Everybody! Good Tuesday!
帰国しました。
収穫は、大きかった。
私自身は、コーネル大学のリテールに対するものの見方を、
明確に意識しながらの「考える視察研修」でした。
私の商業観と、コーネルの思想が一致していたことには、
驚きもありましたが、当然だという自負もありました。
それが私にとって、大きな収穫でした。
もちろん違いもありました。
「業態論・フォーマット論」は、
そのひとつの重大なテーマです。
もっともっと整理して、
2週間後の「商人舎USA特別研修会」では、
さらに筋の通ったアメリカ流通論を展開したいと思います。
ご期待ください。
さて、火曜日も夕方、
体育の日は、どうだったでしょうか。
今回アメリカにご一緒した店長さんたちも、
この3連休の実績をずいぶん気にしていました。
「でも、店長不在のときに、
成績が良過ぎたら、
複雑な気持ちだなあ」
そんな声もありました。
アメリカのマンハッタンやその周辺のニューヨーク近郊を見る限り、
金融危機が実体経済を直撃する様子は、
それほど顕著ではありませんでした。
それが私たちに、大衆の強さを感じさせてくれました。
Everybody GoodsとEveryday Goods。
このふたつを扱うのがチェーンストアであり、
スーパーマーケットです。
これは大原則です。
ウェグマンズにもホールフーズにも、トレーダージョーにも、
これらは共通しています。
Everybody Goodsエブリボデー・グッズは「大衆品」と訳され、
Everyday Goodsエブリデー・グッズは「実用品」と呼ばれます。
これらが支持されることは、貨幣経済危機の今も、変わりません。
むしろ景気が悪くなったら、大衆品・実用品が輝きだす。
これを、あらためて「ベーシック」と呼びましょう。
今、「ベーシック」こそ、最重要商品です。
「ベーシック」には、「コモディティ」もあれば、
「ノンコモディティ」もあります。
「ベーシック・コモディティ」と、
「ベーシック・ノンコモディティ」がある。
この概念が、これから鍵を握る。
ところで今週、最も心配されていた連休明けの東京株式市場。
貨幣経済のさらなる急落。
日経平均は反発し、9400円まで戻しました。
過去最高の1100円の上げ幅。
先週末に主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議が開催されました。
その結果を受けて、世界主要各国が、
公的資金の投入に踏み切る見通しが立てられたからです。
アメリカ政府は、25兆円の公的資金投入を決定しました。
「楽して儲かる」と大勘違いされたサブプライムローン。
そこに群がった金融機関。
かれらの一部を公的資金で救済する。
これが収まったら、その検証はしっかりしなければなりません。
そして、私たちも、
「楽して儲かる」ものには、決して群がってはならないことを、
肝に銘じなければなりません。
「楽して儲けるな!」
これがアメリカから帰ってきたばかりの結城義晴の第一声です。
それが「ベーシック」の追求にもつながる。
そのための姿勢はもちろん、今月の標語。
「だから」を廃し、
「にもかかわらず」を貫け。
Everybody! Good Tuesday!
<結城義晴>
[追伸]
AJS米国東部SM視察セミナーにご一緒して下さった皆さん、
ありがとうございました。
今回も、いいチームで、いいセミナーでした。
皆さんの、今後のご健闘、祈念します。応援します。
「自ら、変われ!」
明日から、これを、すぐに、
Behaviorで表してください。
自ら変わらなければ、店を変えることは出来ない。
自ら変わらなければ、職場を変えることは出来ない。
自ら変わらなければ、会社を変えることは出来ない。
そして自ら変わらなければ、社会を変えることは出来ない。
Good luck!