土曜日は、今週のおさらい。
[Weekend Summary]
月曜日9月1日、突然の福田辞任表明。
これに尽きる。
しかし世界はそれだけではなかった。
私は、2日に「麻生太郎幹事長で決まり」と書いた。
あとの候補は、名前を売るだけ。
どんな時代にも、若手の台頭や抜擢は不可欠だが、
この時とばかりに、しゃしゃり出てくる。
政策や政治信条は、似たり寄ったり。
抜群の力量を備えた若手議員が、
福田辞任のような突発的な事態に、
ちょっと早いかな、と思われつつ、
彗星のように飛び出してくる。
そんな印象が欲しい。
テレビでちょいと顔を売った議員が、
20人の支援議員を集めさえすれば、出られる。
参加することに意義があるオリンピックのように。
臨時国会を控えた大事な時期に、
国政の混乱を招いた政党の、
責任のとり方をこそ見せて欲しいものだ。
総裁選出馬の議員は、その気概を示す義務がある。
またこのウィークエンドには、
彼ら彼女らのテレビへの露出が増えるのだろう。
相手がしゃべっているのに、
声だけ荒げて、自分が画面を占領することに腐心する。
アメリカやヨーロッパがすべて良いとは言わないが、
一国のトップになる人物の演説は、
心に残る内容と、きっぱりとした話し方、
そして時代を捉えたキーワードをもつ。
そんな政治家ならば、
年齢性別に関係なく、歓迎したい。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」をもった政治家の、
登場が待たれる。
政治情勢が混沌としている間に、
4月から6月の国内総生産(GDP)の改定値から、
年率で4%前後に下方修正されるという予測がでた。
景気の後退が、明示されたわけだ。
誰でもいいようなリーダー選びをしている暇はないのだが、
こちらは経済産業省や日本銀行の役人と、
経済界の実務家に任せておけばいいという感覚。
これでは、国家ではない。
さて、景気は落ち込むが、
為替レートの円は、ほとんどの通貨に対して、
高値をつけて上昇している。
この1カ月で、
ドルに対して2%、
ユーロに対して11%、
ポンドに対して14%、
韓国のウォンに対しては同じく14%。
為替相場は、相対的なもの。
日本の経済力が高まったのではなく、
相手が弱くなったから、
皆、円を買った結果、この変動が起こった。
だから株価は5カ月半ぶりに下落。
輸入品は安くなるが、輸出品は高くなる。
これがすぐに店頭に影響を与えることはないが、
国内で輸入商材の需要を喚起する足しにはなるか。
しかし国内は、景気後退のマインド。
それが、今週末のおさらい。
政治から国際経済、消費まで混迷の今、
やるべきことは、商人舎今月の標語。
「原理・原則、全うせよ」
Everybody! Good Weekend!
<結城義晴>明日は、ジジの登場です。1週間は速い。