2月も今日で終わり。
3月に入ると、一気に、春の気分になる。
米国最大の銀行シティグループは、
政府管理になった。
それによって再建が行われることになった。
普通株で3分の1以上の36%を政府が保有し、
経営方針から人事までの最重要意思決定を、
国家が行うことになる。
新しい時代にはいった。
さて昨日は、正午に東京・神田の日本セルフ・サービス協会集合。
コーネル大学RMPジャパンの事務局会議。
大高愛一郎コーネル大学ジャパン事務局長、
村尾芳久協会営業本部長と三人で、
第二期の内容打ち合わせ。
コーネル・ジャパン第二期生募集中です。
早めのお申込みを。
日本セルフ・サービス協会でも、
このホームページのinfoからでもかまいません。
まず、意思を表明してください。
私のところに伝えてください。
その後、目白の学習院大学へ。
山手線内側の大学キャンパスとして、学習院は環境良好。
私、大好きな大学です。
その西5号館2階で、学習院マネジメント・スクールのセミナー。
2008年度『DSCM・基礎コース』最終講義・講演会。
DSCMとは、ディマンド・サプライ・チェーン・マネジメントの略。
テーマは、「21世紀の流通業の課題『最適売価』とは」。
講師は、全日本食品㈱社長の齋藤充弘さん。
日本最大のボランタリーチェーン「全日食チェーン」のトップマネジメント。
齋藤さんとは、「知識商人対談」をさせていただいた。
CDオーディオセミナーとして、公開されている。
私は、冒頭の、齋藤さんの紹介役。
齋藤さんの講義の構成は、以下のようになっている。
①死に筋商品とは
②売れ筋商品とは
③適正な売価とは
④適切な数量を発注する
例えば、齋藤さんは、死に筋をこう定義する。
「生鮮食品は1日3個しか売れない商品。
チルドは1週3個しか売れに商品。
ドライは1カ月3個しか売れない商品」
この明快さ、このわかりやすさ、覚えやすさ。
ボランタリーチェーンにはこういったシンプルさが必要。
いや、商売にはこの簡潔さが不可欠。
そして、優れたリーダーは、その簡明性の効用を熟知している。
講義には、成城石井社長の大久保恒夫さんも聴講に来ていた。
大久保さんも、学習院マネジメント・スクールの講師。
しかもすこぶるつきの勉強家。
私は、申し訳ないけれどすぐに辞去して、
田町の笹川記念会館へ。
第28回PCSA経営勉強会へ。
PCSAとは、一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会のこと。
第一部は、
「ダイナムの大改革から『信頼の森』への挑戦」
講師は佐藤洋治㈱ダイナムホールディングス社長。
30億円の赤字からわずか2年で、
320億円の経常利益を上げるまでにV字改革。
その改革のプロセスと1円専門店への業態転換。
シンプルな数表を出しながら、分かりやすい言葉で語ってくれた。
実はこれ、ダイナム改革の最大のポイント。
分かりやすい言葉、
わかりやすい目標、
わかりやすい数表。
そして講演は佳境へ。
ダイナムグループが新たに制定した新企業理念の報告、
さらに、新業態「信頼の森」に話は及ぶ。
気軽で楽しいコンビニパチンコの新フォーマット。
このタイプの店は健康対策をコンセプトにしている。
この「信頼の森」と呼ばれる新タイプの店は、
ボランタリーチェーン構想の核となる。
第1号は3月20日、秋田にオープンする予定だ。
第二部は、
「日本最激戦地で勝ち残る『たいらや』の再建プロセスを語る」
講師は、㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。
私が、その聞き役。
専門経営者として着任した時に会社が抱えていた問題点から、
営業政策の転換、新生たいらやの確立までを、
業界の違う聴講者にもわかるように話してくださった。
カインドリー&フレンドリーを合言葉に、
今、たいらやでは会社一丸でモオチベーション・アップが図られている。
同業者の前では語りにくい内容も出てきて、
私のもとても勉強になった。
本当に、いいお話だった。
こころから感謝。
閉会の挨拶は、TRY&TRUST社長の山田孝志さん。
良い勉強会だった。
勉強会のあとは、懇親会。
村上さんも、私も、突然のご指名で(いつものように)、ご挨拶。
今日は、「シンプル、簡潔、簡明」がいかに重要かを確認した日だった。
難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。
まずは、「難しいことを易しく」から始めよ。
<結城義晴>