本当にすっきりした朝を迎えたのでした。
それでもこのブログが、
たった一つのよりどころのようなものでしたが、
「志定まれば、気盛んなり」
そんな心意気でした。
あれから1年、心より感謝いたします。
お陰様で、(株)商人舎を立ち上げ、
商人舎オフィスには千客万来で、
事業も一つひとつ成功裡に進んでいます。
私自身の人生の目的に対しては、
直線で向かっているという実感があります。
ありがたいことです。
この気持ちを忘れずに、精進したいと思います。
変わらぬご愛顧をお願いします。
といったところで、
商人舎今月の標語。
「原理・原則、全うせよ」
この秋の経済と消費の環境を表すならば、世界的に、
貨幣経済はインフレーションで、
実体経済はデフレーション。
これを「スタグフレーション」と言います。
困難で厄介な状況。
通常、景気と物価は連動します。
お客様からみると、
景気が上昇し、物価が低下していることが望ましい。
景気が良くなれば、賃金が上がり、収入が増えるし、
物価が下がれば、物が安くなり、生活がしやすくなるから。
しかし残念ながら、
景気の上昇と物価の下落は「トレードオフ」の関係にある。
トレードオフとは、二律背反の関係のことです。
逆に、景気が悪くなれば、その代りに物価が下がる。
これが、いわば当たり前でした。
しかし現在は、戦後最長といわれる長くて緩やかな景気上昇が終了し、
景気が下り坂というものの、物価はひどく上がっている。
私は、「高速道路渋滞のような現象」と見ていますが、
これが現在の「スタグフレーション」です。
1974年、1979年の、第1次、第2次オイルショックの時には、
ほとんどの欧米先進国がスタグフレーションに苦しみました。
スタグフレーションを脱する方法は、
産業全体の合理化と、
個々の企業のイノベーションしかありません。
日本が二度のオイルショックのときに、
本格的なスタグフレーションに陥らなかったのは、
合理化とイノベーションのおかげです。
今、再びみたび、そんな環境の中に入っていこうとするとき、
われわれ知識商人には、
「原理と原則を全う」することが、
求められていると考えるのです。
原理・原則の全うが、
合理化と革新を生み出す基盤になるからです。
今月の商人舎標語、
「原理・原則、全うせよ」
いかがでしょう。
さて、9月。
家計消費支出の勤労者平均は、意外によくない。
2007年の12カ月の中で第11番目です。
しかし食費は第3位。
「食欲の秋」と言ったりしますから、
食費にはお金をかけるけれど、
あとは「節約、倹約、もったいない」
この生活感に満たされる月。
9月を月間通してみると、
真ん中の15日が敬老の日で祭日。
14日が十五夜ですから、
この三連休に一つの山が来ます。
ここまで、秋の気分を盛り上げて、
お客様に中秋の名月の雰囲気を味わってもらう。
その後、23日火曜日が秋分の日で祭日、
ここは飛び石連休です。
秋は、新店のオープンや店舗改装なども頻繁に行われます。
競争環境が変化するということです。
大きな流れとしては、
「スタグフレーション」
だから、元気を出して、
「原理・原則、全うせよ」
これさえ貫けば、怖いものはない。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>
追伸
商人舎秋の「第2回USA視察研修会」締切は9月12日です。
至急、ご検討の上、お申し込みください。
今回は、ハロウィン真っただ中の米国スーパーマーケット視察。
オースティン、ダラス、ニューヨーク。
不況にあえぐアメリカ小売業にも、
元気印の企業や店は、たくさんあります。
そこに働く人、経営する人のインタビューも、
ふんだんに盛り込んだツアーです。
ご参加、お待ちします。