今日もかわりません。
ボクとユウキヨシハルのおとうさん。
ふたりのくらし。
おとうさんのしごとも、ずいぶん、
おちついてきた。
会社をつくって、
いちねんがすぎたからでしょうか。
いちねんといえば……。
きょねんは、「ねずみ」くんの年でした。
ことしは、「うし」くんの年。
もう、2月になります。
でもボクは、のんびりと、
まーるくなって、ねむります。
これをおとうさんは、
「とぐろ」といいます。
「とぐろをまく」といわれています。
「とぐろ」のボクは、
なにを、かんがえているのでしょう。
ボクにもよくわからないのですが、
こんなことでしょうか。
気はながく、
心はまるく、
腹たてず、
人はおおきく、
己ちいさく。
「己」は「おのれ」と読みます。
おとうさんに教えてもらった。
ボクには、うまく、
いいあらわすことはできませんが、
そんな気分なんです。
「とぐろ」は。
「とぐろ」のときの気分は。
いいもんです。
みなさんも、どうぞ。
<『ジジの気分』(未刊)より>