今日は、ブログアップの時間が遅れた。
今、立教大学大学院の授業が終わって、
やっと、このブログに取り掛かった。
毎週、土曜日、13時10分から、
90分の講義を2時限。
後期のテーマは、「サービス・マーケティング」。
学生の皆さんにじっくり話す。
意見や質問もすぐに受ける。
だから、私自身とても勉強になる。
「コモディティ」に関してなど、
先週は3時間、検討しつつ話した。
だからどこで講演するときよりも、
丁寧で、詳しい。
もちろん、アメリカ研修で、
日夜、1週間、話し続ける密度が一番だが。
この立教の講義から、
かつては商業界ゼミナールのメーンテーマも生まれた。
「千客万来」
ありがたいことだ。
人間は、教えつつ、教わる。
親子の関係、
師弟の関係。
すべて、教えつつ教わる。
孔子もプラトンも。
私は、この関係が大好きだ。
さて、イオンと三菱商事。
日本経済新聞の一面トップ記事。
一面記事に商業やホスピタリティビジネスが載る頻度は、
極めて高くなったが、
一面トップは、そうあるものではない。
日経のスクープといえよう。
朝日新聞の一面トップは、米国の失業率が6.7%に落ち込んだ記事。
読売新聞は千葉県東金の女児死体遺棄事件の容疑者の記事。
流通業界にとっては、
三菱商事がイオンの筆頭株主になるニュースは、大きい。
総合商社業界にとっても、
色分けが進むこの現象は、
社会的影響力の誇示になる。
しかし、筆頭株主になったからと言って、
商社機能が、小売業に好影響を与えるとばかりは、いえない。
ウォルマートがイオンを買いたいと考えていて、
それに対する防衛措置にはなっただろうが。
三菱商事は、商業に強い総合商社となった。
コンビニのローソン、
スーパーマーケットのライフコーポレーション、
食品卸の菱食、明治屋商事。
それにイオンという巨大グループの純粋持ち株会社。
私は、会社は、あくまでインディペンデントでなければ、
健全には成長できないという考えの持ち主だ。
資本関係はあっても、
その株主の意向が、顧客の満足より優先されてはならない。
それが三菱商事とイオンの両トップ、幹部に了解されていることこそ、
今、いちばん大切なことだ。
そう思う。
昨日は、東京・青山に渥美俊一先生を訪ねた。
6月に、㈱商人舎の特別研修会に出講していただいて以来。
1年のお礼と、コーネル大学RMPジャパンの報告。
いくつかの質問と、いくつかの注文、いくつかのアドバイス。
ありがたい。
そのあとで、私自身の仕事のやり方、私の生き方への、
いくつかのアドバイス。
これもありがたい。
埼玉の飯能で隠遁生活を送る杉山昭次郎先生とは、
また違ったアドバイス。
ありがたいことだ。
さらに、国内流通業の情勢。
アメリカの情勢。
私も意見を言う。
イオンのこと、岡田元也社長のこと。
セブン&アイのこと。
ユニクロのこと、柳井正会長兼社長のこと。
ニトリのこと、
ベイシアとカインズのこと。
スーパーマーケット産業のこと。
ライフコーポレーションのこと、
ヨークベニマルのこと。
サイゼリアとすかいらーくのこと。
さらに、ウォルマートのこと。
テスコとフレッシュ&イージーのこと。
コストコのこと。
いい勉強になる。
90分余り、お話しして、最後に、
本を頂いた。
11月28日と30日に発刊されたばかりの本2冊。
添え書きも頂いた。
『21世紀のチェーンストア』[実務教育出版]
添え書きには、
「結城義晴兄へ
なぜチェーンでなければならないかを
考える本です」
とある。
こちらの本は、私の、
コーネル大学や立教大学院のテキストの一部になる。
もちろん講義では、渥美先生の理論としてご紹介し、
私の考え方も十二分に展開するが。
もう一冊は、『チェーンストア組織の基本』
[ダイヤモンド社]。
こちらは、戦後、渥美先生が、
マネジメントを学び始めたころのことが、
「まえがき」に載っていて、
それ自体が、
日本のマネジメントの世界における貴重な発言事実となっている。
4月17日の商人舎発足の会では、
ビデオ出演という形だったが、
ますますお元気で何より。
私も、渥美先生の年までは、
頑張らねばと、
意を強くして、青山通りを歩いた。
横浜の商人舎に戻り、
夕方から、流通ニュース発行人の松見浩希さんと
会談、懇談。酔ってくるにしたがって、自慢話の相互披露。
松見さんは、ロジスティクス・パートナー代表取締役。
この流通ニュース、すごい情報量。
ウィークデーに毎日、20数本のニュースを発信している。
私、応援しています。
だから毎月1回、コラムを書いています。
今後、コラムの本数も増やしていきたい。
皆さんも、一度、のぞいてみてください。
よろしくお願いします。
<結城義晴>