中川昭一財務金融担当大臣、辞任。
朝日新聞は「もうろう会見」
読売新聞は「醜態会見」
日経新聞は「しどろもどろ会見」
みな、歯切れが悪い。
どう見てもあれは、
「酩酊会見」だし、
「酔っぱらい会見」だ。
金沢市に発行所をもつ「北國新聞」は、
「時鐘」という一面コラムで、
昭和23年の泉山大蔵大臣の「クビ」のエピソードを紹介している。
こちらは「国会内で酔い潰れ、メロメロになった」という。
翌日すぐにクビになったが、
クビにしたのが当時の吉田茂首相だった。
ご存知、現麻生太郎総理の祖父。
しかしこの事件は、終戦直後で、
活字でしか報道はなかった。
今回は、21世紀のローマを舞台にした国際会議の最中、
しかもテレビで全世界的に映像が流れた。
日本の政治はどこへ向かうのか、
日本の経済はどうなるのか。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
私の標語。
それに付け加えなければならない。
「酒は冷ませ」
さて昨日は、羽田空港から小松空港へ。
JALの翼の向こうに、富士が見えた。
東京湾から富士を望む。
いつも、気分が晴れる。
金沢で、㈱マルエーのMD研究会。
マルエーは22店舗、年商242億円のスーパーマーケット。
昭和32年に石川県で初めてセルフサービスを導入した企業。
ローカルチェーンとして、しっかりとした地盤を築いている。
その取引先と、
「顧客明細付きPOSデータをインターネットで公開」し、
協働をしている。
目的は、「お客様に満足していただける商品供給」
2006年9月1日からスタートしたこのコ・ワーキングが、
成果をおさめはじめた。
そのMD研究会総会での記念講演。
私は「New Way Of Working Together」の話をした。
共通のゴールを持つこと。
共通のターゲット・カスタマーを明確にすること。
共通の言語を持つこと。
共通の指標を持つこと。
そして共通のスコアカードを持つこと。
とりわけて共通のゴールを、明確にすることは重要。
いつもその共通のゴールに戻ることができるのだから。
100分はすぐに過ぎてしまった。
聞き手に熱があれば、話し手はさらに熱を帯びる。
ローカルチェーンは、お取引先と強い絆を持たねばならない。
その絆が強いほど、顧客が喜んでくれる条件が高まることになる。
重要なのは、絆を結んだ企業の数の多寡ではない。
一つひとつの絆の強さこそが、大切。
それが地域産業の強さとなる。
マルエーのMD研究会に参加して、
そんなことを感じた。
懇親会でも、多くの人と話した。
マルエー山本隆社長とは、同学年。
山本さんが昭和28年の早生まれ。
私が27年。
固い握手。
中川前財務相の世紀の失態があったが、
一方で、地方企業が頑張っている。
それが日本の強みである。
<結城義晴>