イギリスの北に位置する国・アイスランド。
人口30万人、面積は北海道並みの国家。
このアイスランドの経済と国民が、
危機に陥っている。
円建てで、債券を発行した銀行、
円建てで、ローンを組んだ国民。
今回の経済危機で、円は高騰。
アイスランドは、10年間に国内総生産が
2倍以上に膨張。
金融立国そのものだった。
国民は、この10年間、わが世の春を謳歌した。
それが、暗転。
自国の中央銀行の金利は15.5%、
だから低金利の円建てに走った。
朝日新聞が一面トップで報じる笑えないスクープ。
以って自戒とすべし。
日本ハム社長・小林浩さんのコメント。
これは日経新聞。
「歳末商戦では
実用的なハムギフトの需要が伸びた」
ローストビーフやハムステーキのブロックが人気。
お買い得感のあるタンパク質。
このブログで、惣菜指導第一人者の林廣美先生が、
指摘し続けていること。
それが、年末商戦を先取りしたギフト需要に表れた。
これから新年までの食品販売の基調となるトレンド。
忘れるべからず。
サイゼリアの中国産ピザから、
メラミンが検出された事件。
ディスカウントタイプのイタリアンレストランだが、
ディスカウントするには中国産は、不可欠だった。
初動のマスコミ対応はちょっともたもたしたが、
同社は、ピザ生産会社・金城速凍食品との取引を中止。
痛手は大きいが、即座に返金を実施。
重要なのは、レシートを持たない顧客にも返金する姿勢。
無条件で、返金する。
サイゼリアの最善の策。
返金額は8日間の販売額8000万円になり、
無条件返金でそれが増えると見込むが、
しかし、今、サイゼリアにとっては、
これしかない。
すべての商人の教訓になる。
さて、昨日は、静岡県豊橋へ。
「豊橋優友第7回セミナー」に出講。
主催は、商業界ゼミナール全国女性同友会豊橋優友。
豊橋の女性経営者の集まりが、
毎年のようにセミナーを自主開催。
商業者が、自ら企画し、自ら参加者を募集する。
セミナーを開催すること自体が、勉強になる。
とてもよい集まり。
テーマは「21世紀に輝く女性商人道」。
何と、397枚もチケットが売れ、
会場は満杯。
第1講演は、西端春枝先生。
ご存知、商業界全国女性同友会名誉会長。
商人舎ファミリーの女性代表。
先月、大阪で「商人舎寺子屋研修」を開催させていただいた。
その時にも、共同主催のような形で、たいへんお世話になった。
西端先生のテーマは、
「仏道に通じる商道、いのち燃やして」
いつものように、心に沁みるお話を1時間。
それでいてユーモアに溢れている。
私も、いつも脱帽。
全員が、熱心に聴き入った。
10分の休憩。
西端先生に続いて第2講演は私。
「お客様のために、今、いちばん大切なこと」
レジュメには入れていなかったが、
カスミ社長・小濵裕正さんの「蛻変の哲学」をご紹介。
一昨日、小濵さんとの対談後、お聞きした小濵さんの座右の銘。
これが、私の「自ら、変われ」に同期する。
コーネル大学のリーダーシップ論の結論にも一致する。
そして、商業界を辞して、商人舎を設立した私自身の生き方にも。
商業の近代化から現代化を目指す商人舎の在り方にも。
不思議な言葉との不思議な出会いだった。
セミナーの最後には全員で、
「今日の日は さようなら」を斉唱。
いいセミナーだった。
そして女性事務局に囲まれて記念写真。
豊橋優友の会・会長の河合正枝さん、ありがとうございました。
河合さん抜きにはこのセミナーはない。
第7回実行委員長・松井美行さん、ご苦労様でした。
素晴らしいセミナーでした。
すべてが終了してから、
河合さんの経営する「武蔵園」を、西端先生とご一緒に訪問。
素晴らしいお店。
河合さんはとんかつの武蔵グループの総帥。
凄腕の経営者。
その河合さんの念願かなった新フォーマットが「武蔵園」
今年4月4日オープン。
店内は、個室スタイルになっている。
こちらは恵比寿の間。
レジのスペースでは、マイ箸やプライベートブランドの提案も。
豊橋優友の会と武蔵園、
西端先生と河合会長。
今日も仕事した実感。
いい日だった。
すべての人に、感謝。
<結城義晴>
追悼
イオン株式会社、元代表取締役副会長林信太郎氏のお別れの会が
21日午前11時30分より、千代田区紀尾井町のホテルニューオータニ「芙蓉の間」において、しめやかに執り行われました。
林氏は、1921年8月生まれで享年87歳。
通商産業省を経て、1976年ジャスコ株式会社に入社。
ジャスコ興産代表取締役社長、ジャスコ代表取締役副社長、日本クレジット代表取締役社長、ジャスコ代表取締役副会長、同取締役相談役などを歴任、イオン株式会社の発展に貢献しました。
また社団法人日本ボランタリー・チェーン協会の会長を務められるなど、地域商業の発展、中小企業、専門店の育成にも尽力されました。
参列者は林氏の遺影に献花後、故人を忍びつつ懇談、漸次、散開しました。
慎んでご冥福をお祈りいたします。
株式会社商人舎