おはようございます。
あさ、ボクは、
顔をあらっていました。
右手を、舌で、
ぺろぺろする。
その右手で、
顔をあらう。
いい気持ち。
と、ユウキヨシハルのお父さん、
「タイジューケー」と叫んで、
こんなもの、だしてきました。
重さを、
はかるもの。
ボクの重さを、
はかるらしい。
なんのために?
で、お父さん、
自分がタイジューケーに、
のった。
「61.4キロ」
それから、
ボクとお父さん、
ふたりで、
タイジューケーに、
のった。
「65.8キロ」
それで、ふたりの重さ、
わかりました。
お父さんの重さ、61.4キロ。
ボクの重さ、4.4キロ。
めでたし、めでたし。
ボクは、ことしの夏、
3.9キロだったそうです。
あの、毛をかったときの、
やせっぽちのとき。
だから、ふとった。
お父さんも、
58キロくらいがいい。
3キロくらいふとった。
冬にむかって、
ボクたち、
ふとりぎみです。
でも、
めでたし、
めでたし。
<『ジジの気分』(未刊)より>