おはようございます。
堺の朝日。
ソニーまで、1万6000人の人員削減。
正社員も8000人に及ぶリストラ。
朝日新聞、読売新聞が一面トップ。
日経も1面に配した。
米国トリビューンも連邦破産法11条適用。
いよいよ「不況の本格化・長期化」を予見させる。
しかしそれでも、11月、
日本マクドナルドは既存店前年同月比14.4%と好調。
不況の中で、伸びる会社、伸びるやり方はある。
昨日から大阪府堺市。
リーガロイヤルホテル堺。
(株)万代の取引先の「万代ドライデイリー会」が開催された。
株式会社万代は、
現在、大阪を中心に、兵庫、京都、奈良、そして三重に、
138店舗のスーパーマーケットを展開する。
毎日35万人、年間1億人以上のお客様に支えられて、
年商は、2190億円。
その万代のお取引先会の記念講演。
400人を超える参加者が、熱心に勉強。
不況の真っただ中の今、
学ぶ者こそ、生き残る。
まず、㈱万代代表取締役社長の加藤徹さんが、
来賓としてスピーチ。
「万代は毎年、104~105%伸ばします。
だから景気が悪いときには、調子がいいと見える。
しかし、少しずつ伸びていることが大切です。
私たちは、暮らしにいちばん近い商売をしている。
食卓に近いものを扱っている。
そして余分な経費をかけない。
だからポイントカードもやらないし、
チラシも小さな地味なもの。
その経費の削減を売価に反映させる。
その上で、業務と作業と働き方の改善を果たし、
人材の育成に力を入れている。
人、店、商品に投資している。
現場と売り場の改善に努め、
お客様と働く仲間との協力によって、
チームプレーを進める。
それが成長と発展につながるのです」
短いけれど、立派な話。
これだけの短い時間で、
これだけ内容のある話は、
なかなかできない。
そのあと、私の講演。
今回は2時間いただいた。
今の私には120分の講義時間が必要。
タイトルは「協働の商売と真のお客様」
その中の、「商売の5つの原則」。
その第2原則。
「利は売りにあり」
一品一品は安い価格でお客様に提供する。
お客様は、喜ぶ。
一品一品の粗利益は小さい。
しかし、たくさんの数の一品を売ることができれば、
お店の側の利益は、生まれる。
メーカーや問屋などお取引先にも、
利益を配分することができる。
これならば、お客様も喜ぶ。
お取引先も、喜ぶ。
お店も喜ぶ。
三方良し。
しかし、品質は維持向上させよ。
今、これが何よりも大切。
日本のファッション。
リードしてきたのはユニクロとしまむら。
両社は競合しない別のフォーマットとみられていた。
しかし、同じフォーマットで、別のバナーであることが判明した。
だから現状、両者は競合する。
そして今、両者に差が生じている。
なぜか、私は、両者の粗利益の差であると思う。
ユニクロは50%に近い。
しまむらは30%。
この20%ほどの差を、
ユニクロは十分に活かしてひとり勝ち。
「商売は売れれば売れるほど、
易しくなる」
荒井伸也さんの名言。
コーネル大学RMPジャパンの講義で、発せられた言葉。
北辰商事㈱ロヂャースの太田順康副社長が、
盛んに感心していた。
「商売は売れれば売れるほど、
易しくなる」
講演の後、三つに分かれて分科会。
万代では、若い女性のバイヤーが誕生している。
そのしっかりしていること。
正直、驚いた。
お取引先との取り組みが、
まさに協働で展開されている。
私の講義の内容が、
万代では実現しつつある。
うれしいことだ。
グロサリー、デイリー&デリ、住関連。
三つの分科会をめぐって、
万代と取引先とのコラボレーションによる勢いを感じた。
夕方から、懇親会。
乾杯のあいさつは、万代常務取締役の岩井一典さん。
そして、万代の幹部が壇上に並んだ。
壮観。
商人舎USA研修会、その他の研修会に、
大挙、参加してくれている万代。
まさに商人舎ファミリー。
まず加藤社長ご自身、
そしてこの壇上のほとんどのメンバーが、
アメリカで「自ら、変われ!」を体験している。
「みぎ、ひだり、うえ、した。
どっちを向いても感謝(水口健次)」
<結城義晴>