「ゴーイング・コンサーン」Going Concernという言葉がある。
企業は、ずっと続いて行くという意味、
すなわち盛業の会社をいう。
ハローデイが、それだ。
9月18日グランドオープン、
ハローデイ菊南店。
福岡のハローデイ(加治敬通社長)が熊本に進出して、
熊本ハローデイという会社をスタートさせて、3号店。
かつてニコニコ堂の繁盛店だった店が、
2年ほど空き家になっていた。
その地下1階売り場を、
ハローデイが400坪のスーパーマーケットとして、
再生。
地下には、ドラッグストアのセガミ、
地上1階には、ホームセンターのナフコが入る。
ハローデイは、
「アミューズメント・フードホール」と、
自らを称している。
すなわち「楽しい食品館」といった意味。
ハローディの特徴をよくあらわしている。
「食べることこそ、楽しい」
「生きることは、楽しい」
その楽しさを演出し、提案し、提供する。
それがハローデイの目指すもの。
この景気が悪く、物価が上がるご時世に、
「食事を楽しく」は全く時流に乗るコンセプト。
もともと「食」は楽しいものだ。
レイアウトは、かつてのワンウェイコントロールではない。
オーソドックスになっている。
青果、和日配、鮮魚、精肉、冷凍食品、洋日配、
そして惣菜、ベーカリー。
これがコの字型の主通路に配置され、
中央に加工食品、菓子、雑貨。
生鮮食品は定評のあるところ。
そこに惣菜、米飯、ベーカリーのさらなる充実が見られた。
ワインと洋風デリを対面で売る。
「簡単クッキング」をコーナー化する。
その上、一品一品に工夫が加わった。
背景には、社員、従業員の「やる気、元気」がある。
だから、それが可能となった。
レジ付近は、グランドオープン当日とて、
大変なにぎわい。
生鮮食品が強いハローデイ。
精肉売り場も、
ひき肉、スライス、切り落としなど、
商品づくりに独特の工夫が見られる。
焼き鳥の売り場。
大皿盛りで、おいしそうにプレゼンテーションしている。
「簡単クッキング」コーナー。
意欲的なコーナーづくり。
必ず店員のマネキンがついて、
調理提案し、試食する。
米飯売り場。
まず米がうまい。
そしてアイデアいっぱいの品目が満載。
とりわけて、おにぎりが充実した。
太巻きは、ご覧のように楽しい商品づくり。
中華惣菜売り場も充実の味づくり。
主通路沿いに、鶏唐揚げの島陳列。
100円の商品を試食を提案して、売り込む。
ハローデイは、こういった超売れ筋の積極推奨を欠かさない。
売り場の最後にあるベーカリー。
オールスクラッチで、おいしいパンの香りが漂う。
惣菜部門の昼礼。
写真を見ればよくわかるが、
チーフの元、パートタイマーさんまで、
全員が集中している。
手短な昼礼だが、
ハローデイの現場コミュニケーションは特筆モノ。
これが、快進撃のハローデイの原動力である。
ハローデイは、今年3月期で年商530億円、32店舗。17期連続増収増益を果たしている。
この増収増益の理由は、現場主義を貫徹していることに尽きる。
九州で快進撃のハローデイ。
まだまだ奥に秘めたものを持っているし
とにかく店に元気がある。
それがいい。
<結城義晴>
[追伸]
11月21日福岡で、
「ハローデイ特別視察研修会」開催。
商人舎主催。
3店舗をバスでクリニック。
その後、加治敬通社長の感動の講演、
結城義晴の解説。
このセミナーの最後に、
17年連続増収増益の秘密が明らかになる!
乞う、ご期待。