結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年02月21日(土曜日)

セブン-イレブン見切り問題とエコストアの「オクシモロン」

「セブン-イレブンの公取委立ち入り調査」。  
朝日新聞のスクープが、テレビにも各新聞にも、連鎖した。

このブログでも、さっそく、
おなじみのお二人からご意見をいただいた

環境問題・食料問題の観点から見直しが必要(立地マンさん)。
ルール変更が容易ではない大企業的な側面が出てきた(デン助さん)。

この問題、もう少し、論争したい。

セブン-イレブン本部の側からの発言が少ないが、それが必要。
別に社員や幹部が発言することはないが、
セブン-イレブンが実行してきた商売の王道を主張してほしいものだ。

論争は、2009年2月最終週に持ち越そう。

さて、昨日は東京・五反田。
明治乳業若手研修会の講義。  
入社8年~10年の中堅社員が20名ほど集められ、
2泊3日、計5回の研修を受ける。
統合することになっている明治製菓からも参加があった。

この若手研修会、対象の社員は全員となっているらしいが、
好評で順番待ちの状態。

今回はその5回目の研修の最後の講座。
大トリ。力が入る。

本題は「小売業のスーパーマーケティング」。  
同社の機関誌に1年にわたって連載した内容を簡潔に講義する。
その本題に入る前に、落語でいうマクラを話す。
今回は、セブン-イレブンの「見切り問題」から、
「オクシモロン」と「トレードオフ」へと話の展開が進み、
手振り身振りで、語ってしまった。
語り出したらなぜか、止まらない。
あっという間に20分が過ぎる。

しかし無事に1時間半の講義を終了。

しっかり聴講してくれて、心から感謝。

私のあとは、同社リテイルマーケティング部宮島巌部長が、総括。

明治乳業機関誌への連載は、また1年続くことになった。
ここでの連載論文は、私にとって、
商業や食品産業を総括する意味があって、意義深い。
力をこめて、書いている。
手に入る方は、お読みいただきたい。

一方、神谷町の機械振興会館で、
2月のエコストア研究会。  
2月4日に開催されたセミナーの反省会。
参加者アンケートの集計結果をもとに、
改善点を話し合い、次回セミナーの企画を議論。

これからの研究会の方向性にも関わる大切な話し合いが、
4時間にわたって行われた。

セブン-イレブンの「弁当・惣菜見切り問題」にも、
エコロジーというテーマは関連している。

エコロジーとストア。
だから「エコストア」。  

エコロジーで研究を進めると、
ある種、拡散したり、道徳的になって終了したりする。

ストアで研究を進めると、
どんどん技術的・専門的になってくる。

「エコストア」の研究は、この両方の論点を、
「トレードオフ」してはならない。

「トレードオフ」とは、二律背反の問題を、
どちらかに割りきって進める考え方。  

トレードオフでは、エコストア問題は、解決しない。

だから「オクシモロン」の思考法が不可欠になる。
「オクシモロン」とは、
「鋭くて鈍い」「愚かな賢さ」といった意のギリシャ語。  

「創造的破壊」などが典型となる語法。
現代的な困難な問題を解決するときの考え方。

つまりどちらかに割りきってはいけない問題を、
丁寧に、丹念に、絡み合った糸をほぐすように、
行ったり来たりしながら解決する姿勢。

エコストア研究には、そしてフランチャイズシステムには、
この「オクシモロン」の思考法が必要。

「トレードオフ」を全面否定するつもりはない。
近代化には、トレードオフが不可欠だっただろうが、
現代化には、オクシモロンが必須。  

そんなことを考えつつ、週末に、突入。

Everybody! Good Weekend!  

<結城義晴>  

2009年02月20日(金曜日)

FOOD ACTION NIPPONと金沢激戦区を行く(後編)

「コンビニ価格の闇」  
朝日新聞が、いかにも朝日らしく、騒いだ。

今日付け一面で、
「セブンイレブンを調査、公取委 値引き制限容疑」  
という見出しで、取り上げ、
さらに二面の「時々刻々」を使って、
弁当・惣菜の値引き販売に関して、
センセーショナルに報道した。

コンビニは、フランチャイズシステムを採用する。
その中で、セブン-イレブン本部は、
弁当や惣菜の見切りを、加盟店に制限している。
これが加盟店に対する優越的地位の乱用に当たるのではないかという容疑。

弁当・惣菜は、不思議な商品で、
値引きすると、ほとんどの商品が売れる。

しかし、それが店側の、
安易な発注に結び付きやすい。
安易な商品管理に陥りやすい。
収益性も悪化する。

それをセブン-イレブン本部は、厳しく戒めて、
正価で売り続けて、期限を過ぎたら、
廃棄処分を励行している。

これに加盟店の一部が反旗を翻し、
本部との間に論争が繰り返された。

それを公取委が調査し、
朝日新聞が大きく取り上げたわけ。

直営のチェーンストアならば、なんら問題にならないこと。
しかしフランチャイズ方式を採用していると、問題になる。

商業としての「見切り」に対する根本的な考え方が問われている。

あなたは、どちらの言い分が正しいと考える?  
本部と加盟店。
見切りをするか、しないか。

このブログ上での論争を待ちたい。
私の結論は、論争のあとで。

どんどんご意見を。

さて、昨日は、東京・汐留の㈱電通本社へ。  
写真左は、ソーシャル・プランニング局長の上条典夫さん。
右は、ストラテジック・プランニング局の土井弘さん。
電通
土井さんは、大電通の中で、最も流通業に精通した人。
その旧知の土井さんのご紹介で、上条さんに会った。

上条さんは、別の肩書を持つ。
FOOD ACTION NIPPON推進本部事務局総合プロデューサー。  
これは農林水産省「食料自給率戦略広報推進事業」。  

もう一つは、財団法人日本オリンピック委員会事業・広報専門委員会委員。  

私がお会いしたのは、もちろん「食料自給率」の方。
昨年10月に、国民運動「FOOD ACTION NIPPON」が立ち上げられた。
その目標は、2015年に食料自給率45%の実現。

多くの消費者が国産農産物を選択して、食べ、使うことで、
日本農業の再建にも役立つ。

私も、この考え方に、大賛成。
食料自給率をカロリ―ベースで5%上げる。
その国民運動の推進。

全面的にご協力することをお約束して、三人で固い握手。
皆さんも、ご協力ください。
商業と農業の協働が、テーマとなります。  

さて、今日も長編だが、お約束通り、
「金沢激戦区を行く(後編)」  
地元ローカルチェーンのマルエーを中心にした競争。
マルエー藤江北店の周辺2キロに5年間に8店の新店がオープン。

藤江北店競合店状況

新しいところでは、平成19年にユニーのアピタベイ金沢。
uny
オープンエアー方式のアメリカのパワーセンターのようなショッピングセンター。

さらに平成18年にイオン示野ショッピングセンター。
ion1
こちらは、マックスバリュが核店舗。
マックスバリュは、イオンリテールの経営で、通常の出来栄え。
ion2

そして平成18年、バロー木曳野店。
600坪のスーパーマーケットで、こちらも近隣型のショッピングセンター。
バローは、そのプライベートブランドを「開発商品」と称して果敢に売り込む。
valoe
Vセレクト、Vクオリティ、Vオーガニック。

そして、地元スーパーマーケット東京ストアーが平成15年に新店で迎え撃った。
tokyostore

もともといちばん先にオープンしていたのはナルックス桂店。
450坪のスーパーマーケット。
CGCジャパン加盟店。
narukusu

2年前に、この激戦に向けて、大幅リニューアル。
入口の青果部門。
98円均一で、盛り上げる。
seika

店内はカラフルな装飾。
惣菜は、黄色で、ド派手。
deli
私、アメリカのメキシコ系スーパーマーケットを思い描いた。

金沢市の県庁周辺の競合には、このほかアルビス鞍月店が平成13年、
マックスバリュ駅西店が平成17年、
ドンキホーテが平成17年、
ゲンキー金石店が平成17年、
それぞれオープン。

さて、どう考えるべきか。

こんなエリアでは、昨日報告したマルエー藤江北店の「異常値」作戦も必要。
「コロッケ・バイキング」で一日2000個販売を目指す。

小松空港から、羽田に向かう間も、
私は考え続けた。

「この競争の中で、どんな店が生き残るのか」  

同質化競争は、激化するにちがいない。
その結果、「レッドオーシャン」赤い海となる。

そのレッドオーシャンから抜け出し、
ブルーオーシャンにこぎ出す企業だけが、
この激戦の中で生き残る。

もちろん、私はチャン教授・モボリュニュ教授同様、
レッドオーシャンを否定はしない。
レッドオーシャンも不可欠のマーケットを形成している。

しかしローカルチェーンは、ブルーオーシャンを目指さねばならない。

レッドオーシャンの勝者は誰か。
イオン、ユニー、平和堂、バロー。

彼らの中からもブルーオーシャン戦略を取る者が出てくるだろう。

しかし繰り返すが地方地場企業は、
レッドオーシャンでは、続きにくい。
だからブルーオーシャン戦略。  

「食料自給率推進運動」は国民運動だが、
ブルーオーシャン戦略に貢献することは間違いない。

<結城義晴>  

[追伸]
今日も長編のご愛読、心から感謝。

2009年02月19日(木曜日)

石川県金沢の激戦区を行く(前編)

麻生太郎内閣、どんどん危なくなってきた。

小泉純一郎元首相が過激な発言。
ロシアから愛(?)をこめて。

「小泉劇場」再現を目論んでいるのか。
それとも自尊心を傷つけられたからなのか。

世界は、次の手を打っているのに、
日本は与党の自民党が、内紛の様相。

いま、一番避けなければいけないことは、
「迷走」。  
日本国も企業も、
店舗も人間も。

しかし日本はその迷走の真っただ中。

さて、昨日は、金沢と小松の店舗クリニック。
今日はその前編。

マルエー元菊店と藤江北店。  

藤江北店を中心に円を描くと、
その周辺2キロには、この5年間に新店舗が8店も進出してきた。

まさに激戦区。

その中で、マルエーはいい状態の店を展開している。

まず、雪の中を、朝10時にマルエー元菊店を訪問。平成16年オープン。
1
売場面積420坪、ワンフロアのフリースタンディング。
平和堂のアルプラザ金沢が、もっとも厳しい競争相手。
さらにマックスバリュ駅西店が平成17年に進出してきた。

床は、木目調で、落ち着いた感じ。
青果が、この店の一つの核部門。
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鮮魚部門は、鮮度がいい。
マルエー3
地域でも一番の鮮度は、この店の売り物。

グロサリーは、収益部門。
そしてこの店の強みでもある。
maruei4

ひな祭りのアイランド。
全店で、全面展開。
5

㈱マルエー常務取締役企画室長の山本一郎さんと、
元菊店店長の野本博永さん。
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「平日は、客数2500人、日曜祭日は3400人」
客数こそ、重点指標。

マルエーの印象は、
固定客をしっかりつかんでいる店。

次に、激戦区の真ん中に位置するマルエー藤江北店へ。
この店が、このエリアでいちばん先に出されていた。
かつてのドル箱店。
現在も、十分に売り上げをつくってはいるが、
激戦区だけに、売上げは目減りしてきた。
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売場面積450坪で、2年前に、対抗のためにリニューアルした。
その成果が出ている。

入口の青果部門は顧客を出迎える態勢に入っている。
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この店も鮮魚部門は、地域一番の鮮度感を出している。
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店舗中央を走る冷凍オープンケースのエンドで、
「春の新製品」の打ち出しがなされていた。
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この店でも、ひな祭り向けアイランド売り場は充実している。
ひな祭りのひな壇陳列。
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惣菜もこの店の核部門。
とりわけ、毎週水曜日には、「コロッケ50円バイキング」販売を展開する。
通常1500個から1800個くらい売れる。
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「今日の目標は2000個」  
藤江北店店長の嶋村進さん。

そのコロッケ売場の前で写真。
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一日の客数に匹敵するくらいのアイテムを持てば、強い。

藤江北店は、激戦地の真っただ中にある。
しかし、その店が一番、元気を出している。

人間もそうだが、店にも、
「試練」が大切だ。  

試練を受けた店が、成長を果たす。

ただし、その試練の時に、
「迷走」していてはいけない。

人間も店も、
企業も国家も。

(明日に続く、結城義晴)

2009年02月18日(水曜日)

マルエーMD研究会の共通のゴールとWorking Together

中川昭一財務金融担当大臣、辞任。

朝日新聞は「もうろう会見」
読売新聞は「醜態会見」
日経新聞は「しどろもどろ会見」  

みな、歯切れが悪い。

どう見てもあれは、
「酩酊会見」だし、
「酔っぱらい会見」だ。

金沢市に発行所をもつ「北國新聞」は、
「時鐘」という一面コラムで、
昭和23年の泉山大蔵大臣の「クビ」のエピソードを紹介している。

こちらは「国会内で酔い潰れ、メロメロになった」という。
翌日すぐにクビになったが、
クビにしたのが当時の吉田茂首相だった。
ご存知、現麻生太郎総理の祖父。

しかしこの事件は、終戦直後で、
活字でしか報道はなかった。
今回は、21世紀のローマを舞台にした国際会議の最中、
しかもテレビで全世界的に映像が流れた。

日本の政治はどこへ向かうのか、
日本の経済はどうなるのか。

「心は燃やせ、頭は冷やせ」  
私の標語。

それに付け加えなければならない。
「酒は冷ませ」 

さて昨日は、羽田空港から小松空港へ。
JALの翼の向こうに、富士が見えた。
羽田

東京湾から富士を望む。
huji
いつも、気分が晴れる。

金沢で、㈱マルエーのMD研究会。  
マルエー講演会
マルエーは22店舗、年商242億円のスーパーマーケット。
昭和32年に石川県で初めてセルフサービスを導入した企業。

ローカルチェーンとして、しっかりとした地盤を築いている。

その取引先と、
「顧客明細付きPOSデータをインターネットで公開」し、
協働をしている。

目的は、「お客様に満足していただける商品供給」

2006年9月1日からスタートしたこのコ・ワーキングが、
成果をおさめはじめた。

そのMD研究会総会での記念講演。
maruei
私は「New Way Of Working Together」の話をした。

共通のゴールを持つこと。
共通のターゲット・カスタマーを明確にすること。
共通の言語を持つこと。
共通の指標を持つこと。
そして共通のスコアカードを持つこと。  
 

とりわけて共通のゴールを、明確にすることは重要。
いつもその共通のゴールに戻ることができるのだから。

100分はすぐに過ぎてしまった。
聞き手に熱があれば、話し手はさらに熱を帯びる。

ローカルチェーンは、お取引先と強い絆を持たねばならない。
その絆が強いほど、顧客が喜んでくれる条件が高まることになる。

重要なのは、絆を結んだ企業の数の多寡ではない。
一つひとつの絆の強さこそが、大切。
それが地域産業の強さとなる。

マルエーのMD研究会に参加して、
そんなことを感じた。

懇親会でも、多くの人と話した。

マルエー山本隆社長とは、同学年。
山本さんが昭和28年の早生まれ。
私が27年。

固い握手。
yamamoto
中川前財務相の世紀の失態があったが、
一方で、地方企業が頑張っている。  

それが日本の強みである。

<結城義晴>

2009年02月17日(火曜日)

「異常値」を生み出す三つの要素を考える

商人舎ホームページ、充実してきました。

トップ画面は、変わりません。
結城義晴のBlog[毎日更新宣言]。

中川昭一財務大臣のように酔っぱらわず、
ひどい病気にもならず、
幸いなことに事故にもあわず、
毎日、書き続けています。

充実してきたというのは、トップ記事以外のブログの種類と内容です。

ページ右側に、「Today!」「New!」といった赤い字の表示が出ます。
これは、最新の記事のお知らせです。
「Today!」は24時間以内にアップした記事。
「New!」は3日以内の記事。

鮮度のある記事です。
是非、のぞいてみてください。

例えば今日は、
「杉山昭次郎のときどきエッセイ」が、
埼玉県飯能の隠遁先生から新着しました。

「結城義晴の人・企業・店」というブログには、
「2009スーパーマーケット・トレードショー」のブース紹介が、
商人舎商品探偵団の「独断コンテスト」として掲載されています。

「結城義晴の知識商人対談」では、
ライフコーポレーション社長の岩崎高治さんの巻が、
面白いところに入ってきました。

この対談は、商人ねっとと商人舎の協働企画。
私とゲストとの対談を、
CDオーディオセミナーとして販売しているものですが、
そのコンパクト活字版。

「コンピュータリテラシー研究会」のブログも、
プラネット玉生弘昌社長と當仲寛哲研究会座長の対談が、
佳境に入ってきました。

そのほかに「エコバッグ研究会」
「林廣美の今週の惣菜」
「商業経営問題研究会」
みな、まじめだったり、役に立ったり、
面白かったりするブログです。

さて、先の中川昭一財務相の「酩酊会見」。
昨日書いたように、騒がれています。
ついに中川財務相、辞意を表明してしまった。

しかしテレビというのは、凄い。
ありのままに、露わに、事実を映し出す。

私は、何度も、笑いました。
見るたびに、腹を抱えて笑いました。
涙を流して、笑いました。

どう繕っても「酔っぱらいの記者会見」。

それが、国際政治舞台の脇の記者会見に現れた。

笑えない内容ですが、可笑しい。
まあ、これが笑いの本質というものでしょう。
自分をさらけ出して、
自分を捨てるところに、
「笑い」はある。
図らずも、それが、見えた。

一方、日本の昨年10月から12月のGDP12.7%の激減。
サブプライムローン問題発祥の源・アメリカ合衆国はマイナス3.8%。
イギリスが5.9%減で、EUのユーロ圏諸国のトータルが5.7%減。
お隣の韓国は3.4%。

この国内総生産の減少10%前後の傾向は、
今年1月から3月までの四半期にも、さらにそのあとにも続く。

欧米諸国に比べて日本の落ち込みが大きいのは、
外需頼み、輸出頼りの経済構造だったから。
いわば他力本願。

だから「小売流通業・サービス業が21世紀の日本を救う」
この考え方が、必須。
内需の発掘のチャネルが小売流通業・サービス業だからです。

この件に関して、思うところがありますので、
書いておきましょう。

スーパーマーケット・トレードショーのセミナー。
「店長が変わるとこんなに数字が変わるのはなぜだろう?」
パネルディスカッションのヤオコーの大塚明さんと、
元ヨークベニマルの加藤津代志さんが出てくださった。
私がコーディネーターを務めた。

その、結論のようなスローガンの一つとして、
「異常値への挑戦」というコンセプトが出た。

この「異常値」と「挑戦」に関して。

「異常値への挑戦」自体は、よろしい。

しかし、「異常値」というならば、
「通常値」や「正常値」もある。

このことを考えておかねばならない。

なぜ、異常値を出せるのか。
異常値は、どう導きだすのか。

考えられる第一のことは、「他から取る」 (さらに…)

2009年02月16日(月曜日)

季節の変わり目はいつだって知識商人の出番なのです。

Everyone! Good Monday!  

今日から全国的に、冬型気候に戻る。  
真冬の寒さになる。

昨日まで、4月並みの暖かさ。
そこから、逆戻り。

しかも花粉は大量に飛ぶ。

体調には、くれぐれも気をつけて。

しかしこの天候の変化、
商売には、役立つ。

寒い時に、欲しくなるものが売れる。
寒い時に、必要となるサービスが好まれる。

さて、2009年2月第3週。
バレンタインデーのプロモーションが終わると、
ひな祭りムードに変わる。

バレンタインデーの週は、
「男と女の愛の一週間」だった。

これから3週間は、
ひな祭りという「家族愛の週間」。  

そして今週木曜日の2月19日は、
「ひな人形飾り付けの日」  

これは、お客様にお知らせしなければならない重要事項。
本格的なひな祭り気分は、19日からとなるからだ。

今週のもう一つの注意点。
花粉症対策。

私自身は、花粉症が軽くなったが、
周辺は、くしゃみばかり。

いまこそ、花粉対策を提案してほしい。

それでも、現時点の基調は、これ。
オーケーチラシ1
オーケーのチラシ。
「一時的に安く買えたので値下げしました。」  
スポットで仕入れ原価が下がったので、
値下げしたことの宣言。

ウォルマートの「ロール・バック」と同じ趣旨。

現在の商売の基本は、
「節約、倹約。もったいない」に応えること。

これを忘れてはならない。

さて、最後に政治向きの話。

中川昭一財務大臣のローマでの記者会見の模様。
「酩酊会見」  
今週のニュース、ナンバー1となるに違いない。
もしかしたら中川辞任につながるかもしれない。
それほどのインパクト。
一度ご覧あれ。

ご本人は、「風邪薬が効き過ぎた」と言っているらしいが。
ここにも季節の変わり目が、影響した?

秘書官や随行報道陣の無責任ぶりも、
露わになった。

しかし日本テレビの世論調査結果では、
麻生内閣の支持率が9.7%と、10%を切った。

いよいよ、政変の時期を迎えたようだ。

一方、ヒラリー・クリントン米国国務長官は、
今日、来日し、水曜日まで滞在。
その後アジアを歴訪し、
20日金曜日の中国訪問が山場となる。

だから中川財務相の失態が、目立つことになる。

政治家も、商人も変わらない。
いつも、国民から、顧客から、見つめられている。

まさに季節の変わり目とは、今週のこと。

そんな変わり目は、
いつだって知識商人の出番なのです。

Everyone! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年02月15日(日曜日)

ジジのシッポ[日曜版]

きのうまで、いいテンキでした。
4月のヨウキだとか。
ジジのシッポ
ボクも、いいキブン。
朝から、ねむい。
ユウキヨシハルのおとうさんも、
すこし、ゆっくりできる。

でも、おとうさん、
この1週間は、いそがしかった。

水曜日の「ケンコクキネンの日」にも、シゴト。

朝、ミョーレンジの駅で、
「竹の子」のこどもたちと、
ちょうどイッショになった。
takenoko
竹の子は、ジュニアソフトボールのチーム。
おとうさんがダイヒョーをつとめている。
むかしは、カントクをやっていた。

その竹の子が、
ソツギョウキネン大会のしあいに、
いくところだった。

竹の子は、電車やバスで、イドーする。
これもベンキョーのひとつだから。

シアイ、ガンバレ。
ボクも、いつも、
オーエンしています。

おとうさん、そのあと、
オダイバのトレードショーへ。
kannbann
3日間、ここでシゴト。

セミナーステージで、
パネルディスカッションのコーディネーター。
yuuki
よくわかりませんが。

ボクは、うちで、
まってました。

でも、ボクも、
なにかやりたくなった。

竹の子のセンシュやおとうさんみたいに。

カラダをのばして、
セナカをそらしてみた。
jijino sippo
きもち、いい。

シッポをあげてみた。
jijinosippo4

シッポ、ふってみた。
sippo2

シッポ、また、あげた。
sippo3
これも、きもち、いい。

サムくんは、うごかないけれど。
samukunn
ボクは、うごくことができる。

シッポを、
こんなにピンと、
のばすこともできます。
jijinosippo
どうですか?

ボクのシッポ。

シッポを、おもいのままに、
うごかすことができるんです。

どうです?

<『ジジの気分』(未刊)より>  

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