アジア太平洋経済協力会議が閉幕。
通称APEC。
首脳宣言が発せられた。
これは「リマ宣言」とも呼ばれることになるだろう。
バブル崩壊以来の貨幣経済危機への対応が、
主たるテーマで、その内容は、
「ボゴール宣言」を目標とし、
それを2010年までに達成する、というもの。
ボゴール宣言は、
1994年11月15日にAPEC首脳宣言として、
インドネシアのボゴールで発せられたもの。
先進国が2010年までに、
アジア太平洋域内での貿易と投資を自由化させるというもの。
2010年は、私たちの国だけでなく、
アジアと太平洋を囲む国々の目標の年度になった。
それが、さらに明らかになった。
だから私は思う。
私たち自身が、一人ひとりが、
アジア人、環太平洋人であることを、
自覚したい。
すなわち国際人であることを認識しながら、
地域で暮らすこと。
実は、私たちのお客様は、
自然にその感覚を身につけている。
2010年という時間の節目。
アジア・環太平洋という空間の枠組み。
私たちは、そんなことを意識しながら、
サンダウンルールのもと、
地域の中の仕事にまい進する。
Think Global! Act Local!
これは、決して外務省や商社、大手企業だけの合言葉ではない。
私たち、商人の志なのだと思う。
APEC首脳宣言は、
私に、そんなことを考えさせた。
<結城義晴>