国際通貨基金(IMF)は、
今年の世界経済成長率を0.5%と予測した。
これは、かなり確度の高い予測。
そして戦後最低の成長率。
21世紀に入ってから、2007年まで、
世界経済は平均3%ずつ伸びてきた。
そして昨2008年は3.4%の成長を果たした。
しかし今年は、急ブレーキををかけるごとく、
0.5%の成長率まで落ちる。
日本は、昨年がマイナス0.3%、今年がマイナス2.6%。
アメリカは、昨年プラス1.1%、今年マイナス1.6%。
日本は、サブプライムローンで貨幣経済崩壊と思われているアメリカよりも、
実は、昨年、今年と、悪い。
輸出に頼っていた日本経済の構造が、
世界金融経済破綻の原因をつくったアメリカよりも、
全体の縮小の中で、強い打撃を受けているということ。
世界貿易量は昨年プラス4.1%、今年マイナス2.8%。
グローバリゼーションといったトレンドの中で、
世界の経済は密接に絡み合っていることは確かだが、
日本の経済が、他力本願過ぎたことは否めない。
自力で、経済を活発にし、
消費を活性化させる。
いや、経済と消費は、コインの裏表みたいなものであるから、
これらを自力で、回していく必要がある。
米国第44代大統領バラク・オバマの「新しい責任の時代」という言葉。
自力の消費と経済は、
「元気」のようなもの。
「自分で生み出せる」
そう、元気は自分で何とかなる。
だから、元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
こうなる。
しかし自分で生み出せるものには、責任が生じる。
それを忘れてはいけない。
さて、昨日もペガサスクラブ政策セミナー。
東京・グランドプリンス赤坂。
昔の赤坂プリンスホテル。
その五色の間。
今日の講師のおひとりは、高山邦輔先生。
商業問題研究所所長。
74歳になられた。
私は、駆け出しのころから高山先生にはお世話になった。
ずいぶんと店舗クリニックをご一緒した。
津田沼戦争の分析は、鋭くて、的確だった。
1978年には、全米視察ツアーにもご一緒した。
高山先生がコーディネーター。
弱冠26歳の私が、㈱商業界代表。
ロサンゼルスから入って、カンザスシティ、シカゴ、
そしてニューヨーク、サンフランシスコ。
このとき、90年代対策店舗の前の、
すなわちエブリデーロープライスを始める前のウォルマートを訪れた。
ドイツから参入したばかりのアルディ第1号店も取材した。
ニューヨークの百貨店ブルーミングデールは、
世界のホットファッションをリードしていた。
その高山先生の講義は、
「財務問題・持続可能な成長率」。
あなたの会社、あなたの店の、持続可能な成長率を知ることができる。
その持続可能な成長率と実際の成長度を比較する。
そして今後の政策を立てる。
これが、可能なのだ。 (さらに…)